試験研究成果書(野菜)
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令和5・指導「雨よけ夏秋ピーマンの尻腐れ果発生を低減できるかん水指標」 (PDF 323.1KB)
雨よけ夏秋ピーマンの日射比例式かん水指標を示す。本指標によりかん水することで、尻腐れ果の発生を低減できる。また、日射比例式かん水の実施が困難な場合に参考となる天気別の日別株あたりかん水量の指標を示す。 -
令和5・指導「雨よけ夏秋ピーマンの隔離床点滴かん水施肥栽培における収量特性」 (PDF 418.8KB)
雨よけ夏秋ピーマンにおける隔離床点滴かん水施肥栽培は、条件の良い土耕栽培と概ね同等の商品果収量を得られる。収量特性としては、初期収量が高くなる一方で、主枝摘心後の後期収量が低くなる傾向がある。 -
令和5・指導「雨よけ夏秋ピーマンにおいて低コスト環境制御技術を導入する際に収益が向上する栽培条件」 (PDF 407.7KB)
雨よけ夏秋ピーマンにおいて低コスト環境制御技術を導入する際に、主枝4本仕立てのまま栽植密度を慣行の1. 5 倍とすることで27%の増収効果が得られる。損益分岐点となる慣行栽培での単収は、導入面積に応じて10アール当たり約7~9トンである。 -
令和5・指導「小規模ハウスにおける効率的な炭酸ガス局所施用システム」 (PDF 354.8KB)
小型光合成促進機から発生した炭酸ガスを、周囲を農PO、上部をワリフで囲ったチャンバー内に放出し、排気口から15cm離して設置した電動送風機を用いて群落内に展張したダクトに送風することにより、群落内に炭酸ガスを安定的に局所施用することが可能となる。 -
令和5・指導「トマトの雨よけ普通栽培における低コスト環境制御技術導入による増収効果」 (PDF 304.4KB)
トマトの雨よけ普通栽培において、小型光合成促進機、低圧タイプのミストシステム、自動換気装置のみを導入した低コスト環境制御技術を導入することで、25%の増収効果が得られる。このとき、損益分岐点となる慣行栽培での単収は10アール当たり9.0トンである。 -
令和5・指導「畑わさびにおけるエトフェンプロックス粒剤の融雪直後処理の効果」 (PDF 664.2KB)
融雪直後にエトフェンプロックス粒剤を使用することで、ナトビハムシによる畑わさびの被害を軽減できる。 -
令和5・指導「複合環境制御によるきゅうりハイワイヤーつる下ろし栽培に適した品種の特性及び作型」 (PDF 299.2KB)
県北地域において、複合環境制御条件下できゅうりハイワイヤーつる下ろし誘引による長期栽培に取り組む場合、品種は「緑華」、作型は1作長期どりが適する。12月以降生育が停滞するため、営利栽培の晩限は11月下旬となる。 -
令和4・普及「収量が多く、収穫・調製労力が軽減可能な促成栽培用いちご品種『恋みのり』」 (PDF 411.3KB)
促成栽培用いちご品種「恋みのり」を用いた場合、商品果収量は「紅ほっぺ」と同程度であり、「さちのか」に比べ53%多い。収穫・調製に係る単位重量あたりの作業時間は「紅ほっぺ」及び「さちのか」に比べ約17~27%削減できる。 -
令和4・普及「夏秋どり栽培向け四季成り性いちご品種『夏のしずく』」」 (PDF 296.7KB)
東北農業研究センター等との共同育種により、夏秋どり栽培向け四季成り性いちご品種「夏のしずく」を育成した。本品種は「なつあかり」、「夏の輝」と比較して、収量性が高く、果実硬度に優れる。 -
令和4・指導「水田転換畑を活用した野菜作導入・検討のための参考資料」 (PDF 1.1MB)
本資料は、集落営農法人等が土地利用野菜作の導入を検討する際に必要となる品目の特徴、作型、収支、目標単収等の情報を品目別にまとめたものである。 -
令和4・指導「先進産地の取組実態からみる野菜産地支援のポイント」 (PDF 3.4MB)
野菜産地支援のポイントは、現状把握分析に基づく目標設定、目標達成に向けた行動計画と役割分担の明確化、必要な設備・基盤の整備と活用促進、重点経営体への技術・経営力向上支援、関係機関一体となった支援体制の構築、指導人材の育成が挙げられる。 -
令和4・指導「地域農業分析支援シートを用いた野菜産地の構造分析手法」 (PDF 774.1KB)
本手法は、地域農業分析支援シートを用いて野菜産地の構造分析を行うものであり、システム上で分析したい項目を選択するという簡易な操作で地域単位・品目毎の分析が可能である。 -
令和4・指導「雨よけ夏秋栽培ピーマンでの低コスト環境制御技術導入による増収効果」 (PDF 626.1KB)
ピーマンの雨よけ夏秋栽培において、低コスト環境制御技術を導入することで、12~16%の増収効果が得られる。 -
令和4・指導「ピーマンの収穫初期(5~6月)における、収穫後に発生する尻腐れ果の混入低減対策」 (PDF 3.3MB)
ピーマンの収穫後に発生する尻腐れ果は、収穫1~2日後に集中する傾向がある。収穫初期(5~6月)は、選果作業を収穫1~2日後に実施することで、出荷物への尻腐れ果の混入を低減することができる。 -
令和4・指導「秋まきたまねぎ栽培における基肥窒素量減肥の可能性と追肥開始時期」 (PDF 264.5KB)
基肥窒素量を従来施肥基準から4割減肥しても同等の収量が得られる。追肥開始時期は3月初めから4月中頃までであれば、1球重及び腐敗球率の違いはみられない。また、「秋まきたまねぎ緩効性肥料(仮名)」を全量基肥施用することで、慣行と同等の収量が得られ、追肥作業が省略できる。 -
令和4・指導「県南部の秋まきたまねぎ栽培に適する品種と定植時期」 (PDF 349.8KB)
秋まき中晩生品種「もみじ3号」の10月中旬定植は腐敗や障害球が少なく、単収5トンに達することから、県南部の秋まき栽培に適する。秋まき中生品種(「ターザン」「ターボ」等)は「もみじ3号」より収穫時期が10日前後早まるが、「もみじ3号」に比べて15%以上減収する。 -
令和4・指導「秋まきたまねぎ栽培の1球重推定が可能となる生育指標」 (PDF 532.8KB)
1球重は全生育期間において草丈よりも葉鞘径の相関係数が高く、越冬前に葉鞘径5mmに達することで1球重200グラム以上を確保できる。 -
令和4・指導「秋まきたまねぎ栽培における畦間かん水の効果」 (PDF 453.2KB)
5月~6月の干ばつ時に畦間かん水を実施すると1球重が10%以上増加する。 -
令和4・指導「いちご低コスト閉鎖型高設栽培システムにおける培地無加温条件に対応するための改修方法」 (PDF 530.5KB)
いちご低コスト閉鎖型高設栽培システムに小型水中ポンプを導入することで、貯水に溶出した肥料分の偏りを均質化できるとともに、省力的な追肥が可能となり、培地無加温条件に対応させることができる。 -
令和4・指導「春まきたまねぎ栽培における窒素追肥の最適時期」 (PDF 364.2KB)
水田転換畑での春まきたまねぎ栽培で窒素追肥を行う場合、窒素吸収量が増加し始める5月下旬(定植後40日程度)が適期である。 -
令和4・指導「水田転換畑での春まきたまねぎ栽培におけるリン酸施肥効果」 (PDF 481.1KB)
水田転換2~4年目ほ場での春まきたまねぎ栽培において、リン酸10アール当たり45kgを基肥施用することにより、慣行の10アール当たり30kg施肥した場合と比較して1球重が約15%増加し、商品収量が約20%増加する。 -
令和4・指導「転炉スラグを用いた土壌pH改良によるピーマン青枯病の被害軽減」 (PDF 546.6KB)
ピーマン青枯病発生圃場に転炉スラグを処理し、土壌pHを7.5程度に改良することで、本病の被害を軽減できる。 -
令和4・指導「施設きゅうりにおける小型光合成促進機の導入効果」 (PDF 727.7KB)
小型光合成促進機をパイプハウスに導入して炭酸ガス(以下「CO2」とする)を局所施用すると、流れ果の割合が減少し、10~17%程度増収し、4アール当たり79千円程度の増益が見込める。機器のタイマー機能を使用して動作させた場合、CO2濃度制御盤で制御した場合と同等かやや高いハウス内CO2濃度を維持できる。 -
令和4・指導「AIによる病害予測システムによるトマトうどんこ病の発生予測と予測に基づいた防除の実証」 (PDF 807.8KB)
病害予測システム「プランテクト(R)」のトマトうどんこ病に対する実用性を3か年検証した。その結果、本システムの活用により、防除回数を慣行の7割~4割に低減でき、防除回数が減じても本病の発生を抑制することが可能であった。 -
令和3・指導「水田転換畑における野菜栽培の重要管理項目 -確認・指導すべき項目のチェックリスト-」 (PDF 1.1MB)
水田転換畑における野菜栽培で重要となる導入検討・品目選定・作付計画の作成、ほ場の選定や排水対策、ほ場準備や作業管理について、農業普及員等が指導すべき項目を取組時期・分野別に整理し、具体的な指導へ活用できる重要管理項目を作成した。 -
令和3・指導「大規模露地野菜作のスマート農業技術体系データ」 (PDF 413.9KB)
スマート農業実証プロジェクトの実証結果を基に、大規模露地野菜3品目(キャベツ、だいこん、ながいも)において自動操舵システム装着トラクタによる作業等、有用性・普及性がある技術を導入したスマート農業技術体系データを作成した。 -
令和3・指導「春まきたまねぎ栽培における地干し乾燥時の日焼け球の発生」 (PDF 388.9KB)
最高気温が35℃を超える高温日に根切り処理をして地干し乾燥を行った場合、根切り2日後から一定割合の日焼け球が発生した。 -
令和3・指導「春まきたまねぎ栽培における地干し乾燥時の収穫開始の目安」 (PDF 385.3KB)
地干し乾燥を行う場合の収穫開始の目安は「もみじ3号」では根切り11日後、「ガイア」は同14日後、「トタナ」は20%倒伏時の根切りでは同21日後、50%倒伏時の根切りでは同16日後である。地干し乾燥期間中は根切り後4週間まで腐敗球率の増加は認められない。 -
令和3・指導「ナス果実小陥没症の発生抑制対策」 (PDF 932.5KB)
県南地域の露地ナス栽培において問題となるナス果実小陥没症は、8月下旬~9月下旬に発生しやすい。本症の発生抑制対策として、7月中下旬、8月中下旬および9月上中旬の計3回、ナス褐色斑点病に効果のある薬剤を散布する。 -
令和3・指導「キャベツ10月どり作型の適品種『秋さやか』の特性」 (PDF 474.7KB)
キャベツ「秋さやか」は、10月どり作型において「夏さやか」よりも生育が早く、定植後65日程度で収穫開始となり、10月下旬までに収穫盛期に達する。球形は腰高~扁平であり、食味は基準品種と同等である。べと病の発生は「夏さやか」よりもやや多い。 -
令和3・指導「キャベツ10月どり作型における『秋さやか』及び『夏さやか』の栽培条件」 (PDF 433.7KB)
キャベツ10月どり作型において「秋さやか」に適する栽培条件は株間30cm、10アール当り窒素施肥量24kgである。「夏さやか」に適する栽培条件は株間35cm、10アール当り窒素施肥量20kgである。これらの栽培条件では、標準の栽培条件と比較して収穫可能株数が増加する。 -
令和2・普及「きゅうり先端肥大症軽減を目的とした鮮度保持フィルム『FHフィルム』の効果的使用方法」 (PDF 465.8KB)
鮮度保持フィルム「FHフィルム」は、風呂敷包みによって包装することで効果的にフケ果の発症を抑止することができる。 -
令和2・指導「小規模パイプハウスを想定したきゅうりの環境制御機器導入効果」 (PDF 565.1KB)
