こうつうじこをふせぐには

ページ番号3000778  更新日 令和5年10月5日

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交通事故(こうつうじこ)は、年間(ねんかん)どれくらい起(お)きているのですか?

令和(れいわ)4年中に岩手県内(いわてけんない)で発生(はっせい)した交通人身事故(こうつうじんしんじこ)(物損事故(ぶっそんじこ)をのぞく)は、1,511件(けん)です。そのうち死亡事故(しぼうじこ)で、37人(にん)もの人(ひと)が亡(な)くなっています。

交通事故(こうつうじこ)にあわないようにするためには、どんな点(てん)に注意(ちゅうい)したらよいのですか?

交通事故(こうつうじこ)は、みなさんの身近(みぢか)なところで起(お)こっています。

子供(こども)の交通事故(こうつうじこ)は、歩(ある)いているときと自転車(じてんしゃ)に乗(の)っているときに多(おお)く起(お)きています。そこで、次(つぎ)のことを守(まも)りましょう。

道路(どうろ)を歩(ある)くときは

  • 道路(どうろ)へは飛(と)び出(だ)さない。一度(いちど)止(と)まって安全(あんぜん)を確(たし)かめる。
  • 止(と)まっている車(くるま)のすぐ前(まえ)や後(うし)ろからは渡(わた)らない。
  • 道路(どうろ)の右側(みぎがわ)(歩道(ほどう))を歩(ある)く。
  • 信号(しんごう)が赤(あか)のときは、絶対(ぜったい)に渡(わた)らない。
  • 青(あお)のときでも、すぐ渡(わた)らず左右(さゆう)を確(たし)かめてから。
  • 曲(ま)がってくる車(くるま)に気(き)を付(つ)ける。

自転車(じてんしゃ)に乗(の)るときは

  • 自分(じぶん)の体(からだ)にあったものに乗(の)る。
  • 自転車(じてんしゃ)は車道(しゃどう)の左(ひだり)はしを通行(つうこう)する。
  • 一時停止(いちじていし)や左右(さゆう)の安全確認(あんぜんかくにん)を忘(わす)れずに。
  • 二人乗(ふたりの)りや手(て)ばなし運転(うんてん)、傘(かさ)をさしながらの運転(うんてん)はしない。
  • 夕方(ゆうがた)や夜(よる)は必(かなら)ずライトをつける。

日本(にほん)では、なぜ「車(くるま)は左側通行(ひだりがわつうこう)、人(ひと)は右側通行(みぎがわつうこう)」なのですか?

日本(にほん)で「車(くるま)は左側通行(ひだりがわつうこう)、人(ひと)は右側通行(みぎがわつうこう)」になったのは、昭和(しょうわ)25年ころからです。それまでは人(ひと)も車(くるま)も左側通行(ひだりがわつうこう)でしたが、交通安全(こうつうあんぜん)のために、車(くるま)は従来(じゅうらい)のまま左側通行(ひだりがわつうこう)とし、人(ひと)は右側通行(みぎがわつうこう)とする「対面交通(たいめんこうつう)」を取(と)り入(い)れたからです。

なお、外国(がいこく)ではアメリカなどが「人(ひと)は左(ひだり)、車(くるま)は右(みぎ)」の対面交通(たいめんこうつう)をとっており、イギリス・インド・オーストラリアなどが日本(にほん)と同(おな)じ「車(くるま)は左(ひだり)、人(ひと)は右(みぎ)」の対面交通(たいめんこうつう)をとっています。

日本(にほん)では、なぜ昔(むかし)は左側通行(ひだりがわつうこう)だったの?

