としるの貝焼きとイカの腑臓殻焼き
岩手県食の匠:菊池ミヨ子(平成20年度認定)
浜の賄い料理として食べられてきましたが、一般には知られてこなかった料理です。シンプルだけど素材の味が生きていて、ご飯が進み、酒の肴としても相性抜群です。千切り大根とアワビのとしるやいかの腑をアワビの殻に詰めて炭火で焼いた、漁家ならではの料理です。
材料(2個分)
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としる(アワビの肝臓)
イカの腑(肝臓)
大根
味噌
塩
アワビの殻
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3個~5個
中1本
200g
60g(アワビ殻の穴にあわせて加減)
小さじ1
大2枚
作り方
1 としるの砂袋を切り開いて砂を取り除き3つにぶつ切りし、塩もみをして水で洗い、ザルにあげておく。
2 イカの腑を洗って水を切り、アワビの殻に入る大きさに切る。
3 大根の皮をむき、千切りにする。
4 アワビの殻の穴に味噌を詰めてふさぐ。
5 千切り大根をアワビの殻にいれ、一つにはとしる、もう一つにはイカの腑を乗せ、味噌を小さじ1杯ずつ上に散らす。
6 「5」を炭火で焼く。クツクツと煮立ってきたら、一度かき混ぜもう一度煮立ったらできあがり。
7 火から下ろし、殻のまま別の器に乗せて熱々を食す。
料理のポイント
1 アワビの漁期は11月から1月頃までで、イカの腑がおいしいのも秋から冬であり、基本的には冬の季節料理であるが、としるは冷凍しておけばいつでも使うことができ、また、夏イカでも作ることができる。
2 炭火が使えない場合は、二重構造の魚焼き用網をガスコンロに乗せて使っても良い。
3 アワビの殻で作ったものに比べると味が劣るが、小鍋で作っても良い。このとき、腑臓殻煮にはイカの足を切って入れても良い。
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