《宮古》『復興農地で生産した十割そばをお届けします 「はなや蕎麦たろう」 店主 小林 智恵子さん(宮古市)』
平成27年10月にオープンした宮古市田老にある「はなや蕎麦たろう」を紹介します。
どこにある?
宮古方面から三陸自動車道田老南ICを降りて国道45号を北上すると、2分ほどで左側に「はなや蕎麦たろう」が見えてきます。久慈方面からだと三陸自動車道田老真崎海岸ICを降りて国道45号線を南下すると、3分ほどで左側に道の駅たろうが見え、まもなく右側に「はなや蕎麦たろう」が見えてきます(両ICともハーフインターなので乗降に注意してください)。なお、三陸鉄道では田老駅で下車し、北へ向かって徒歩約4分です。

入澤さん(左)、前田さん(右)
店を作るきっかけ
H23年の東日本大震災津波では、宮古市田老地区も町全体が壊滅的な被害を受け、店主の小林さんも自宅と畑を流されました。
震災後、農地の復旧作業に取り組んでいた、ある日、盛岡市に向かう途中の106号線沿いで、白い小さな花で満開のソバ畑に心を動かされました。田老でも取り組もうということで、平成26年、23名の地権者で構成する営農組合「八幡ファーム」を設立、小林さんが組合長に就任し、ソバの栽培を開始しました。当初はソバの実を出荷していましたが、そばを作ってみると予想以上においしかったことから、復興工事で働いている方々の昼食場所として、“そば屋“をやろうと思いつきました。
H27年に「はなや蕎麦たろう」として仮店舗で営業を開始し、H28年には現在地に新店舗をオープンしました。
「はなや蕎麦たろう」の特徴
(1)十割そばです。(ただし、手打ちではなく、機械製麺です)
(2)ソバの生産地を選べます。(自家生産している田老産のほか、紫波町産、北海道産を用意しています)
(3)セットメニューでは、暖かいそば(かけそば)か、冷たいそば(ざるそば)を選べます。



コロナ禍のなかで
新店舗をオープンしてから、令和元年までは経営も順調に推移していましたが、令和2年以降のコロナ禍で、観光客の減少、営業自粛の実施、夜営業(17~20時)の休止、コロナ関連の衛生対策費の増加など、経営環境が厳しくなりました。
現在も夜の通常営業は休止中ですが、夜の会食等は随時受付けているほか、テイクアウトにも対応しています。観光客も徐々に戻ってきており、宮古盛岡横断道路や三陸自動車道の全線開通の効果も期待されます。

の間に広がる満開のソバ畑

今後の取組
新メニューの開発のほか、ソバの生産安定のため、以下の取組を実施・計画しています。
(1)ソバ畑が元々水はけの悪い場所に立地しており、降雨の多い年には減収してしまうことから、令和4年は特に水はけの悪い畑には、慣行のばら播きではなく、高うね条播栽培としています。
(2)結実率向上のため、令和5年からミツバチの巣箱を設置予定です。
(3)近年、シカの食害被害も大きくなってきたことから、防御対策を検討しています。
店主からひと言
気軽に十割そばを食べに来てください。笑顔でお待ちしています。
(文:宮古農業改良普及センター 佐藤 知己)
「はなや蕎麦たろう」店舗情報 (R4年11月現在)
- 店主
- 小林 智恵子さん
- 住所
- 〒027-0307 宮古市田老1丁目2-12
- 電話
- 0193-87-3750
- 営業時間
- 11時00分~14時30分(夜営業は休止中、会食の場合は予約承ります)
- 定休日
- 火曜日(ただし、祝日の場合は営業いたします)
- 駐車場
- 11台
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このページに関するお問い合わせ
宮古農業改良普及センター 産地育成課 情報担当
〒027-0072 岩手県宮古市五月町1-20
電話番号:0193-64-2220 ファクス番号:0193-64-5631
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