人(ひと)や車(くるま)が通(とお)るところのきまりは、明治以前(めいじいぜん)には特別(とくべつ)な定(さだ)めがありませんでしたが、道路交通(どうろこうつう)が発達(はったつ)し、明治(めいじ)33年に左側通行制度(ひだりがわつうこうせいど)が採用(さいよう)されました。左側通行(ひだりがわつうこう)としたのは、昔(むかし)から武士(ぶし)は左腰(ひだりこし)に刀(かたな)をさしていたので、自然(しぜん)に左側(ひだりがわ)を通行(つうこう)する習慣(しゅうかん)がついていたのを考慮(こうりょ)したとも言(い)われています。(右側(みぎがわ)を通(とお)ると刀(かたな)のさやが触(ふ)れ合(あ)うし、左側(ひだりがわ)からの攻撃(こうげき)に対(たい)しておくれをとるからです。)

自転車(じてんしゃ)は歩道(ほどう)と車道(しゃどう)のどちらを走(はし)ってもよいのですか?

自転車(じてんしゃ)に乗(の)るときは、車(くるま)にぶつからないように車道(しゃどう)の左(ひだり)はしにそって通行(つうこう)しなければなりません。

ただし、「歩行者(ほこうしゃ)と自転車(じてんしゃ)の入(はい)った青(あお)い標識(ひょうしき)」のある歩道(ほどう)は自転車(じてんしゃ)で通行(つうこう)することができます。

歩道(ほどう)を自転車(じてんしゃ)で走(はし)るときは、人(ひと)にぶつからないようにゆっくりと走(はし)るようにしましょう。

横断歩道(おうだんほどう)とは何(なん)ですか?いつはじまったのですか?

横断歩道(おうだんほどう)は、みなさんが安全(あんぜん)に道路(どうろ)を横切(よこぎ)ることができるように、道路上(どうろじょう)に白(しろ)いペイントなどで書(か)かれた場所(ばしょ)をいいます。

横断歩道(おうだんほどう)のはじまりは、大正(たいしょう)9年1月(1920年)に東京(とうきょう)に設(もう)けられたものです。

東京(とうきょう)の市電(しでん)を横切(よこぎ)るために設(もう)けられたことから「横断歩道(おうだんほどう)」とは言(い)わず、「電車路線横断線(でんしゃろせんおうだんせん)」と名付(なづ)けられていました。

横断歩道(おうだんほどう)には、道路(どうろ)を渡(わた)る人(ひと)に「ここを渡(わた)りなさい」と知(し)らせたり、自動車(じどうしゃ)を運転(うんてん)する人(ひと)に、「横断(おうだん)する人(ひと)がいるときは、いったん停止(ていし)して安全(あんぜん)に横断(おうだん)させてあげなさい」と呼(よ)びかけるなど、道路(どうろ)を横断(おうだん)する人(ひと)の安全(あんぜん)を守(まも)る役割(やくわり)があります。

道路標識(どうろひょうしき)にはどのようなものがありますか?

道路標識(どうろひょうしき)は、交通(こうつう)ルールを分(わ)かりやすい絵(え)や記号(きごう)にしたもので、ドライバーや歩行者(ほこうしゃ)によく見(み)えるところに付(つ)けられています。

下(した)の図(ず)のような道路標識(どうろひょうしき)は皆(みな)さんの安全(あんぜん)のために覚(おぼ)えておきましょう。

また、山道(さんどう)や観光地(かんこうち)などには、「動物(どうぶつ)が飛(と)び出(だ)すおそれあり」を示(しめ)す道路標識(どうろひょうしき)がありますので、お父(とう)さんやお母(かあ)さんに遠(とお)くに連(つ)れて行(い)ってもらったときに見(み)つけてください。

道路標識1
動物(どうぶつ)が飛(と)び出(だ)すおそれあり
道路標識2
歩行者(ほこうしゃ)が通行(つうこう)してはいけないところ

道路標識3
歩行者(ほこうしゃ)だけが通(とお)れるところ
道路標識4
歩行者(ほこうしゃ)が横断(おうだん)してはいけないところ

道路標識5
自転車(じてんしゃ)と歩行者(ほこうしゃ)が通(とお)れるところ

信号機(しんごうき)はどのくらいありますか?

