【R5・発生予察・第4号】病害虫発生予察情報(7月)(令和5年6月29日発行)

ページ番号2010580  更新日 令和6年3月22日

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1 情報の要点
(1)水稲
ア いもち病の発生がやや多の予報です。気象条件により急激にまん延するので、今後の情報に注意し、圃場の観察と早期防除を最重点に万全の対策をとりましょう。
イ 斑点米カメムシ類(第1世代)の発生時期がやや早、発生量がやや多の予報です。カメムシ類の増殖を防ぐため、畦畔、水田周辺の牧草地、雑草地、農道等では、イネ科植物が出穂しないような管理を徹底しましょう。また、本田内雑草も発生源となるので、本田内の除草も徹底しましょう。
(2)りんご
ア 斑点落葉病と褐斑病の発生時期が早、発生量が多の予報です。多発が懸念される場合には、6月下旬から7月上旬の定期散布に合わせて、両病害に効果の高い薬剤を特別散布しましょう。
イ キンモンホソガ(第2世代)の羽化盛期が早、発生量が多の予報です。第3世代の幼虫ふ化盛期に防除を行いましょう。
ウ ナミハダニの発生が県北部で多の予報です。夏期は急増しやすいので、要防除水準に達した場合は直ちに防除を実施しましょう。
エ 果樹カメムシ類の発生がやや多の予報です。園地への飛来状況に注意し、大量の飛来が確認された場合は、効果の高い薬剤により速やかに防除を実施しましょう。
(3)野菜・花き
ア きゅうりでは、斑点細菌病や褐斑病、炭疽病の発生がやや多の予報です。予防散布の徹底に加え、疑わしい病斑が見られたら摘葉し、まん延防止に努めましょう。
イ ねぎでは、黒斑病・葉枯病の発生がやや多の予報です。降雨が続くと発生が助長されるので、定期的な防除を行いましょう。
ウ りんどうでは、褐斑病の発生が多の予報です。重点防除時期である6月下旬から7月下旬に効果の高い薬剤で予防散布を徹底しましょう。

2 農薬の安全・適正使用
(1)岩手県では、6月1日から8月31日までを農薬危害防止運動期間と定め、農薬の使用や販売に関する正しい知識の普及・啓発をはじめとする各種の取り組みを実施しています。
(2)農薬の使用にあたっては、他作物や周辺環境に影響が及ばないように十分配慮し、対策を講じましょう。特に、養蜂活動が行われている地域で水稲、大豆、りんご等の作物に一斉に農薬を散布する場合は、養蜂家に散布時期を周知するなど、ミツバチの危害防止に努めましょう。
 

-御注意-
PDFファイルは全てウイルスチェックを行っていますが、万一のために、ダウンロード後再度ウイルスチェックを行うことをお勧めします。

 

【利用上の注意】
本資料は、令和5年6月21日現在の農薬登録情報に基づいて作成しています。
・農薬は、使用前に必ずラベルを確認し、使用者が責任を持って使用しましょう。
・農薬使用の際は(1)使用基準の遵守(2)飛散防止(3)防除実績の記帳を徹底しましょう。

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このページに関するお問い合わせ

岩手県農業研究センター 病害虫防除部 病害虫防除課
〒024-0003 岩手県北上市成田20-1
電話番号:0197-68-4427 ファクス番号:0197-68-4316
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