スルメイカのいわぞえ
岩手県食の匠:三浦紘子(平成20年度認定)
この地区の漁家では昔から伝えられて来た郷土料理であり、秋から冬にかけての行事やお祝い事の際に作られていました。
名前の由来としては諸説ありますが、祝いごとの時に供え物としてつくられていたことから「いわいぞえ」が変化したものと考えられます。
材料(7~8人分)
-
スルメイカ
大根
味噌
砂糖
酢
塩 -
1杯
1/2本
60g
大さじ2
大さじ5
大さじ1(ゆで鍋用)
作り方
1 スルメイカの剣先を少し切り取る。(ゆでた後、骨を抜き取りやすい)
2 スルメイカの腑に足をつけたまま静かに抜き、スミ袋を取り除く。取り除いたあとは胴体に戻し、竹串で留めておく。
3 鍋に水を入れ、沸騰したら塩大さじ1を入れて、スルメイカを弱火で6~7分茹でる。
4 大根は皮をむき、「鬼おろし」ですりおろす。
5 茹でたスルメイカは、足を離し、骨を抜いて腹を割り、腑はボールにとり分ける。身と足は食べやすい大きさに切る。茹で汁は冷まして、あら熱を取る。
6 スルメイカの茹で汁を「4」に入れ、さっと混ぜて、ザルに上げて水気を切る。
7 腑に味噌、砂糖、酢を入れてよく混ぜる。
8 食べやすく切ったスルメイカに「6」を軽く絞ってから混ぜ、「7」を入れて調味する。
9 調理後、少し冷やしてから食べるとなおよい。
料理のポイント
1 スルメイカは腑に脂がのった秋頃が最も美味しい。
2 腑が水っぽい時は、鍋で乾煎りして使用する。
3 イカを茹で過ぎると硬くなるので弱火で煮る。
4 イカは大根の切れ端や皮を一緒に入れて茹でると柔らかくなる。
5 イカの茹で汁に、おろし大根をくぐらせることで大根の辛みを抑えイカの旨味を吸わせる。
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