信号機(しんごうき)は、道路上(どうろじょう)の交通事故(こうつうじこ)を防(ふせ)いだり、車(くるま)の流(なが)れをスムーズにするために設置(せっち)されています。

岩手県内(いわてけんない)に設置(せっち)されている信号機(しんごうき)は、令和(れいわ)4年度、1,892基(き)です。

信号機(しんごうき)には、右折時(うせつじ)の事故(じこ)を防(ふせ)ぐため、右折(うせつ)の矢印(やじるし)を付(つ)けている信号機(しんごうき)、高齢者(こうれいしゃ)など交通弱者(こうつうじゃくしゃ)に感応(かんのう)して青信号(あおしんごう)の時間(じかん)を長(なが)くする信号機(しんごうき)、歩行者(ほこうしゃ)に「青(あお)」になるまでの待(ま)ち時間(じかん)を表示(ひょうじ)している信号機(しんごうき)などがあります。

信号機(しんごうき)の始(はじ)まりはいつですか?

日本(にほん)の交通信号(こうつうしんごう)は、大正(たいしょう)8年(1919年)、東京(とうきょう)の上野広小路交差点(うえのひろこうじこうさてん)で、木(き)の板(いた)に「トマレ」、「ススメ」と字(じ)を書(か)き、これを回転(かいてん)させて使用(しよう)したものが第一号(だいいちごう)です。

また、電気(でんき)を使用(しよう)した信号機(しんごうき)は、昭和(しょうわ)5年(1930年)に東京(とうきょう)の日比谷交差点(ひびやこうさてん)に設置(せっち)されたものが最初(さいしょ)です。アメリカから輸入(ゆにゅう)されたもので、赤(あか)、黄(き)、緑(みどり)の3色(しょく)の灯器(とうき)が使(つか)われました。

なお、岩手県内(いわてけんない)で最初(さいしょ)に自動式交通信号機(じどうしきこうつうしんごうき)が設置(せっち)されたのは、昭和(しょうわ)31年(1956年)に盛岡市大通二丁目(もりおかしおおどおりにちょうめ)の大通(おおどお)りと映画館通(えいがかんどお)りが交差(こうさ)する十字路(じゅうじろ)です。

信号(しんごう)の色(いろ)はどうして「赤(あか)」と「黄(き)」と「青(あお)」に決(き)められたのですか?

「赤(あか)」・「黄(き)」・「青(あお)」は色(いろ)の三原色(さんげんしょく)であり、誰(だれ)にでも分(わ)かるように信号(しんごう)の色(いろ)をこの三色(さんしょく)に対比(たいひ)させたものと思(おも)われます。

なお、信号機(しんごうき)の灯火(とうか)の配列(はいれつ)は、横(よこ)の場合(ばあい)は左(ひだり)から「青(あお)、黄(き)、赤(あか)」、縦(たて)の場合(ばあい)は上(うえ)から「赤(あか)、黄(き)、青(あお)」の順(じゅん)となっています。

青信号(あおしんごう)というのになぜ緑色(みどりいろ)の信号(しんごう)があるのですか?

1930年(昭和(しょうわ)5年)、日本(にほん)で初(はじ)めて現在(げんざい)のような信号機(しんごうき)がついたときには、法令上(ほうれいじょう)「緑色信号(みどりいろしんごう)」と呼(よ)び、緑色(みどりいろ)の信号(しんごう)でしたが、一般(いっぱん)の人々(ひとびと)の間(あいだ)では「青色信号(あおいろしんごう)」や「青信号(あおしんごう)」という呼(よ)び名(な)がしだいに定着(ていちゃく)していきました。これは、昔(むかし)から日本人(にほんじん)は「青葉(あおば)」とか「青菜(あおな)」とか、緑(みどり)の物(もの)を青(あお)と呼(よ)ぶことが多(おお)かったためでしょう。

そこで、1947年(昭和(しょうわ)22年)には法令上(ほうれいじょう)も「青信号(あおしんごう)」と呼(よ)ぶようになり、信号(しんごう)の色(いろ)も緑色(みどりいろ)から青色(あおいろ)に改(あらた)められていきました。1973年(昭和(しょうわ)48年)以降(いこう)に作(つく)られた信号機(しんごうき)は呼(よ)び名(な)どおり「青(あお)」色(いろ)に作(つく)られていますが、それ以前(いぜん)の古(ふる)い信号機(しんごうき)の中(なか)には、緑色(みどりいろ)にみえるものがあります。

信号機(しんごうき)は、何分(なんふん)ごとに動(うご)いているのですか?なぜ、年中規則的(ねんじゅうきそくてき)に動(うご)いているのですか?

