山菜の白和え
岩手県食の匠:高橋美穂子(平成29年度認定)
住田町では、慶弔の際に親戚や近所の方が豆腐を持ち寄り、郷土料理を作る慣習が食文化として受け継がれました。面積のほとんどを林野が占める当地域は、山菜料理も多く、山菜と豆腐を使った当料理は、冠婚葬祭や家庭でのもてなし料理として振る舞われてきました。
材料(4人分)
-
〔具材〕
わらび(塩蔵)
たけのこ(茹で)
人参
板こんにゃく
干ししいたけ
さやえんどう
しいたけのもどし汁
昆布(出汁用)
薄口しょうゆ
みりん
-
80g
40g
40g
40g
4g
8枚
400ml
1枚(3cm×10cm)
大さじ1と1/3
大さじ1と1/3
-
〔和え衣〕
木綿豆腐
白いりごま
砂糖
塩
-
1丁(400g)
大さじ2
小さじ2
ひとつまみ
作り方
〔下準備〕
1 塩蔵わらびは、塩抜きしておく。
2 干ししいたけは、500ml程度の水に浸けてもどしておく。
注)戻した後は出汁に利用するため、もどし汁を捨てないこと。
〔白和え〕
1 板こんにゃくは3~4cmの拍子木切りにして、熱湯で約2分茹で、アク抜きをする。わらびは3~4cm長さに切る。たけのこは3~4cm長さの斜め細切りにする。人参は3~4cm長さの拍子木切りにする。干しいたけは石突きを取って、薄くスライスする。
2 さやえんどうは塩少々を入れた熱湯で茹でて、せん切りにする。
3 鍋に人参・しいたけ・昆布・しいたけのもどし汁を入れて、約5分強火にかける(ふつふつと沸騰したら、昆布を引き上げる)。火が通ったら、わらび・たけのこ・板こんにゃく・薄口しょうゆ・みりんを加えて、中火で約10分、味が染み込むまで煮詰める。粗熱がとれたら、ザルにあげて汁気をきる。
4 豆腐は8等分に切り、熱湯で約2分下茹でし、ザルにあげて冷ます。クッキングペーパーで水気を取り、耳たぶ位の固さに絞る。
5 すり鉢に白いりごまを入れてよくすり、さらに砂糖・塩を加えてすり混ぜる。「4」の豆腐を加えてさらによく混ぜ合わせ、和え衣をつくる。
6 「3」を「5」の和え衣でよく混ぜ合わせ、味を馴染ませる。
7 「6」を器に盛りつけ、「2」のさやえんどうを彩りに添える。
料理のポイント
1 豆腐を下茹でする時は、熱湯で茹で過ぎないように注意し、キッチンペーパーで絞りすぎないようにする。豆腐を上手く水切りできると、和え衣が具材とよく混ざり、柔らかな食感に仕上がる。
2 具材は煮詰めた後、冷ましておくと味が染み込みやすい。
3 具材から水分が出やすいため、出来るだけ食べる直前に混ぜる。
4 塩蔵わらびに替えて、季節に採れる旬の山菜や、保存している山菜を活用しても美味しくできる。
5 彩りに添える野菜は、さやいんげんやほうれん草等でも良い。
6 祝い事には人参、弔事には大根と具材を使い分ける。
添付ファイル
PDFファイルをご覧いただくには、「Adobe(R) Reader(R)」が必要です。お持ちでない方はアドビシステムズ社のサイト(新しいウィンドウ)からダウンロード(無料)してください。
このページに関するお問い合わせ
大船渡農業改良普及センター
〒022-0004 岩手県大船渡市猪川町字前田6-1
電話番号:0192-27-9918 ファクス番号:0192-27-9936
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。