小規模パイプハウスのきゅうり栽培において、炭酸ガス施用機、低コスト細霧システム、自動換気装置を導入し、動作制御を行うことで、総収量が8~27%増加する。また、3.3アール規模、10アール当り可販収量15トン程度の技術水準経営体への導入を想定した場合、約192千円所得が向上する。 -
令和2・指導「補給型施肥による土壌化学性および収量の経年変化(露地野菜)」 (PDF 434.6KB)
露地野菜畑における有機物施用(牛ふん堆肥10アール当り2トン)を伴う補給型施肥により、土壌へのリン酸蓄積の軽減と土壌有機物の維持を両立するとともに、化学肥料費の低減が可能である。補給型施肥を継続しても、従来施肥基準に準じた化学肥料単用と同等以上の収量を確保できる。 -
令和2・指導「ナス果実小陥没症の発生原因と感受性の品種間差異」 (PDF 2.8MB)
ナス果実小陥没症は、褐色斑点病菌(Thanatephorus cucumeris = Rhizoctonia solani AG-3 TM)の担子胞子感染により生じる。感染から発病までの潜伏期間は6~8日程度である。感受性の品種間差異は認められるが、褐色斑点病の発生が少ない品種でも小陥没症は発生するため、品種の切り替えのみで被害を回避するのは困難である。 -
令和2・指導「レタス根腐病(レース2)の耕種的な被害軽減対策」 (PDF 1.8MB)
県内で新たに発生が確認されたレタス根腐病(レース2)に対して、本レース耐病性品種「ブルラッシュ」「シーカー」は実用的な耐病性を有し、被害軽減効果が高い。耐病性品種を栽培しても多発する場合は、転炉スラグによる土壌pH改良技術(改良目標pH7.5)の導入を検討する。 -
令和2・指導「たまねぎ初冬どり作型に適するセット球のセルトレイ育苗法」 (PDF 339.6KB)
たまねぎ初冬どり作型に適するセット球の球径は20mm程度である。育苗は、セルトレイ育苗とし、遮根・288穴セルトレイ・被覆肥料(マイクロロングトータル280 100日タイプ)培土重量比4%添加が適する。播種適期は2月中旬~3月上旬である。 -
令和2・指導「セット球を用いたたまねぎ初冬どり作型の栽培法」 (PDF 295.9KB)
セット球を用いたたまねぎ初冬どり作型の定植適期は8月上旬で、基肥の窒素施肥量は10アール当り10kg、白黒ダブルマルチを用いた栽培が適する。当作型で期待される商品収量は10アール当り3トンである。 -
令和2・指導「冬期間のハウスを活用したたまねぎ春どり作型の栽培法」 (PDF 572.1KB)
秋まき極早生品種「スパート」を8月中下旬に播種し 10月上中旬に無加温ハウスに定植することにより、5月上中旬に調製重300グラム程度のたまねぎが収獲可能である。 -
令和元・指導「きゅうり先端肥大症の発症助長要因」 (PDF 396.7KB)
きゅうり先端肥大症は受粉による影響を強く受け、受粉した果実は開花後の高温等により開花から収穫までの日数が短い場合に発症が助長される。一方、品種や草勢維持等の管理方法、収穫枝、収穫節による差は発症助長要因とならない。 -
令和元・指導「鮮度保持フィルムを用いたきゅうり先端肥大症軽減効果」 (PDF 430.1KB)
きゅうり先端肥大症は「FHフィルム」を出荷箱内包装に用いることで、発症を軽減することができ、その効果は予冷と併用することでさらに高めることができる。 -
令和元・指導「春まきたまねぎ栽培における細菌防除剤の腐敗抑制効果」 (PDF 332.6KB)
春まきたまねぎ栽培では、適切な殺虫剤散布に加えてオキソリニック酸・ストレプトマイシン水和剤(商品名:マテリーナ水和剤)を散布することにより、効率的に腐敗球率を低下させることが可能である。 -
令和元・指導「春まきたまねぎ栽培のネギアザミウマに対する各種殺虫剤の評価」 (PDF 313.5KB)
春まきたまねぎ栽培のネギアザミウマに対してプロチオホス乳剤、フロメトキン水和剤1,000 倍の効果が高い。 -
令和元・指導「いちご促成栽培における種子繁殖型品種『よつぼし』の各栽培体系の導入効果」 (PDF 338.6KB)
種子繁殖型いちご品種「よつぼし」を用いた場合、定植までの作業労働時間は慣行の栄養繁殖型品種に比べ28~86%削減可能である。二次育苗法の総収量は「さちのか」より多く、所得が倍増する。また、本圃直接定植法は他品目との組合せ栽培が可能である。 -
令和元・指導「いちご低温カット栽培における極晩生品種『そよかの』の特性」 (PDF 337.6KB)
極晩生いちご品種「そよかの」は、低温カット栽培において、収量が奨励品種「北の輝」より多い。また、大果で商品果の揃いに優れる。果実糖度や酸度は「北の輝」と同等であるが、硬度は「北の輝」より低い。草勢が強く、立性で、ランナー増殖性にも優れる。 -
令和元・指導「土壌の可給態窒素に基づく雨よけトマトの窒素減肥技術」 (PDF 464.7KB)
トマトの雨よけ普通栽培において、土壌の可給態窒素が100グラム当り4ミリグラム以上の場合は、追肥窒素量を10アール当り3~6kg減肥することができる。減肥により、地上部窒素吸収量およびトマトの総収量は減少するものの、裂果等の発生割合が低下し可販果率が向上するため、標準施肥と同程度の販売額を確保できる。 -
令和元・指導「畑わさびの害虫ワサビルリイロサルゾウムシに対する数種殺虫剤の被害軽減効果」 (PDF 334.0KB)
ダイアジノン粒剤、シアントラニリプロール粒剤は、ワサビルリイロサルゾウムシによる被害を軽減できる。 -
令和元・指導「カーバムナトリウム塩液剤のきゅうり古株枯死処理によるホモプシス根腐病菌の増殖抑制効果」 (PDF 501.1KB)
きゅうり栽培打ち切り後ただちにカーバムナトリウム塩液剤(商品名:キルパー)を処理し、すみやかに植物体を枯死させることで、副次的にホモプシス根腐病菌の根部での増殖を抑制できる。 -
令和元・指導「アブラナ科野菜根こぶ病多発圃場における効果的な被害軽減対策と転炉スラグによる土壌pH改良効果の持続性」 (PDF 621.8KB)
アブラナ科野菜根こぶ病多発圃場では、土壌処理技術と育苗対策技術の併用が被害軽減に有効である。また、転炉スラグによる土壌pH改良技術(目標pH7.5、改良深15cm以上)は、処理10年目においても効果が認められることから、持続性の高い被害軽減技術として活用できる。 -
令和元・指導「春まきたまねぎ栽培における好適品種と定植時期」 (PDF 549.3KB)
春まきたまねぎ栽培においては、「もみじ3号」に加えて、「ガイア」と「トタナ」が好適品種である。県南部における定植時期は、「もみじ3号」は4月上旬~4月中旬、「ガイア」は4月上旬~4月下旬、「トタナ」は4月上旬~5月上旬である。 -
令和元・指導「春まきたまねぎ栽培における『トタナ』の収穫適期」 (PDF 537.9KB)
「トタナ」の収穫時期を、圃場のおよそ20~50%が倒伏した頃に前進することで、腐敗球および障害球が大幅に減少し、10アール当り5.5~6.0トンの商品収量が得られる。 -
令和元・指導「たまねぎの全自動移植機に適する新規育苗培土の特性」 (PDF 532.1KB)
新規育苗培土を用いることで、たまねぎ苗を全自動移植機で移植する際の植付率を高めることができる。機械移植に適する育苗日数は60~70日である。 -
平成30・指導「トロ箱養液栽培システムでの養液栽培用肥料による夏秋トマトの収量性と肥料選択の基準」 (PDF 157.1KB)
JA全農式トロ箱養液栽培システム「うぃずOne」による夏秋トマト栽培では、養液栽培用肥料に2液式アクワン2号+硝酸石灰を用いることで、従来肥料と同等の収量が得られ、施肥コストの低減が可能となる。 -
平成30・指導「ピーマンPMMoV L4 打破系統(病原型P1,2,3,4)の蔓延と推定される伝搬経路」 (PDF 322.4KB)
県内のピーマン産地において、トウガラシマイルドモットルウイルス(PMMoV)L4打破系統によるモザイク病が蔓延しつつある。本ウイルスは、発生圃場への人の出入りや機械の共有、苗持ち込み等による汚染土壌の移動に伴い伝搬したと推定される。 -
平成30・指導「加工・業務用途向け寒玉系キャベツの栽培法」 (PDF 208.1KB)
加工・業務用寒玉系キャベツの品種は、5月定植作型で「きよはる」「初恋」「さつき女王」、6月定植作型で「涼音」「輝吉」「おきな」「秀秋」、7月定植作型では「涼音」「輝吉」「秀秋」が適する。定植晩限は7月第6半旬であり、やむを得ず8月第1半旬の定植となった場合には、基肥窒素量を2~3割増とすることで目標とする球重を確保できる。 -
平成30・指導「春まきタマネギ栽培におけるネギアザミウマ防除対策」 (PDF 288.7KB)
岩手県の春まきタマネギ栽培におけるネギアザミウマを対象とした適切な殺虫剤の散布間隔は、6月初めより10日間隔(合計6回)~15日間隔(同4回)である。 -
平成30・指導「秋まきタマネギ栽培に適する品種と栽培上の留意点」 (PDF 270.8KB)
秋まきタマネギ栽培において「もみじ3号」は腐敗球や抽だいが安定して少ないため、岩手県中北部の栽培に適する。過半数倒伏日は「七宝甘70」より4日程度遅く、「ラッキー」より3日程度早い。 -
平成29・普及「ハウスミニトマト栽培における多収化モデル技術の導入効果」 (PDF 239.9KB)
ハウスミニトマトでは、大玉トマトの多収化モデル技術である、複合環境制御の導入、作期拡大、群落の受光量の増加を図ることにより、従来の雨よけ栽培に対して概ね2倍以上の可販収量が見込める。また「サンチェリーピュアプラス」を用い、インタープランティングを用いた年間2作どりとすることで可販収量が最も高くなる。 -
平成29・普及「インタープランティングを利用したトマトの高収益周年栽培」 (PDF 366.9KB)
高軒高ハウスにおけるトマト栽培では、インタープランティングによる短中期どりの組み合わせることで、商品果収量10アール当たり28.0トンが得られる。30アール規模の経営を想定した場合、基幹従事者2名+臨時雇用2名で収益性が高くなる。 -
平成29・普及「四季成り性いちご品種『なつあかり』を用いた2年栽培作型」 (PDF 623.8KB)
四季成り性いちご品種「なつあかり」の同一株を用いて2年間連続栽培すると、商品果収量は10アール当たり年間6.4トンが得られる。40アール規模の経営を想定した場合、基幹従事者2名+雇用4名で収益性が高くなる。 -
平成29・指導「100坪ハウスにおける園芸用薪ストーブの薪投入量及び加温効果の目安」 (PDF 490.8KB)
園芸用薪ストーブ「スーパーゴロン太」において杉材を燃焼材とする場合、投入した重量によっておおよその燃焼時間を予測できる。また、予想される最低外気温により、おおよその薪必要量を判断できる。 -
平成29・指導「かん水同時施肥技術を用いた露地きゅうり栽培の収量向上事例」 (PDF 272.8KB)
露地きゅうりのかん水同時施肥技術及び葉数増加量に基づく肥培管理の導入実証事例では、収量が27~93%増加し、試算すると農業所得が10アール当たり394~597千円増加する見込みである。 -
平成29・指導「トマトの生育調査データの時系列解析による生育予測手法」 (PDF 312.0KB)
トマト栽培において茎周と開花花房高さ、開花段位を定期的に調査、蓄積することで、約30日後までの生育予測が可能になり、環境管理の先行指標として活用可能である。 -
