《大船渡》水田の雑草管理もロボットでスマートに～水田抑草ロボット見学会が開催されました～（令和7年6月30日発行）

　令和7年3月に設立された陸前高田市有機農業推進協議会は、地域に適した有機栽培体系の導入に向けて活動しています。大船渡農業改良普及センターは、協議会の構成員として栽培実証を支援しています。

　令和7年度は、水稲栽培における除草剤の代替技術として、水田抑草ロボットによる雑草の抑草効果を検証しており、6月25日に地域の生産者を対象とした実証圃場の見学会を開催しました。

　見学会では、普及センターが実証概要、農機メーカーが水田抑草ロボットの仕様や機能を説明し、実際に稼働している様子を見ていただきました。化学肥料や除草剤を使用しない水稲の生育は、慣行栽培と比べて劣る点もありましたが、雑草の抑草効果は高く、実証農家や参加者も効果を実感しているようでした。

　今後は、残草量の調査や慣行栽培との比較等から、水田抑草ロボットによる抑草効果を分析する予定です。

　普及センターでは、引き続き関係機関と連携しながら、環境にやさしく、省力化に資する先端技術を取り入れた「グリーンな栽培体系」の推進に取り組んでいきます。