【R3・発生予報・第3号】病害虫発生予察情報(6月)(令和3年5月27日発行)

ページ番号2003706  更新日 令和3年7月30日

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1 情報の要点
(1)水稲
ア. いもち病の発生はやや多の予報です。補植用取置苗は、いもち病の伝染源となるので、直ちに処分しましょう。
イ. ばか苗病の発生はやや多の予報です。発病株は伝染源になるので、見つけ次第株ごと抜き取り、焼却または土中に埋めるなどして処理しましょう。
ウ. 斑点米カメムシ類であるアカスジカスミカメ幼虫のふ化盛期を迎えています。また、前年の発生量が多かったため、幼虫の発生量も多くなると予想されます。ふ化盛期の前後5日間に地域一斉に水田畦畔、牧草地、雑草地、農道等の草刈りを行い、その後も、イネ科植物を出穂させないような管理を心がけましょう。

(2)りんご
ア. 黒星病の発生は多の予報です。発病葉や発病果は速やかに摘み取り、土中に埋める等、適正に処分しましょう。
イ. ナミハダニの発生はやや多、リンゴハダニの発生は並の予報です。わい性樹では主幹近くの新梢下位葉をよく観察し、要防除水準(寄生葉率30%)に達したならば防除を実施しましょう。

(3)野菜・花き
ア. きゅうりではモザイク病とワタアブラムシの発生がやや多の予報です。5月の気温が平年より高く推移したため、アブラムシ類の発生が早まると考えられるので、発生源となる周辺雑草の除草を行い、定植時の粒剤施用とその後の茎葉散布による初期防除を徹底しましょう。
イ. ねぎではネギアザミウマの発生が多、ネギハモグリバエの発生がやや多の予報です。多発してからの防除は困難なので、発生初期の防除を心がけ、畦の両側から丁寧に茎葉散布を行いましょう。
ウ. りんどうではリンドウホソハマキが羽化始期に達しています。成虫または潜葉痕や食害痕が見られたら防除を実施しましょう。


2 農薬の安全使用
(1)岩手県では、6月1日から8月31日までを農薬危害防止運動期間と定め、農薬の使用や販売に関する正しい知識の普及・啓発をはじめとする各種の取り組みを実施します。
(2)農薬の使用にあたっては、他作物や周辺環境に影響が及ばないよう十分配慮し、対策を講じましょう。


詳細は、以下のPDFファイルで御確認ください。


【利用上の注意】
・本資料は、令和3年5月13日現在の農薬登録情報に基づいて作成しています。
・農薬は、使用前に必ずラベルを確認し、使用者が責任を持って使用しましょう。
・農薬使用の際は(1)使用基準の遵守(2)飛散防止(3)防除実績の記帳 を
 徹底しましょう。

【情報のお問い合わせは病害虫防除所まで】
 電話 0197(68)4427 ファクス 0197(68)4316

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このページに関するお問い合わせ

岩手県農業研究センター 病害虫防除部 病害虫防除課
〒024-0003 岩手県北上市成田20-1
電話番号:0197-68-4427 ファクス番号:0197-68-4316
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