平成29・指導「ミニトマトの露地疎植栽培におけるへたつき出荷向け品種の特性」 (PDF 168.4KB)
へたつき出荷向けミニトマト品種を利用した露地疎植栽培(通称:ソバージュ栽培)では、県内主要3品種はともに6月下旬定植で10アール当たり3トンが期待でき、「キャロルスター」は良果率、1果重、糖度が高い。定植日から良果総収量の50%および90%到達までの日平均積算気温は「キャロルスター」がより多く要する。 -
平成29・指導「寒冷地中小規模施設における複合環境制御技術の導入手引き」 (PDF 410.8KB)
パイプハウスを用いたトマトの多収化モデルを確立し、複合環境制御により多収となることを明らかにしたことから、この技術導入のために必要な基本技術や運用技術の理解促進を図るため複合環境制御技術の導入手引きを作成した。 -
平成29・指導「水稲育苗用ハウスにおける簡易隔離床栽培によるパプリカの養液栽培」 (PDF 818.5KB)
ロックウール培地と簡易なかん水コントローラー・液肥混入機等を利用して、簡易な養液栽培システムを構築できる。本システムによる水稲育苗後のハウスを活用したパプリカの栽培において、6月上旬までに定植することで10アール当たり5.5トン程度の収量が期待できる。 -
平成29・指導「培養液補正診断シートを活用したトマト循環式ロックウール栽培の肥料コスト低減効果」 (PDF 241.7KB)
1液混入用肥料を用いたトマトの循環式ロックウール栽培において、簡易イオン成分分析装置を用いて成分組成の補正を行うことで、培養液を更新することなく栽培可能である。これにより、かけ流し式と同等の収量が得られ、肥料コストは3割低減可能である。 -
平成29・指導「促成いちご栽培における薪ストーブを活用した加温技術」 (PDF 222.9KB)
促成いちご栽培において、加温タンク一体型の薪ストーブを用い、空気加温と温湯による局所加温を行うことができる。局所加温により総収量は10%程度増加する。また、燃油使用量は94%削減できる。 -
平成29・指導「地域木質資源を用いた木質製園芸用ハウスの特性」 (PDF 334.8KB)
地域の木質資源である間伐材等を用いた木質製園芸用ハウス(通称:木骨ハウス)は、軽量鉄骨ハウスと同等の採光性を持つ。骨材の含水率は季節を問わず、腐朽が進行する基準値を下回っている。また、軽量鉄骨ハウスに比べ夏季の晴天日の作業快適性に優れ、資材製造時の炭素放出量が少なく、環境負荷の低いハウスである。 -
平成29・指導「雨よけトマト栽培におけるカリ減肥基準の検証」 (PDF 163.7KB)
カリが蓄積した土壌において、現行の減肥基準に従い、カリ施肥量を減らしても、可販果収量はカリを標準施肥した場合と同等である。 -
平成29・指導「アスパラガス株腐病および立枯病の種子伝染とその対策」 (PDF 254.4KB)
アスパラガスの市販品種において、株腐病および立枯病の種子伝染とその被害が確認された。発病後の対策は困難であるため、無消毒種子を購入する場合は、予防措置として、ベノミル・チウラム水和剤による種子粉衣を必ず実施する。 -
平成29・指導「しその害虫ウリハムシモドキに対する数種殺虫剤の防除効果」 (PDF 226.3KB)
ペルメトリン乳剤およびジノテフラン水溶剤は、ウリハムシモドキに対して実用的な防除効果がある。 -
平成29・指導「ナス小陥没症の当面の被害防止対策と推定される発生原因」 (PDF 338.2KB)
県南地域で問題となっているナス果実の小陥没症は、ペンチオピラド水和剤、アゾキシストロビン・TPN水和剤、イプロジオン水和剤の散布により抑制できる。小陥没症の原因は、ナスの葉に発生する褐色斑点病(病原菌:Thanatephorus cucumeris(不完全世代:Rhizoctonia solani))の担子胞子感染により生じるものと推定される。 -
平成29・指導「施設栽培トマトの主要害虫に対する赤色防虫ネットの侵入抑制効果」 (PDF 289.2KB)
0.8mm目合いの赤色防虫ネットは、アブラムシ類、アザミウマ類、オンシツコナジラミ、ヨトウガ、オオタバコガに対して大幅な侵入抑制効果がある。 -
平成29・指導「転炉スラグを用いた土壌pH改良と耐病性台木の併用によるトマト青枯病の被害軽減」 (PDF 322.3KB)
目標土壌pH7.5として圃場に転炉スラグを処理するとともに、耐病性台木を併用することによって、トマト青枯病の被害を軽減できる。転炉スラグの処理量は土壌緩衝能曲線を作成した上で決定する。 -
平成29・指導「ほうれんそうを加害するウリハムシモドキおよびネギアザミウマに対する数種殺虫剤の防除効果」 (PDF 320.5KB)
ほうれんそうを加害するウリハムシモドキおよびネギアザミウマに対する数種殺虫剤の防除効果を明らかにした。 -
平成29・指導「ほうれんそう向け新肥料のホウレンソウケナガコナダニ被害抑制効果」 (PDF 194.9KB)
新たに市販される、ほうれんそう向けの「ホウレンソウ専用肥料」を用いることで、慣行の有機入り配合肥料に比べて、ホウレンソウケナガコナダニ被害を少なくできる。 -
平成29・指導「改良型ほうれんそう調製機の作業特性と省力効果」 (PDF 188.7KB)
改良型ほうれんそう調製機は、根と子葉・下葉を自動的に除去することができ、調製後の残根長は現行機に比較してばらつきが少ない。子葉・下葉は90%以上除去可能で、損傷の発生も少ない。作業員1名あたりの能率は、現行機の約1.5倍と省力効果が高い。 -
平成29・指導「乗用型管理機を用いたほうれんそう軽労生産技術体系と大規模経営モデル」 (PDF 418.0KB)
ほうれんそう軽労生産技術体系は乗用型管理機を用い、は種・防除・収穫の作業を軽労化できる。本体系では機械作業に適したハウスを用い、調製作業は外部委託とする。軽労生産技術体系を導入した大規模経営モデルは、130アール以上の規模で他産業並みの所得が確保できる。 -
平成28・普及「パイプハウスを用いたトマト多収化モデル」 (PDF 398.5KB)
パイプハウスでトマトの多収化が可能な栽培モデルを構築した。この多収化モデルでは、複合環境制御とトマト群落の受光量の増加を図ることで、高規格温室で加温栽培した場合に比べ可販収量は33%増加する。 -
平成28・指導「無加温ハウス栽培に適する促成向けいちご品種」 (PDF 207.1KB)
岩手県沿岸南部における促成向けいちご品種の無加温ハウス栽培において、 「紅ほっぺ」が収量性及び冬期の草勢に優れる。 -
平成28・指導「包装形態及び保存温度がなすの品質に及ぼす影響」 (PDF 242.1KB)
なすを産地で一晩保存する場合、コンテナ包装では予冷庫保存品でも常温保存品でも鮮度の低下は同等である。レギュラー包装、有孔袋包装では予冷の有無に関わらず表面のつやの消失が早い。 -
平成28・指導「生食用向け露地ほうれんそうの栽培法」 (PDF 245.8KB)
生食用露地ほうれんそうの品種は、6月どり作型で「サイクロン」「トリトン」「ネオサイクロン」、10月どり作型では「プログレス」が適する。栽植距離は株間6cm、条間15cmとする。施肥量は窒素成分で10アール当たり18kg以上とする。 -
平成27・普及「アスパラガス伏せ込み促成栽培における高温を利用した休眠打破技術」 (PDF 234.9KB)
アスパラガス伏せ込み促成栽培において、伏せ込み後に28℃4日間以上の高温処理を行うことにより80%以上の株の休眠が打破され、実用的な若茎生産が可能である。 -
平成27・指導「ミニトマトの露地疎植栽培に適した誘引法(追補)」 (PDF 241.4KB)
ミニトマトの疎植で粗放的な露地栽培(通称:ソバージュ栽培)では、誘引法を直立ネット誘引とすることで、収穫姿勢が改善され、作業効率は同等以上である。 -
平成27・指導「地域木質資源を用いた木質製園芸用ハウス」 (PDF 294.8KB)
地域の木質資源である間伐材等を用いた木質製園芸用ハウス(通称;木骨ハウス)は、耐候性ハウス基準の強度および軽量鉄骨ハウスと同等の採光性を備えている。また、小屋の構造がユニット式で独自に設置が可能である。 -
平成27・指導「たまねぎ春まき作型におけるアザミウマ被害実態と有効薬剤」 (PDF 645.6KB)
たまねぎ春まき作型ではネギアザミウマによる葉身への被害により収量が2割~4割低下する。このため、防除対策としてプロチオホス乳剤を主体とした薬剤散布を実施する。 -
平成26・指導「パイプハウスを用いたねぎの冬期貯蔵法」 (PDF 310.2KB)
ねぎは、パイプハウスを用いて気温20℃を上限に側窓を開閉することで1月下旬まで貯蔵できる。3月中旬まで貯蔵する場合は、作溝して伏せこみ、べたがけをする必要がある。 -
平成26・指導「ホウレンソウケナガコナダニに対する殺虫剤の防除効果と施肥の影響」 (PDF 496.4KB)
ホウレンソウケナガコナダニの防除において、MEP乳剤2,000倍の子葉期散布とフルフェノクスロン乳剤4,000倍の4葉期散布を組み合わせて使用すると、薬剤を散布しない場合に比べて被害を35%程度被害まで抑制できる。化学肥料を用いると、コナダニ密度が低く、被害を少なくできる。 -
平成26・指導「たまねぎ春まき作型の栽培法」 (PDF 530.3KB)
岩手県でたまねぎ春まき作型を栽培する場合は、品種‘もみじ3号’を用いて4月中下旬に定植すると7月下旬~8月上旬に収穫可能で10アール当たり収量5トンが期待できる。 -
平成26・指導「たまねぎ春まき作型におけるセルトレイ育苗法」 (PDF 625.9KB)
たまねぎ春まき作型において、育苗時にネギ育苗培土に被覆肥料(マイクロロングトータル280 100日タイプ)を重量比2%添加すると、苗質が向上し、収量が2割程度増加する。288穴セルトレイで十分な苗質を確保できる。 -
平成26・指導「たまねぎ春まき作型における雑草防除法」 (PDF 332.2KB)
たまねぎの春まき作型においては、4月中下旬の定植時にジメテナミドP・ペンディメタリン乳剤10アール当たり400mlまたはペンディメタリン乳剤10アール当たり500mlを散布し、5月中下旬にシアナジン水和剤10アール当たり200グラムを散布することで、定植から6月下旬まで雑草を抑えることが可能となる。 -
平成26・指導「だいこんキスジノミハムシ多発ほ場での防除体系(追補)」 (PDF 998.7KB)
だいこんにおいて、キスジノミハムシ多発時に施用するは種時の粒剤は、テフルトリン粒剤が最も優れており残効も長い。また、生育中の粒剤はダイアジノン粒剤が優れているが、茎葉散布と組み合わせる必要がある。多発条件下では、茎葉散布による防除開始時期が遅れると防除効果が大幅に低下する。 -
平成26・指導「雨よけ夏秋どり栽培における橙系ミニトマトの品種特性」 (PDF 221.2KB)
橙系ミニトマトの雨よけ夏秋どり栽培では、「オレンジキャロル」の収量性が高く、「ピッコラカナリア」は糖度や外観に優れる。 -
平成26・指導「ミニトマトの露地疎植栽培に適した誘引法」 (PDF 222.4KB)
ミニトマト品種「ロッソナポリタン」を用いた疎植で粗放的な露地栽培(通称:ソバージュ栽培)では、「直立ネット誘引」に改良することで、単位面積当たりの良果収量が高く営利性に優れる。 -
平成25・普及「アスパラガス伏せ込み促成栽培に適した品種『ウィンデル』の特性」 (PDF 222.1KB)
アスパラガス品種「ウィンデル」は、「ウェルカム」よりも年内収量が高く、太物生産が可能な、伏せ込み促成栽培に適した品種である。 -
