山菜の白和え

ページ番号2004437  更新日 令和7年2月13日

印刷大きな文字で印刷

岩手県食の匠:高橋美穂子(平成29年度認定)

山菜の白和え

 住田町では、慶弔の際に親戚や近所の方が豆腐を持ち寄り、郷土料理を作る慣習が食文化として受け継がれました。面積のほとんどを林野が占める当地域は、山菜料理も多く、山菜と豆腐を使った当料理は、冠婚葬祭や家庭でのもてなし料理として振る舞われてきました。

材料(4人分)

〔具材〕

わらび(塩蔵)

たけのこ(茹で)

人参

板こんにゃく

干ししいたけ

さやえんどう

しいたけのもどし汁

昆布(出汁用)

薄口しょうゆ     

みりん

 

80g

40g

40g

40g

4g

8枚

400ml

1枚(3cm×10cm)

大さじ1と1/3

大さじ1と1/3

〔和え衣〕

木綿豆腐

白いりごま

砂糖

 

1丁(400g)

大さじ2

小さじ2

ひとつまみ

作り方

〔下準備〕

1 塩蔵わらびは、塩抜きしておく。

2 干ししいたけは、500ml程度の水に浸けてもどしておく。

注)戻した後は出汁に利用するため、もどし汁を捨てないこと。

 

〔白和え〕

1 板こんにゃくは3~4cmの拍子木切りにして、熱湯で約2分茹で、アク抜きをする。わらびは3~4cm長さに切る。たけのこは3~4cm長さの斜め細切りにする。人参は3~4cm長さの拍子木切りにする。干しいたけは石突きを取って、薄くスライスする。

2 さやえんどうは塩少々を入れた熱湯で茹でて、せん切りにする。

3 鍋に人参・しいたけ・昆布・しいたけのもどし汁を入れて、約5分強火にかける(ふつふつと沸騰したら、昆布を引き上げる)。火が通ったら、わらび・たけのこ・板こんにゃく・薄口しょうゆ・みりんを加えて、中火で約10分、味が染み込むまで煮詰める。粗熱がとれたら、ザルにあげて汁気をきる。

4 豆腐は8等分に切り、熱湯で約2分下茹でし、ザルにあげて冷ます。クッキングペーパーで水気を取り、耳たぶ位の固さに絞る。

5 すり鉢に白いりごまを入れてよくすり、さらに砂糖・塩を加えてすり混ぜる。「4」の豆腐を加えてさらによく混ぜ合わせ、和え衣をつくる。

6 「3」を「5」の和え衣でよく混ぜ合わせ、味を馴染ませる。

7 「6」を器に盛りつけ、「2」のさやえんどうを彩りに添える。

料理のポイント

1 豆腐を下茹でする時は、熱湯で茹で過ぎないように注意し、キッチンペーパーで絞りすぎないようにする。豆腐を上手く水切りできると、和え衣が具材とよく混ざり、柔らかな食感に仕上がる。

2 具材は煮詰めた後、冷ましておくと味が染み込みやすい。

3 具材から水分が出やすいため、出来るだけ食べる直前に混ぜる。

4 塩蔵わらびに替えて、季節に採れる旬の山菜や、保存している山菜を活用しても美味しくできる。

5 彩りに添える野菜は、さやいんげんやほうれん草等でも良い。

6 祝い事には人参、弔事には大根と具材を使い分ける。

PDFファイルをご覧いただくには、「Adobe(R) Reader(R)」が必要です。お持ちでない方はアドビシステムズ社のサイト(新しいウィンドウ)からダウンロード(無料)してください。

このページに関するお問い合わせ

大船渡農業改良普及センター
〒022-0004 岩手県大船渡市猪川町字前田6-1
電話番号:0192-27-9918 ファクス番号:0192-27-9936
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。