信号機(しんごうき)のサイクル(周期(しゅうき))は、交差点(こうさてん)の大(おお)きさ、車(くるま)や歩行者(ほこうしゃ)の数(かず)などにより秒数(びょうすう)を決(き)めていますので一定(いってい)ではありませんが、普通(ふつう)は約(やく)1分(ふん)から3分(ふん)の間(あいだ)で動(うご)いています。

また、信号機(しんごうき)が規則正(きそくただ)しく動(うご)いているのは、中(なか)にコンピュータが入(はい)っているからです。現在(げんざい)では、車(くるま)の量(りょう)などに応(おう)じて、信号(しんごう)のサイクルを自動的(じどうてき)にもっとも適(てき)したものにすることができる信号機(しんごうき)があります。

なぜ、高速道路(こうそくどうろ)には信号機(しんごうき)がないのですか?

高速道路(こうそくどうろ)は、自動車(じどうしゃ)は通(とお)れますが、人(ひと)や自転車(じてんしゃ)は通(とお)れません。また、高速道路(こうそくどうろ)には交差点(こうさてん)がないので、信号機(しんごうき)により交通整理(こうつうせいり)をする必要(ひつよう)がありません。

しかし、東名高速道路(とうめいこうそくどうろ)の日本坂(にほんざか)トンネルという場所(ばしょ)で、多(おお)くの車(くるま)の追突事故(ついとつじこ)が起(お)き、たくさんの人(ひと)が亡(な)くなりました。そこで、高速道路(こうそくどうろ)でも、トンネルの中(なか)の交通事故(こうつうじこ)を防(ふせ)ぐために、トンネルの入口(いりぐち)に信号機(しんごうき)を置(お)いているところがあります。

交通管制(こうつうかんせい)センターはどんな役割(やくわり)をはたしているのですか?

交通管制(こうつうかんせい)センターは、コンピュータにより信号機(しんごうき)や可変標識(かへんひょうしき)などの制御(せいぎょ)を行(おこな)ったり、ドライバーに交通情報(こうつうじょうほう)を提供(ていきょう)するなど、交通(こうつう)の流(なが)れを安全(あんぜん)でスムーズなものにする仕事(しごと)をしています。このため、車両感知器(しょりょうかんちき)、テレビカメラ、パトカーなどを使(つか)って情報(じょうほう)を収集(しゅうしゅう)し、それらの情報(じょうほう)を管制(かんせい)センターを通(つう)じてさまざまな方法(ほうほう)で提供(ていきょう)しています。

交通警察官(こうつうけいさつかん)が左腕(ひだりうで)につけている白(しろ)と緑(みどり)の腕章(わんしょう)にはどんな意味(いみ)があるのですか?

交通(こうつう)の安全(あんぜん)を守(まも)る仕事(しごと)をしている交通警察官(こうつうけいさつかん)は、左腕(ひだりうで)に交通安全(こうつうあんぜん)のシンボルである白(しろ)と緑(みどり)の腕章(わんしょう)をつけています。

もともとこのデザインは、鉄道関係者(てつどうかんけいしゃ)が交通安全意識(こうつうあんぜんいしき)を高(たか)める手段(しゅだん)として考(かんが)え出(だ)したもので、大正(たいしょう)2年12月に警察(けいさつ)にも制度(せいど)として取(と)り入(い)れられました。腕章(わんしょう)の色(いろ)は、“よもぎ色(いろ)は道路(どうろ)、白色線(しろいろせん)は軌道(きどう)(レール)”を表(あらわ)しています。

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