平成25・普及「土壌くん蒸剤による難防除雑草ゴウシュウアリタソウの防除対策」 (PDF 363.7KB)
県内の雨よけほうれんそう施設内で発生しているゴウシュウアリタソウの抑草対策として、ダゾメット粉粒剤またはカーバムナトリウム塩液剤を用いた土壌くん蒸処理が優れる。 -
平成25・指導「良質で多収の四季成り性イチゴ品種『すずあかね』の特性」 (PDF 202.1KB)
四季成り性イチゴ品種「すずあかね」は、果実が固く大果で果実品質が良好であり、収量が高く夏秋どり品種として優れる。また、4月中旬定植で6月から10月を主な収穫期とした場合、定植から9月までの施肥窒素量は1株あたり2.4グラム程度が適当である。 -
平成25・指導「一季成り性イチゴ品種の夏秋栽培における特性と高温対策技術」 (PDF 270.3KB)
一季成り性イチゴは短日処理を6月から7月の2か月間実施することで、8月以降の収穫が増え、特に「かおり野」は収穫の山と谷の差が小さい。硬度と酸度は「雷峰」が高く、糖度は「紅ほっぺ」と「さがほのか」が高い。また、通気性不織布をマルチとして用いることで、培地温を低く維持でき、収量も向上する。 -
平成25・指導「ホウレンソウ白斑病の病原菌と防除薬剤」 (PDF 350.0KB)
県内ホウレンソウ産地で問題となっている白斑病の病原菌はStemphylium botryosumであり、主要なホウレンソウ品種の中に本病抵抗性の強いものはない。本病防除にはアリエッティ水和剤、アグロケア水和剤、コサイド3000が有効である。 -
平成25・指導「転炉スラグを用いた土壌pH改良によるホウレンソウ萎凋病の被害軽減」 (PDF 348.2KB)
目標土壌pH7.5、土壌改良深10cmとして転炉スラグを処理することによって、ホウレンソウ萎凋病の被害を軽減できる。転炉スラグの処理量は、土壌緩衝能曲線を作成した上で決定する。 -
平成25・指導「だいこんキスジノミハムシ多発ほ場での防除体系」 (PDF 228.5KB)
だいこん栽培において例年キスジノミハムシが多発するほ場では、は種時にテフルトリン粒剤を使い、は種20日後から7~10日間隔で3~4回防除を行うことで被害を軽減できる。だいこんキスジノミハムシに適用がある農薬の中で特に効果の高いものはなく、茎葉散布の開始時期と防除間隔の遵守が重要である。 -
平成25・指導「施設なすにおける天敵製剤と物理的防除を組みあわせたアザミウマ類・ハダニ類の防除効果」 (PDF 232.2KB)
施設なすにおいて、スワルスキーカブリダニ剤はアザミウマ類の被害を大幅に抑制できるが、これに物理的防除を組みあわせると一層その効果は高まる。ミヤコカブリダニ剤は、スワルスキーカブリダニ剤と同時放飼の場合、なす株上での増殖がほとんど確認されない。 -
平成25・指導「施設ピーマンにおける天敵製剤と物理的防除を組みあわせたアザミウマ類防除効果」 (PDF 263.0KB)
施設ピーマンにおいてスワルスキーと光反射資材織り込み防虫ネットを組みあわせることにより、アザミウマ類の侵入が抑制され、防除回数を削減しても被害果の発生を低減することができる。但し、施設周辺からアザミウマ類が突発的に施設内に大量侵入した場合、光反射資材織り込み防虫ネットを利用しても補完防除が必要になる場合がある。 -
平成25・指導「紫外線カットフィルムが施設ピーマンの作付初期に寄生したミカンキイロアザミウマの密度に与える影響」 (PDF 211.8KB)
紫外線カットフィルムで被覆された施設ピーマンでは、作付初期にミカンキイロアザミウマが寄生していても、その後の発生密度を抑制し、スワルスキーカブリダニ剤のみで防除効果を発現させることができる。 -
平成25・指導「施設パプリカにおける天敵製剤と物理的防除を組みあわせたアザミウマ類防除効果」 (PDF 207.7KB)
施設パプリカにおいて、スワルスキーカブリダニ剤は定着しアザミウマ類に対する防除効果を発現する。また、物理的防除と組みあわせることにより、アザミウマ類の施設内への侵入が多い場合に補完防除を実施するのみで、慣行防除と同等以上の防除効果を発現し、結果として大幅に防除回数を削減できる。 -
平成25・指導「加工・業務用に求められるM規格のねぎ栽培に適した栽植密度」 (PDF 133.3KB)
ねぎ栽培において加工・業務(焼き鳥原料)用のM規格品の収量を増やすには、8月収穫作型では株間2.0cmとなるように、セルトレイの場合は3粒播種で6.0cm間隔に定植し、チェーンポット(CP303)の場合は2~3粒交互播種とする。また、11月収穫作型では株間1.7cmとなるように、セルトレイの場合は3粒播種で 5.0cm間隔に定植し、チェーンポット(CP303)の場合は3粒播種とする。 -
平成24・指導「点滴かん水を利用した露地ピーマンのリン酸減肥技術と導入効果」 (PDF 25.7KB)
点滴かん水により土壌水分をpF1.9前後で栽培することにより増収し、リン酸の施肥量は吸収量相当の10アール当たり6キログラム程度まで大幅に減肥できる。また、リン酸が過剰に蓄積している圃場では減肥基準に従って減肥を行うことで増収が期待できる。点滴かん水装置の導入コストは、増収とリン酸肥料の削減によって概ね2~3年で回収できる。 -
平成24・指導「トマトの低温障害果発生にかかる品種間差異と対策」 (PDF 35.5KB)
トマトの低温障害果(通称ケロイド症果)は、3℃、8時間以上の低温遭遇によりいずれの品種でも多発するが、県内主力品種では8℃程度でも発生が多い。従って、補助暖房機を用意するなど突発的な低温に備えることが必要である。 -
平成24・指導「キュウリ黒星病に対する感受性の品種間差異」 (PDF 115.4KB)
現在県内主要産地で栽培されているキュウリ品種の中に、黒星病抵抗性の強いものはない。なお、試験に供試した品種のうち「フリーダム露地1号」「北輝皇113」「大望II」は、本病に弱いと推定される。また、ブルーム台木の「黒ダネ南瓜」に接ぎ木しても、本病の発病抑制効果は得られない。 -
平成24・指導「施設ピーマンにおけるスワルスキーカブリダニの放飼条件」 (PDF 138.0KB)
スワルスキーカブリダニ剤によるピーマンのアザミウマ類防除では、5月下旬の放飼が効果的である。放飼時の開花数は株あたり1花以上とし、放飼後は増殖を促進するため施設内の温度・湿度を好適な条件に維持することが重要である。これらの条件を整えれば、スワルスキーは1回放飼でも防除効果を発現し、被害果の発生を抑制することが可能である。 -
平成24・指導「施設ピーマンにおける光反射資材の害虫侵入抑制効果」 (PDF 55.3KB)
施設ピーマンのハウスサイドに光反射資材を織り込んだ防虫ネットを展張することによりアザミウマ類、アブラムシ類、コナジラミ類の施設内への侵入を抑制できる。また、防虫ネットに紫外線カットフィルムを組みあわせる事により侵入抑制効果はさらに高まる。この資材を展張する事によるピーマン生育への悪影響は認められない。 -
平成24・指導「施設なすにおける光反射資材の害虫侵入抑制効果」 (PDF 142.2KB)
施設なすのハウスの両脇に光反射資材を敷設することによりアザミウマ類、アブラムシ類、コナジラミ類の施設内への侵入を抑制できる。この資材を敷設する事によるなす果実への悪影響は認められない。 -
平成24・指導「ほうれんそう産地における土壌中の硫酸イオン蓄積の実態と蓄積要因」 (PDF 23.1KB)
雨よけほうれんそう産地では、硫酸イオンが著しく高い圃場が存在することが認められた。また、硫酸イオンは硫安等硫酸系肥料に比べ、牛ふん混合堆肥からの持ち込み量が多いことが明らかになった。その場合、EC等から硝酸態窒素は推定できないため、RQフレックス等で測定することが必要である。 -
平成23・指導「津波被災きゅうり圃場における除塩対策」 (PDF 112.8KB)
津波被災畑地における短期除塩対策として、EC値が高い土壌表面の泥状堆積物を除去するとともに、雨水に加え沢水のポンプアップにより真水を散水することで、短期的に土壌EC値を低下させることができる。本手法により4月下旬から約1ヶ月間の除塩を行ない、6月から露地きゅうりを栽培し、10アールあたり約8.3トンの収量を得た。 -
平成23・指導「アスパラガス伏せ込み促成栽培11月生産技術 」 (PDF 186.1KB)
アスパラガス伏せ込み促成栽培で11月出荷を行うには、9月下旬に茎葉付で根株を堀取り、早期黄化手法で 2週間処理後、10月上旬から根株を5℃12日間で低温処理した後に伏せ込みを行う。これにより11月上旬から収穫が可能となり、11月に1株あたり80~90グラム(10アール当たり136~153kg)程度の収量が得られる。 -
平成23・指導「転炉スラグを用いた土壌pH改良によるキュウリホモプシス根腐病の被害軽減」 (PDF 291.5KB)
目標土壌pH7.5、土壌改良深10cmとして転炉スラグを処理することによって、キュウリホモプシス根腐病の被害を軽減できる。転炉スラグの処理量は、土壌緩衝能曲線を作成した上で決定する。 -
平成23・指導「促成アスパラガス廃根株を用いたレタス圃場のキタネグサレセンチュウ被害軽減技術」 (PDF 237.6KB)
キタネグサレセンチュウ密度の高いレタス圃場に、促成アスパラガス収穫後の廃根株を細断・混和することでレタスのキタネグサレセンチュウ被害を軽減することが出来る。 -
平成22・普及「C/N比の低い有機質資材の畑状態での無機化特性とトマト雨よけ普通栽培の無化学肥料栽培における施肥法」 (PDF 28.2KB)
C/N比6以下の有機質資材は、全窒素の60~80%が無機化し、C/N比6~10の有機質資材は、全窒素の40~50%が無機化する。これらの資材を利用し、トマト雨よけ普通栽培の無化学肥料栽培を行う場合、基肥には、C/N比6以下の有機質資材は化学肥料と同量程度の窒素量、C/N比6~10の有機質資材は化学肥料の2倍程度の窒素量を施用し、追肥には、窒素含有率6%程度の有機質窒素100%液肥を化学肥料より2~3割程度多い窒素量で施用する。 -
平成22・普及「県北地域における業務用向け露地ほうれんそうの栽培法」 (PDF 28.8KB)
初夏どり作型で4月上旬から5月下旬、秋どり作型では8月中旬播種、施肥量をアール当たり窒素成分量1.4~1.75kg、栽植距離を条間40cm、株間4~7cmとする。播種直後にレナシル水和剤を散布し、初夏どり作型では本葉4枚期に中耕除草を実施する。 -
平成22・指導「若苗利用トマト抑制作型における適品種と栽植様式および仕立て方等栽培管理方法」 (PDF 27.3KB)
若苗利用トマト抑制作型では、品種「桃太郎サニー」が桃太郎系品種の中では商品果収量が多く優れる。また、株間45cm、マルチ穴12cm、仕立て方法は主枝2段摘心側枝1本仕立て、かん水開始時期は第1花房開花期とすることが有効である。 -
平成22・指導「トマト雨よけ普通栽培の主要害虫に紫外線除去フィルムと防虫網を組み合わせた物理的防除を実施した場合の病害虫の発生」 (PDF 37.9KB)
トマト雨よけ普通栽培の主要害虫に侵入抑制防止効果が認められている紫外線除去フィルムと防虫網(0.4mm目合い)を組み合わせた場合、防除効果は認められるものの、害虫が侵入すると防虫網内で増殖し被害を及ぼすことがある。また、防虫網の展張によって、施設内気温が高くなるとともに、葉かび病の初発が早く蔓延しやすい場合がある。 -
平成22・指導「雨よけ無加温栽培におけるパプリカの栽植様式、かん水、着果管理等栽培管理方法」 (PDF 26.5KB)
