《盛岡》 高単価時期の出荷量確保に向けて! ―データ駆動型農業実践研修会(第2回)を開催しました―
盛岡農業改良普及センターでは、今年度、植物生理の理論と気象・生育データに基づく栽培管理を実践するトマト農業者を育成するため、「データ駆動型農業実践研修会」を開催することにしており、6月19日に第2回の研修会を実施しました。
研修会では、はじめに、農業データ活用の専門家であるテラスマイル株式会社生駒祐一代表取締役から、過去の市場データに基づき時期別のトマト販売単価をグラフで提示した上で、高単価が狙える時期に出荷するための生産計画立案の考え方を紹介するとともに、気象データの傾向分析から、トマト作において時期別に生じうるリスク要因等を講演いただきました。
続いて、当普及センターから、データを活用した栽培管理に必要な知識の習得に向け、気温や日射等の環境要因がトマトの生育及ぼす影響等について、植物生理の観点から講義を行いました。
2つの講義の後、生駒氏を座長に、管内の篤農家の株式会社助六園の工藤代表取締役、果菜作のデータ活用で収量向上等の成果を挙げている先進産地の代表として奥州農業普及センターの小向氏、農業革新支援専門員として農業普及技術課の吉田氏をパネリストに迎え、(1)高単価時に出荷するための栽培管理、(2)梅雨時期の栽培管理、(3)高温対策等をテーマに、パネルディスカッションを行いました。
生産者からは、「植物生理の内容が分かりやすかった」「先進事例が参考になった」など好評を得ました。
普及センターでは、今後も関係機関と連携しながら、地域の生産者が収益性の高い栽培を実現できるよう、データ活用や技術支援を続けていきます。

分かりやすさを優先し、植物生理の基礎知識を学びました

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