パプリカの雨よけ無加温栽培では、株間40cmの4本仕立てとし、かん水は気象条件に合わせて調整する必要はあるものの、土壌水分pF1.7~2.0程度を目安に水分管理を行う。また、果実の収穫は主枝のみから行い、側枝は2節を残して摘心する。 -
平成22・指導「アスパラガス伏せ込み促成栽培における休眠打破の重要性」 (PDF 51.0KB)
アスパラガスの伏せ込み促成栽培では、低温に充分遭遇させることが最も重要であり、充分に低温に遭遇して休眠打破が図られた場合、高収量が得られる。 -
平成22・指導「根のBrix糖度を上昇させるアスパラガス伏せ込み促成栽培の新たな茎葉黄化法の開発」 (PDF 100.7KB)
茎葉を刈り取らない状態でアスパラガスの根を掘り取り、ほ場内に置くことにより、10日~2週間程度で茎葉が黄化する。茎葉が黄化することにより根のBrix糖度が上昇し、伏せ込み後の収量が増加する。 -
平成22・指導「四季成り性イチゴ主要3品種の春植え栽培における培養液濃度の適正範囲」 (PDF 102.3KB)
四季成り性イチゴ「なつあかり」「エッチエス-138」「サマールビー」の春植え栽培における培養液濃度の適正範囲は、EC濃度で0.4~0.6dS/mである。 -
平成22・指導「キュウリ黒星病防除薬剤の評価」 (PDF 120.9KB)
チオファネートメチル耐性キュウリ黒星病が県内主要産地で確認されたことから、本剤耐性菌に対する各種薬剤の防除効果を評価した。本病被害が見られる地域では、べと病や斑点細菌病との同時防除を考慮して、防除指針記載の本病に対する効果が優れる薬剤を効果的に利用した、予防散布を基本とした防除計画を立案する必要がある。 -
平成21・普及「ペーパーポット育苗におけるトマトのかん水方法」 (PDF 174.6KB)
トマトのペーパーポット育苗時に子葉のねじれ・しおれを指標にかん水を行うことで、徒長が抑えられ揃いも良好な定植苗を得ることができる。 -
平成21・指導「簡易検定法によるホウレンソウ萎ちょう病の耐病性評価」 (PDF 18.3KB)
ほうれんそう23品種の萎ちょう病耐病性について簡易検定法により比較検討した。その結果、スライダーセブン、アリゾナ、NX-SP112、SP165、YP518の耐病性は「やや弱」であり、夏どり・初秋どり用品種としては実用性が低い。 -
平成21・指導「イチゴの低コスト、閉鎖型高設栽培システムの開発」 (PDF 43.3KB)
2層ハンモック構造による低コストな閉鎖型高設栽培システムを開発した。本システムの特徴は、かん水を底面給水により行い、肥効調節型肥料による全量基肥施用とすることで、排液を系外に流出しないことである。本システムを用いたイチゴの促成栽培における収量は、従来型システムと同等である。 -
平成21・指導「四季成り性イチゴ『なつあかり』の春植え栽培における定植時期の前進化と増収効果」 (PDF 103.3KB)
「なつあかり」の春植え栽培では、越冬苗の定植時期を2月中旬~3月中旬に前進化することで上物収量が増加し、慣行の4月定植よりも多収となる。また、定植時期の前進化により休眠打破に必要な低温遭遇量が不足するが、収量への影響は認められない。 -
平成21・指導「雨よけ無加温栽培におけるパプリカの有望品種の特性」 (PDF 99.0KB)
パプリカの4本仕立てによる雨よけ無加温栽培では、赤色品種「クプラ」、黄色品種「コレッティ」が総合的に優れる。両品種とも商品果収量およびA品率が高く、「クプラ」は中心規格割合も高い。また、大きさを揃えた販売を行う場合は、「クプラ」と「フェアウェイ」、「スペシャル」と「チェルシー」、「フェラーリ」と「コレッティ」などの赤色品種と黄色品種の組み合わせが適する。 -
平成21・指導「いちご主要品種における萎黄病耐病性の品種間差異」 (PDF 142.8KB)
本県で主要ないちご品種の萎黄病耐病性を比較したところ、四季成り性品種では、耐病性が強い順に「エッチエス-138」>「なつあかり」>「デコルージュ」であった。一季成り性品種については、耐病性が強い順に「紅ほっぺ」>「さちのか」>「とちおとめ」であった。 -
平成21・指導「スイートコーンにおけるアワノメイガ防除適期および生物農薬(BT水和剤)の防除効果」 (PDF 40.5KB)
スイートコーンにおけるアワノメイガの防除開始時期は、第1世代孵化盛期であり、岩手県中部では6月6半旬~7月1半旬と推定される。また、生物農薬(BT水和剤)3回散布によりアワノメイガへの防除効果が認められるが、化学合成農薬2回散布と比較して効果は同等かやや低い。 -
平成21・指導「業務用向けほうれんそうの露地栽培に適する品種(初夏どり)」 (PDF 40.6KB)
業務用向け初夏どり作型では、総合的に最も優れている品種は「サイクロン」である。「スペードワン」「サマンサ」は実用性が低い。 -
平成21・指導「業務用向けほうれんそうの露地栽培に適する品種(秋どり)」 (PDF 33.4KB)
業務用向け秋どり作型では、総合的に最も優れている品種は「パワーアップ7」である。「クロスロード」「ラウンドセブン」は実用性が低い。 -
平成21・指導「促成アスパラガス高収量確保のための根株養成法」 (PDF 193.0KB)
促成アスパラガスの収量は根株重と相関が高いことから、大株生産のための根株養成法として「40cm程度の深耕」「かまぼこ形の大畦」「ポリポットによる鉢上げ」「フラワーネット等による茎葉倒伏防止対策」が有効である。 -
平成20・指導「生産技術体系を活用したきゅうり経営分析シート」 (PDF 391.3KB)
平成17年度に作成した生産技術体系のデータを活用して、比較的容易に入手可能なデータを加えるだけで、きゅうり作経営における雇用導入効果、雇用の導入条件(目標単収、労働生産性等)、目標所得を確保するための単収等、経営分析が可能なシートを作成した。 -
平成20・指導「四季成り性イチゴの主要品種の特性」 (PDF 138.1KB)
主要な四季成り性イチゴ5品種において、「なつあかり」「デコルージュ」「エッチエス-138」「ペチカ」は株間20cm、「サマールビー」では株間30cmとすることで、単位面積当たりの上物収量が向上する。また、「なつあかり」は糖度が高く、生食用途にも適し、「デコルージュ」「エッチエス-138」は果実硬度が高く、業務用途への適応性が高い。「サマールビー」「ペチカ」は大果性で上物収量が多い。 -
平成20・指導「四季成り性イチゴの摘果と摘花房処理の効果」 (PDF 110.7KB)
「エッチエス-138」では、摘果処理により単価の高い8月以降の上物収量が増加する傾向がある。しかし、「サマールビー」では、これらの処理による増収効果はみられず、処理効果には品種間差が認められる。また、両品種とも摘果、摘花房処理による上物果の平均1果重の増加は認められない。 -
平成20・指導「アスパラガス数品種の岩手県における年内どり伏せ込み促成栽培適性」 (PDF 39.6KB)
岩手県におけるアスパラガスの年内どり伏せ込み促成栽培に適している品種は、早期に堀取り可能で年内収量が高い「ウェルカム」である。「スーパーウェルカム」は低温要求量は少ないものの収量が低い。「バイトルダッシュ」は年内収量は高いが根株の充実が遅く、低温要求量もやや多い。「バイトル」と「グリーンタワー」は低温要求量が多いため、年内どりには適していない。 -
平成20・指導「トマトすすかび病とCf-9品種を侵す葉かび病(新レース)の新奇発生と診断のポイント」 (PDF 200.0KB)
トマトすすかび病とCf-9品種を侵すトマト葉かび病(新レース)の新奇発生が確認された。すすかび病と葉かび病は症状が酷似し、病徴に基づく判別は困難であるため、生物顕微鏡下で分生子を観察して区別する。 -
平成20・指導「ホウレンソウ萎凋病に対するクロルピクリン錠剤の低薬量処理法」 (PDF 30.4KB)
難透過性フィルム(商品名:バリアスター)を被覆資材として用いることにより、クロルピクリン錠剤を2割削減しても通常の処理量と同等の防除効果が期待でき、土壌消毒コストも削減できる。 -
平成20・指導「小型反射式光度計及び示差屈折計を用いたレタス体内成分(硝酸イオン、糖)の簡易推定法」 (PDF 49.5KB)
小型反射式光度計及び示差屈折計を用いて、レタス体内成分の簡易推定法を検討した結果、硝酸イオン及び糖含量を概ね推定できる簡易推定法を確立した。 -
平成20・指導「GAP(トマト、きゅうりの衛生管理)における改善点と対策」 (PDF 28.1KB)
トマトにおける衛生上の改善点は、農家の収穫カゴと手袋及び選果場のトレーと手袋で、対策は乾布によるカゴ、トレーのふきとりと手袋の交換である。きゅうりにおける改善点は、収穫容器、手袋、はさみ、スケール、はかり、濡れ新聞紙で、対策は乾布による器具のふきとりと手袋の交換、水の交換である。 -
平成19・普及「イチゴ『北の輝』秋春二期どり作型で採苗効率を向上させる2回採苗法」 (PDF 66.1KB)
イチゴ「北の輝」を用いた秋春二期どり作型において、ランナー切断同時短日処理、または採苗同時短日処理を組み合わせて、同一親株から2回採苗することにより、7月末までに短日処理が完了した定植苗が約2倍得られる。 -
平成19・普及「畑わさびにおけるナトビハムシの生態と薬剤防除」 (PDF 173.0KB)
ナトビハムシによる畑わさびの被害様相として、春期には幼虫により花茎や葉柄の中が食害され、秋期には新成虫による葉柄や葉の食害がみられた。また、本種に対する薬剤防除方法を検討した結果、成虫発生時期にエトフェンプロックス粒剤を10アール当たり3kg施用することにより、被害を回避できる。 -
平成19・指導「寒締めほうれんそうに含まれる成分と食味評価」 (PDF 27.8KB)
寒締めほうれんそうは夏どりほうれんそうと比べ糖やビタミンC含量が顕著に多く、逆に硝酸含量は少なめで、シュウ酸含量は同程度であった。糖含量は12月や2月は少なめとなることがあった。また、寒締めほうれんそうの食味は「甘さ」の強い影響を受け、糖含量が多いほど「甘さ」の評価は高まった。 -
平成19・指導「示差屈折計を用いた寒締めほうれんそうの品質評価」 (PDF 39.1KB)
葉柄のBrix値は葉身と比べ低いが、糖含量は逆に多かった。最長葉とその向かいの葉の葉柄Brix値により株全体の糖含量を推定する簡易測定法を確立した。簡易測定時のサンプリングは1つのハウス内の糖含量を推定する場合にはハウス中央部から採取し、出荷物1箱内の糖含量を推定する場合は1箱から1袋を採取する。 -
平成19・指導「促成アスパラガス根株の養成年数に応じた最適な掘取り時期」 (PDF 58.7KB)
アスパラガスの根株重量は、根株の養成年数を問わず9月末までにほぼ決定するが、根のBrix値は10月上旬以降増加する。1年株と1.5年株では5℃以下の低温に70~90時間程度遭遇すれば(北上市では11月上旬頃)、年内目標収量(株あたり100グラム)が得られる。2年株はあまり低温に遭遇しない10月下旬頃からの掘り取りでも目標収量を得ることができるが、低温に150時間程度遭遇すれば収量が増加するため多収を狙うこともできる。 -
平成19・指導「着果調整による雨よけトマトの秋期増収効果と盛夏期収穫作業の軽減」 (PDF 45.8KB)
6段花房直下の主枝更新処理または6段花房上部の主枝更新処理により、9~10月の商品果収量が増加し、総商品果収量は慣行とほぼ同等となる。これらの着果調整により、8月の盛夏期の総収量を抑制することが可能となり、この時期の収穫作業負担を軽減できる。 -
平成19・指導「夜冷短日処理と窒素追肥によるいちご促成前進作型の年内収量向上技術」 (PDF 72.7KB)
いちご品種「さちのか」を用いた促成前進作型において、64日間の夜冷短日処理と処理期間中に50~75ppmの窒素を追肥することで、頂花房から第1次えき花房への連続的な花成誘導を促進し、年内収量が向上する。 -
平成19・指導「キュウリホモプシス根腐病防除を目的としたクロルピクリンくん蒸剤(商品名:クロルピクリン錠剤)の畦立てマルチャーを用いた簡便な処理方法」 (PDF 132.7KB)
クロルピクリンくん蒸剤(商品名:クロルピクリン錠剤)をキュウリホモプシス根腐病の防除薬剤として使用する場合、畦立てマルチャーを用いることによって、土壌消毒・畦立て・マルチ被覆が一連の作業で処理でき、簡便である。 -
平成19・指導「ピーマン及びトマト雨よけ普通栽培における化学肥料削減技術」 (PDF 33.3KB)
ピーマン及びトマト雨よけ普通栽培で、有機態窒素50%配合肥料による基肥と化学肥料または有機態窒素100%液肥の追肥を組み合わせることにより、またC/N比約7の豚ぷん堆肥の基肥施用と化学肥料の追肥を組み合わせることにより、化学肥料由来の窒素成分を3割~7割削減する施肥技術を開発した。 -
平成19・指導「ビニール被覆処理によるほうれんそうのケナガコナダニ類の被害軽減技術」 (PDF 50.1KB)
ケナガコナダニ類の被害が多い作型前(5月下旬、8月下旬)のビニール被覆処理により、土壌中のケナガコナダニ類密度を低く抑え、ケナガコナダニ類被害を軽減することができる。 -
平成19・指導「レタス腐敗性病害の耕種的防除法」 (PDF 46.8KB)
株間の疎植化、土壌排水対策の実施、レタス残渣の除去、エンバクとの交互作等の耕種的な対策はレタス腐敗性病害(すそ枯病・軟腐病)および灰色かび病の発生軽減に有効である。また、出荷可能株率が向上し慣行栽培と同等の出荷量を確保することができる。 -
平成18・普及「雨よけほうれんそうの『とろけ』発生の要因と対策」 (PDF 47.4KB)
雨よけほうれんそうの「とろけ」は、主に葉柄基部や葉身が出荷以後に水浸状となることである。高温での保管、株が細い、調製不足(子葉、本葉1、2枚目の混入)、傷(葉身の破れや葉柄の折れ)などの要因により発生し、これらを防ぐことが対策となる。 -
平成18・指導「キュウリホモプシス根腐病の防除効果を安定させる作畦方法と定植位置」 (PDF 34.8KB)
キュウリホモプシス根腐病を対象としたマルチ畦内土壌消毒法により、安定した防除効果を得るためのポイントは、消毒畦幅はできるだけ広くする、または畦を高くし裾を埋め込むこと、および苗の定植位置を畦の中央部とすることである。 -
平成18・指導「キュウリの新病害『黒点根腐病(仮称)』の発生と診断のポイント」 (PDF 82.5KB)
キュウリ黒点根腐病(仮称)が平成18年本県ではじめて確認された。一関市の自根栽培で発生がみられ、地上部は急性萎凋症状を呈する。萎凋枯死した株の根はアメ色に変色し、のちに小黒点が多数形成される点が他の病害や生理的な萎凋症と異なり、診断のポイントとなる。 -
平成18・指導「夏秋トマト不織布ポット栽培の特性」 (PDF 41.0KB)
水稲育苗施設を利用した夏秋雨よけトマトの不織布ポット栽培において、慣行と比較し1.5倍量の株あたり380リットルのかん水を行うことにより、「桃太郎8」では平均糖度5.7、アール当たり商品果収量900kg、「桃太郎なつみ」では平均糖度5.5、アール当たり商品果収量1トン以上を得ることができる。 -
平成18・指導「夏秋トマト雨よけ栽培に適する葉かび病耐病性品種『桃太郎なつみ』の特性」 (PDF 60.9KB)
「桃太郎なつみ」は、強い葉かび病耐病性を有する品種である。商品果収量は「桃太郎8」をやや下回るものの、中段花房の商品果収量は増収する傾向がある。糖度、酸度は「桃太郎8」よりやや劣るものの、硬度は同等以上となる。花房間長は「桃太郎8」より短い。 -
平成18・指導「ハナアザミウマ類の土着天敵の発生消長に影響を与える数種の殺虫剤」 (PDF 339.9KB)
ハナアザミウマ類の土着天敵3種(ヒメハナカメムシ類、カブリダニ類、クダアザミウマ類)に対して、数種の殺虫剤は影響が少ないことが判明した。 -
平成18・指導「いちご二期どり作型の経営モデルの策定」 (PDF 27.2KB)
二期どり作型は、低温カット作型と比べて収穫期が分散されるため、同じ雇用人数であっても拡大可能な面積が大きく、得られる所得額も大きくなる。また、二期どり作型導入によって、臨時雇用を導入して規模を拡大し、他産業並所得確保が可能な経営モデルを策定した。 -
平成18・指導「イチゴ低温カット作型に適応する高設栽培の栽培槽と施肥法」 (PDF 60.1KB)
イチゴ低温カット作型の高設栽培では、エコロングトータル-180の全量基肥施肥とし、栽培槽をハンモック式とすることで、地床栽培より多収となり収益性も向上する。エコロングトータル-180を株あたり窒素成分量2グラム施用することで、点滴かん水施肥栽培とほぼ同等の収量が得られる。 -
平成18・指導「発酵豚ぷんを用いてながいもの無化学肥料栽培ができる」 (PDF 28.2KB)
発酵豚ぷんを基肥で10アール当たり600kg、7月第2半旬~第3半旬と7月第6半旬~8月第1半旬に20日程度の間隔を開けて2回、10アール当たり400kgずつ追肥をすることで、ながいもの無化学肥料栽培ができる。 -
平成18・指導「葉菜類の栽培から出荷における衛生管理上の重要管理点」 (PDF 28.1KB)
生育期間中のほうれんそうとレタスからは糞便系大腸菌は全く検出されなかった。ほうれんそうは運搬用発泡スチロールと作業者が、レタスは刃物が重要管理点であった。乾いたタオルで拭き取ることや手洗いによって、大腸菌群数は実施しない場合と比較してほうれんそうでは10分の1に、レタスでは拭く頻度を増すことにより、大腸菌群数が最小で0になった。 -
平成18・指導「小型反射式光度計を用いた雨よけほうれんそうの体内成分の簡易測定法」 (PDF 31.5KB)
小型反射式光度計を用いた雨よけほうれんそう体内成分含量の簡易測定法を検討した。この結果、ビタミンC含量の簡易測定が可能となった。この場合、雨よけハウス内の5株の測定により、ハウス内全体の評価ができる。 -
平成18・指導「アスパラガス年内どり作型における1年養成根株の掘り取り時期」 (PDF 33.3KB)
アスパラガス1年養成株の根株重量は9月末までにほぼ決定し、根のBrix値は9月下旬以降12月まで増加する。商品茎の重量は5℃以下の積算時間と相関関係があり、根株掘り取り時期は、5℃以下の積算時間が少なくとも90時間以上必要である。 -
平成18・指導「生物農薬を利用した水わさびのアブラムシ類防除」 (PDF 183.2KB)
施設栽培型の水わさびのアブラムシ類防除法として、生物農薬「ナミテントウ」を4月下旬に10アール当たり1,750~2,500頭の割合で放飼することにより、被害を抑制できる。 -
平成18・指導「寒締めほうれんそうの作期判定と生育調節技術(追補:品種『朝霧』)」 (PDF 39.8KB)
「朝霧」の温度-生育モデルは、メッシュ単位での作期判定と生育予測が可能なほか、栽培管理(ハウス開閉などによる温度管理)の指標として利用できる。 -
平成17・指導「雇用労力活用によるキュウリ作経営の展開方向」 (PDF 35.9KB)
労働生産性の向上を図るためには、経営者と雇用者の役割分担を明確にする労務管理を行うなどの経営マネジメントが必要である。また、キュウリ主業型農家を育成するためには、作型分化により労働の平準化を進め、長期的に雇用労力を活用し、規模拡大を図ることが必要である。 -
平成17・指導「無加温ハウスきゅうりの点滴潅水施肥栽培における窒素施用量」 (PDF 37.9KB)
無加温ハウスを利用した点滴潅水施肥栽培における10アール(2,000株)あたりの窒素施用量は、早熟栽培では20kgが適し、現行の土耕栽培に比べて30%低減できる。早熟栽培後不耕起での抑制栽培では20kgが適する。 -
平成17・指導「ピーマンPMMoV抵抗性(L3)品種『京ひかり』の特性と適応作型」 (PDF 26.4KB)
「京ひかり」はPMMoV抵抗性(L3)品種である。「京ゆたか」並に草丈が伸びやすく、収量は「京鈴」「みおぎ」と同程度からやや優り、良品果割合は高く、果肉はやや薄い。ハウス夏秋栽培・露地トンネル栽培ともに適する。 -
平成17・指導「いちご短日処理育苗による無加温ハウス秋春二期どり栽培」 (PDF 52.1KB)
無加温ハウス栽培において、品種「北の輝」を利用し、短日処理育苗した苗を7月下旬~8月上旬に定植し、資材被覆を行い越冬させることで、9月下旬~11月の秋期と翌春5月~7月上旬の春期の二期どり栽培が可能である。 -
平成17・指導「肥効調節型肥料を利用した促成いちごの低コスト高設栽培」 (PDF 38.4KB)
促成いちごの高設栽培において、肥効調節型肥料の元肥全量施肥により液肥混入機の省略が可能となり、肥料費を低減することで、低コストないちご高設栽培が実現できる。肥効調節型肥料はエコロングトータル313-180日タイプを用い、「さちのか」では株当たり窒素成分4グラム、「とちおとめ」では同3グラムを施用することで、従来の高設栽培とほぼ同等の収量が得られる。 -
平成17・指導「いちご促成及び促成前進作型に適応する品種『とちおとめ』『章姫』の特性」 (PDF 25.9KB)
いちご促成栽培用品種「とちおとめ」及び「章姫」は、促成および促成前進作型に適応し、推奨品種「さちのか」より収量性が高く、より大果となる。「章姫」は「さちのか」より糖度、硬度が劣り、「とちおとめ」は「さちのか」とほぼ同等の糖度、硬度を有する。食味はさちのかが最も優れる。 -
平成17・指導「えだまめハーベスタの特性と導入の目安」 (PDF 67.0KB)
えだまめハーベスタがエダマメ収穫作業において適応性が高いことを確認した。えだまめハーベスタを用いた往復収穫は、1回収穫に比較して収穫損失を 8%程度に抑えることができ、作業速度を速めた効率的な作業が可能である。 -
平成17・指導「0.4M硫酸抽出法による雨よけほうれんそう土壌の窒素肥沃度簡易推定法(追補)」 (PDF 22.4KB)
0.4M硫酸抽出による雨よけほうれんそう土壌の窒素肥沃度は、前年秋に採取した土壌を用いても適切に評価することができる。 -
平成17・指導「寒締めほうれんそうの作期判定と生育調節技術」 (PDF 40.1KB)
県内の主要地点の寒締め開始可能日(地温8℃以下になる日)は概ね12月上旬である。温度-生育モデルはメッシュ単位での作期判定と生育予測が可能なほか、栽培管理(ハウス開閉などによる温度管理)の指標として利用できる。 -
平成17・指導「高冷地レタス夏秋どり作型用主要品種の特性」 (PDF 36.9KB)
高冷地レタス夏秋どり作型用主要品種について、腐敗性病害の発病程度及び外観品質等を中心に特性を取りまとめた。難防除病害である腐敗病を重点に品種選定する場合は、発病程度が「やや少」の「マイヤー」「ラプトル」「スパーク」「コーチ」を選定することが効果的である。 -
平成17・指導「小型反射式光度計及び示差屈折計を用いたキャベツ体内成分の簡易測定法」 (PDF 32.0KB)
小型反射式光度計及び示差屈折計を用いたキャベツ体内成分の簡易測定法を検討した。この場合、簡易測定法による分析値は公定法に比較して、硝酸はやや誤差が大きく、ビタミンCや糖についてはほぼ同等に評価される。 -
平成17・指導「畦立て同時条攪拌施用機によりキャベツの化学肥料を低減できる」 (PDF 236.5KB)
畦立て同時条攪拌施用機により、露地キャベツ畦立て栽培で30%化学肥料を低減できる。 -
平成17・指導「県産野菜の特徴と評価」 (PDF 47.3KB)
トマト、きゅうり、ピーマン、キャベツ、ねぎ、ほうれんそうにおける外観品質、食味官能評価、内部成分について競合産地との比較検討を実施した。検討結果から野菜の嗜好性に与える評価項目や県産野菜の特徴について取りまとめた。 -
平成16・普及「レタスにおけるナモグリバエの加害生態と防除方法」 (PDF 243.1KB)
夏秋レタス栽培におけるナモグリバエの重点防除時期は5月中旬~7月中旬である。重点防除時期における防除では定植時処理剤を施用し、重点防除時期における2回目以降の防除および重点防除時期以外の防除はレタス葉への被害を観察して実施する。 -
平成16・指導「きゅうり露地普通栽培におけるかん注追肥による草勢維持効果」 (PDF 63.8KB)
きゅうり露地普通栽培において、追肥を収穫量に応じた液肥のかん注施肥とすることにより、従来の粒状肥料の施用やロング肥料の施用に比べて9月以降の収量確保に有効である。この場合、10アールあたり800kg収穫するごとに窒素成分で2.5~3kg施用とするが、地力の高いほ場では追肥窒素量を7割程度にできる。 -
平成16・指導「きゅうり露地普通栽培用ブルームレス台木の特性」 (PDF 27.3KB)
きゅうり露地普通栽培用台木のうち、「強勢台木」と呼ばれる品種は胚軸が太い特徴があり、側枝発生が優れる。特に低温年(平成15年)での生育は「ときわパワーZ2」「胡座」が優れ、高温年(平成16年)での生育は「ひかりパワーゴールド」「バトラー」が優れる。 -
平成16・指導「きゅうり無加温ハウス栽培における果色と光沢の優れる品種の特性」 (PDF 47.9KB)
きゅうり無加温ハウス栽培において、果色と光沢の優れる通称「ワックス系品種」は、従来型品種よりもA品率が高く果実色が濃緑であるため、高品質のキュウリ果実を安定して出荷できる。早熟作型では「ハイグリーン21」および「プロジェクトX」が、抑制作型では「一心」および「優輝」が収量性から有望である。 -
平成16・指導「キュウリホモプシス根腐病に対する耐病性台木と薬剤による総合防除効果」 (PDF 61.0KB)
きゅうり自根及びブルームレス台木はキュウリホモプシス根腐病に対して感受性が高く、薬剤による土壌消毒のみでは発病することがあるが、ブルーム台木であるクロダネかぼちゃは耐病性があり、土壌消毒と組み合わせた場合の総合防除効果が高い。 -
平成16・指導「ダッチライト型ガラス温室導入事例の特徴と問題点」 (PDF 29.9KB)
宮城県におけるダッチライト型温室によるトマト養液栽培は、すべて国等の補助事業を導入しており、すべての法人とも10アール当たり収量30トン前後、販売額800万円~1,000万円であり、採算ベース以上の収益をあげている。経営上の問題点としてはオランダ製の環境制御システムの故障や設定補正技術の習得、冬期暖房費のコスト高などである。 -
平成16・指導「ダッチライト型ガラス温室におけるトマト養液栽培の地域適応性」 (PDF 46.0KB)
ダッチライト型ガラス温室は、冬期では環境制御により、トマト生産に適した環境を創出し、越冬する周年栽培作型では、変温管理条件下で商品果収量が10アール当たり25トンに達した。しかし夏期においては、室温が経済的な生産限界温度を上回る高温になり、その状態は日中、長時間維持される傾向が高い。また気象的観点で見た場合、本県沿岸中南部、内陸南部であれば、ダッチライト型ガラス温室におけるトマト周年栽培が経営的に成立すると推察される。 -
平成16・指導「露地栽培に適するピーマンPMMoV抵抗性(L3)品種『みおぎ』の特性」 (PDF 31.8KB)
ピーマン品種「みおぎ」はPMMoV抵抗性(L3)品種である。露地トンネル栽培において「京ゆたか7」に比べA品割合は低いが、商品果割合は高く、商品果収量は多くなる。乱形果が多く、果肉は薄めで、果色はやや淡い。PMMoV抵抗性(L3)品種「京鈴」に比べても生育が進みやすく、収量が多い。 -
平成16・指導「通いコンテナの活用によるねぎの流通改善方策と効果」 (PDF 166.1KB)
通いコンテナ出荷で、契約的取引・販売単価の向上、出荷容器代の低減が可能であり、生産者の収益向上が期待できる。 -
平成16・指導「0.4M硫酸抽出による雨よけほうれんそう土壌の窒素肥沃度簡易推定法」 (PDF 20.1KB)
0.4M硫酸抽出による硫酸可溶性窒素を測定することにより、雨よけほうれんそう土壌の窒素肥沃度を簡易に推定することができる。 -
平成16・指導「窒素肥沃度に応じた適正施肥で雨よけほうれんそうの体内硝酸イオン濃度が低減できる」 (PDF 95.3KB)
作付け前の土壌中硫酸可溶性窒素量に応じて、適正施肥を行うと、収量を維持したまま体内硝酸イオン濃度が低下する。 -
平成16・指導「品種の選定と適正施肥によってキャベツの体内硝酸イオン濃度が低減できる」 (PDF 190.4KB)
県内産キャベツは、6月と8~10月収穫で体内硝酸イオン濃度が高くなる。体内硝酸イオン濃度は、品種の選定や、土壌の塩基バランスの矯正、化学肥料の一部を有機物に代えて施用をすることで抑えることができる。 -
平成16・指導「レタス腐敗性病害の発生実態と気象要因」 (PDF 51.9KB)
レタス腐敗性病害のうち、すそ枯病は7月~8月、軟腐病は7月下旬~8月、腐敗病は8月~9月収穫の作型で多発し、昭和57~59年の調査結果と比較すると腐敗病の発生時期が早まっている。また、すそ枯病・軟腐病の発生と最低気温、腐敗病の発生と降雨日数には相関がみられる。 -
平成16・指導「窒素濃度の高い堆肥を用いたキャベツ、スイートコーン50%減化学肥料栽培技術」 (PDF 54.6KB)
キャベツ、スイートコーンにおいて、乾物窒素濃度が2%前後~3%前後の堆肥を見かけの窒素利用率を20~40%と推定して、化学肥料の50%を代替施用することで、慣行並の収量を得ることができる。 -
平成16・指導「通いコンテナ利用による青果物輸送の特徴」 (PDF 404.8KB)
通いコンテナ輸送はダンボール箱輸送と比較して、鮮度保持上、外気温の影響を受けやすく、輸送中の容器内温度上昇が大きい。しかし、傷害の発生や内部成分の変化の程度はダンボール箱利用と比較して、明確な差は見られない。 -
平成16・指導「クロルピクリンくん蒸剤の新剤型『フロー剤』のかん水チューブを用いた簡便な処理方法」 (PDF 513.6KB)
親水性のあるクロルピクリンくん蒸剤の新剤型「フロー剤」はマルチ被覆後にチューブかん水と同様に処理できるため簡便で、防除効果も従来の点注と同等で、ガス抜きを省略できる。 -
平成15・普及「トマトの翌日出荷のための予冷方法(追補)」 (PDF 84.0KB)
15℃で一晩予冷したトマトを出荷した場合でも、流通中のトマト品質(果実硬度、着色度)に影響がないことを平成14年度に明らかにしたが、内部品質(糖度、酸度)も予冷前後で変動が小さく、一晩予冷による影響は見られない。また、予冷温度を5℃または7℃まで低下させても品質及び追熟に影響は見られない。 -
平成15・普及「天敵と物理的防除法を活用したピーマン害虫防除方法」 (PDF 363.3KB)
施設栽培ピーマンにおいて発生するアザミウマ類、アブラムシ類の防除に対して天敵を活用する場合、紫外線除去フィルムを併用することによって、それぞれ単独で使用するより密度抑制効果が高い。また、タバコガに対しては防虫網の設置により被害を軽減できる。 -
平成15・普及「品種 大果率が高く良質のいちご促成品種『さちのか』」 (PDF 22.9KB)
いちご促成品種「さちのか」は果実の大果率、糖度および硬度が高く、品質に優れる。 -
平成15・普及「早春まきまたは防虫ネットの利用でキャベツの殺虫剤散布を省略できる」 (PDF 37.7KB)
キャベツ栽培において、4月上旬までの定植(早春まき)ではペーパーポット育苗による生育期間の短縮、通常の初夏~夏秋採り栽培では1×1mmの防虫ネットの利用により、殺虫剤の使用を省略できる。 -
平成15・普及「極晩抽性で萎ちょう病に強い6~7月播きほうれんそう品種『晩抽銀河21』」 (PDF 34.1KB)
「晩抽銀河21」は極晩抽性で萎ちょう病にも強いため、夏期でも安定した収量が期待できる。 -
平成15・普及「簡易被覆によるウルイの早出し継続出荷技術」 (PDF 123.3KB)
無加温パイプハウスに植栽したウルイを、12月上中旬以降、被覆方法を組み合わせて保温することによって露地栽培より2ヶ月早い3月上旬から継続出荷ができる。 -
平成15・普及「5月播種に適し品質の良いだいこん品種『YR桜坂』」 (PDF 38.1KB)
「YR桜坂」は、裂根などの生理障害が少なく、晩抽性も安定していることから、5月播種作型に適する。 -
平成15・普及「ながいも栽培における岩手町大規模養豚団地産発酵豚ぷんの利用法」 (PDF 57.1KB)
ながいも栽培において、50~100グラムの子いも利用を前提とすると、発酵豚ぷんを10アール当たり 600~700kg施用することにより基肥化成肥料の代替ができ、収量・品質の高位安定が可能である。 -
平成15・指導「野菜作経営における雇用労力活用のポイントと効果」 (PDF 44.0KB)
野菜作経営で雇用労力を活用する際は、パートの希望する作業内容、作業環境、勤務期間等に配慮することが必要である。また、雇用期間を長期化させるとともに、作業を役割分担し、パートに責任を持たせるという雇用管理を実践することで、家族の労働時間軽減及び1時間当りの所得向上が期待できる。 -
平成15・指導「耕種的対策と薬剤防除によるキュウリ炭そ病の病勢進展阻止効果」 (PDF 47.7KB)
キュウリ炭そ病は、罹病葉の摘葉とジエトフェンカルブ・チオファネートメチル水和剤のアーチ両側散布により、病勢進展を停止できる。褐斑病に適用のクレソキシムメチル水和剤も同様の効果があり、防除効果に持続性がみられる。 -
平成15・指導「ピーマンPMMoV抵抗性品種『京鈴』『さらら』の特性と導入上の注意事項」 (PDF 103.9KB)
ピーマン品種「京鈴」「さらら」は、PMMoV抵抗性品種である。「京鈴」は「京ゆたか」より草勢がやや弱め、収量・果実外観は同等、「さらら」は「京ゆたか」より草勢が弱く、良果率は高く、果色が濃い。PMMoV抵抗性を維持するため「京ゆたか」との混植を避ける。 -
平成15・指導「ほうれんそう品種の調製機適応性判定指標」 (PDF 391.1KB)
ほうれんそうの第1・2葉及び第3・4葉の葉身長・開帳角度により、ほうれんそう調製機への標準設定での適応性が判定できる。また、標準設定で適応しない形質の場合は調製機の設定変更を行う必要がある。 -
平成15・指導「全自動収穫機と根葉切り皮むき機利用によるねぎの収穫・調製省力化」 (PDF 198.7KB)
ねぎの収穫調製作業において 全自動収穫機と根葉切り皮むき機を利用することにより慣行作業対比62%と大幅な省力化が可能である。収穫時間は、全自動収穫機利用で慣行対比33%、調製作業は、根葉切り皮むき機利用で慣行対比58%に省力化される。導入下限面積は全自動収穫機で1.9ヘクタール、根葉切り皮むき機で0.4ヘクタール程度である。作業可能面積は2人作業で1.8~2.1ヘクタール、4人作業で3.3~3.9ヘクタールである。 -
平成15・指導「ねぎの7月穫り作型におけるチェーンポット育苗の適応性」 (PDF 97.4KB)
ねぎの4月上旬定植・7月下旬収穫作型では、慣行のセル育苗と比較して、定植時の作業省力性に優れるチェーンポット育苗でも同等の収量が得られる。播種時期は1月上旬が適する。 -
平成15・指導「大消費地に向けたウルイの出荷荷姿の設定」 (PDF 69.2KB)
岩手県産の簡易半促成ウルイを東京都内の消費者むけに販売するにあたっては、濃い葉色で調理名を表示した袋入りの200グラム入りテープ結束と、量目を多めにしたボリューム感のあるバラ包装の2つのラインナップを提案する。 -
平成14・普及「雨よけトマトの点滴潅水施肥栽培における施肥量低減」 (PDF 58.2KB)
地床利用の点滴潅水施肥栽培において、施肥量を現場慣行の60%程度減肥しても商品果収量が安定確保される。このときの葉柄搾汁液中硝酸イオン濃度の栄養診断指標値は栽培期間中1000~4000ppmであり、土壌ECの指標は0.05~0.15mS/cmである。 -
平成14・普及「トマトの翌日出荷のための予冷方法」 (PDF 85.7KB)
収穫時着色度「2~3」で収穫されたトマトを選果後から翌日の出荷時間までの18~20時間程度、15℃以下で予冷することにより、当日出荷(予冷なし)と同等の着色度、果実硬度で流通させることが可能である。 -
平成14・普及「MA包装でえだまめ品種『ちゃげ丸』の食味の良さが保たれる」 (PDF 92.0KB)
食味の良さが特徴のえだまめ品種「ちゃげ丸」の流通において、包装資材を従来のネットからMA包装にすることにより、鮮度の低下が抑えられる。おいしさに寄与するショ糖は、貯蔵温度10℃では3日後の減少率を10%以内に抑えることができる。 -
平成14・普及「交信攪乱剤利用によるキャベツのコナガ防除」 (PDF 67.7KB)
キャベツの主要害虫であるコナガの発生密度を抑制する技術として、交信撹乱剤(アルミゲルア・ダイアモルア剤、商品名:コナガコン-プラス)が利用でき、殺虫剤散布回数の削減が可能である。 -
平成14・普及「ほうれんそう計量・包装機の作業特性と省力効果」 (PDF 88.6KB)
ほうれんそう計量・包装機は計量・包装が一工程で能率的に行える。ほうれんそう調製機と組み合わせることにより、調製および包装作業が省力化され、2人組での作業も可能である。 -
平成14・普及「収量が多く春・初夏播きに適するほうれんそう 品種『プリウス』」 (PDF 40.1KB)
「プリウス」は、4月中旬~6月下旬播種作型において、安定多収が期待できる。 -
平成14・指導「キュウリべと病急増初期のジメトモルフ水和剤散布は発病増加を抑制できる」 (PDF 38.6KB)
キュウリべと病の急増初期にジメトモルフ水和剤を散布すると、その後のべと病の発病増加を抑制できる。 -
平成14・指導「キュウリうどんこ病の増加は炭酸水素塩剤散布により抑制できる」 (PDF 39.5KB)
キュウリうどんこ病の増加期に炭酸水素カリウム水溶剤、炭酸水素ナトリウム水溶剤、炭酸水素ナトリウム銅水和剤を散布すると、その後のうどんこ病の発病増加を抑制できる。 -
平成14・指導「トマト青枯病は初発株を除去すると被害拡大を回避できる」 (PDF 50.9KB)
トマト青枯病の発生圃場では抵抗性台木を使用しても発病株が連続して発生する。これは芽かき等の作業により汁液で隣接株に伝染したもので、初発株を抜き取ることで拡大は回避できる。 -
平成14・指導「いちごの高設栽培における栽培槽の大きさと栽植距離」 (PDF 23.7KB)
いちごの高設栽培においては、培地量の増加により収量も増加する。生産の安定には培地量を株当り2リットル程度確保する必要がある。また、促成栽培品種の適正な株間は、品種「女峰」「さちのか」ともに18~20cmである。 -
平成14・指導「雨よけほうれんそう生体中硝酸含量の小型反射式光度計を用いた分析法」 (PDF 63.4KB)
雨よけほうれんそう生体中の硝酸含量は、株全体を家庭用ミキサーで磨砕し抽出、ろ過した液を 、小型反射式光度計(RQフレックス)を用いて簡易に測定することができる。 -
平成14・指導「思い切った減肥でほうれんそう中の硝酸含量を減少させる」 (PDF 36.1KB)
雨よけほうれんそう栽培において窒素の富化した土壌では、窒素の施用量を1作目は慣行、2作目以降は無施肥とする程度の減肥では、ほうれんそう生体中の硝酸含量は低下しないため、積極的に生体中硝酸含量を減少させるためには、思いきって1作目の窒素施用量も3分の2から3分の1に減少させる必要がある。 -
平成14・指導「県北地域におけるコマツナの冬期安定生産技術」 (PDF 27.6KB)
県北地域において、雨よけホウレンソウハウスを活用して冬期にコマツナを無加温で安定生産するためには、低温伸長性・耐凍性に優れた品種の11月上旬の溝底播種と、不織布によるべたがけ栽培の組み合わせが有効である。 -
平成13・普及「基肥一回無追肥によるピーマンの減肥栽培」 (PDF 28.8KB)
ハウスピーマン栽培において、肥効調節型肥料のマルチ畦内施肥もしくは初期溶出抑制肥効調節型肥料の育苗時全量ポット内施肥により追肥を省略できる。いずれも慣行施肥体系と比べ約3割窒素減肥しても同程度の収量を確保できる。これらの技術は、環境に優しい施肥(減肥)技術として利用できる。 -
平成13・普及「ヒドロキシイソキサゾール粉剤の土壌混和によるホウレンソウ立枯病の防除法」 (PDF 38.8KB)
雨よけほうれんそう生産の重要病害である立枯病は、ヒドロキシイソキサゾール粉剤の播種3日前から当日の土壌混和という簡便な処理によって防除できる。本粉剤処理によって根腐病も同時防除できる。 -
平成13・普及「キャベツ収穫運搬車の作業特性と導入基準」 (PDF 62.7KB)
キャベツ収穫運搬車は、キャベツの選択収穫作業における収穫及び運搬補助作業機として有効で、4人組作業で10アールあたり12時間程度で作業でき、慣行作業の23.5%の省力化が可能である。月別稼働可能面積は2.0~2.8ヘクタールで、損益分岐点面積は6.7ヘクタールである。本機の利用により単位面積当たりの作業負担度は3分の1~4分の1に軽減される。 -
平成13・普及「キャベツの子葉奇形苗の選別除去と差し替えの効果」 (PDF 154.5KB)
キャベツにおいて発生する子葉奇形苗を、定植前に欠株と併せて差し替えると、不結球株の発生が少なくなり、結球の揃いが高まる。 -
平成13・普及「キャベツ・レタスにおける夏季高温期の真空予冷庫設定条件」 (PDF 84.6KB)
夏季等の高温期は、収穫後品温が上昇していることから真空予冷施設の設定(到達真空度、本引き時間)を変更して用いる。品温30℃程度の場合、キャベツでは10分当たり4.5~6.0torr(mmHg)、レタスでは3分当たり5.0~7.0torr(mmHg)を高温期の基本設定とし、各施設の冷却能力に応じて変更を加える。 -
平成13・指導「きゅうり定植用セル成型苗の緊急時短期貯蔵技術」 (PDF 124.4KB)
きゅうりセル成型苗の直接定植における、定植時の不順天候に対する緊急対応として、定植苗の3日間以内の簡易予冷庫(10℃暗黒条件)での短期貯蔵が有効である。 -
平成13・指導「病勢進展からみたきゅうり推奨品種『夏ばやし』のべと病・うどんこ病耐病性」 (PDF 28.3KB)
「夏ばやし」において、べと病急増期の病勢進展は「南極1号」などの感受性品種に比較してやや緩慢であるが、まん延後の発病推移に違いはみられない。うどんこ病に対しては初発が遅く、急増期にも病勢進展は緩慢である。このことから、うどんこ病に耐病性を有するが、べと病に対しては実用的な耐病性を有していない。 -
平成13・指導「雨よけトマトのセル苗直接定植における障害果軽減及び収穫期拡大技術」 (PDF 39.7KB)
セル苗の直接定植では作期の前進化により増収するが、ポット苗より低温期の定植となるので、保温を万全にするとともに、カルシウム剤の葉面散布により窓あき果等の発生を防ぐ。また、収穫期終盤に全摘葉・全つる下げ・不織布トンネルを実施することにより、最終段花房まで確実に収穫できるとともに、裂果の発生が軽減される。 -
平成13・指導「ピーマン病原ウィルスCMV・PMMoV・TSWVの簡易迅速診断」 (PDF 90.0KB)
県内でピーマンへの感染が認められている病原ウイルスCMV・PMMoV・TSWVについて、病徴観察と市販キットによる簡易な確認検定によって病原ウイルスを迅速に診断できる。 -
平成13・指導「施設ピーマンにおける近紫外線カットフィルムの害虫密度抑制効果」 (PDF 41.6KB)
施設栽培ピーマンにおいて、近紫外線カットフィルムを利用すると、アブラムシ類やアザミウマ類の飛び込みを抑制できるため、通常の被覆フィルムを使用した施設に比べて、これらの害虫密度抑制が可能である。 -
平成13・指導「キャベツ品種『夏さやか』の県南部における導入作期」 (PDF 142.3KB)
球肥大からみた導入適期は、播種期で4月中旬から7月中旬である。また、「YR青春2号」を優先した品種配置の場合、4月中旬から6月中旬播種が導入適期となる。 -
平成13・指導「前後作にエンバク(ヘイオーツ)を導入したキャベツ・ダイコンの畑輪作技術の現地実証」 (PDF 34.8KB)
キャベツの持続的な生産を目的とし、前後作にヘイオーツを組み合わせた1年2作によるキャベツ、ダイコンの機械化畑輪作技術について、その効果を現地圃場で実証を行った結果、キャベツ・ダイコンとも概ね県目標収量の80%以上の可販収量が得られた。しかし、作期によりキャベツ株腐病、ダイコンのキスジノミハムシの発生が認められることから防除の必要性が示された。 -
平成13・指導「ダイコン・キャベツ作における機械化体系の省力効果」 (PDF 27.1KB)
ダイコン・キャベツ栽培の省力化を図るため、機械化体系を組み立て、その省力効果を検討した。その結果、慣行と比較してダイコン体系では84%、キャベツ体系では30%程度の作業時間となる。また、省力機械化体系に利用した機械を導入するためにはダイコン3.9ヘクタール、キャベツ9.1ヘクタール程度の面積を確保する必要がある。 -
平成13・指導「岩手県におけるネギハモグリバエの発生生態」 (PDF 120.4KB)
ネギハモグリバエの各態及び発育全期間における発育零点及び有効積算温度を明らかにした。これにより推察された各世代の発生時期は、野外における成虫の発生消長及び被害消長とよく一致したことから、ネギハモグリバエの発生予察が可能となる。 -
平成13・指導「畑わさびの新害虫ミドリサルゾウムシの生態と防除対策」 (PDF 64.6KB)
岩泉町の畑わさびにおいて、新害虫のミドリサルゾウムシが確認された。本種は、成虫が畑わさびの葉を食害し、花茎や葉柄の内部に産卵する。幼虫は5月中旬には見られ、6月上旬には老齢幼虫が葉柄を脱出して土中に潜る。問題となるのは幼虫による葉柄内部の食害で、食入痕が黒変するため販売上の損失が大きいうえに、多発時には畑わさびの生育が停滞することもある。 -
平成12・普及「品種 きゅうり 耐病性・多収型の『夏ばやし』」 (PDF 106.9KB)
きゅうり「夏ばやし」は、うどんこ病に強く収量性が高い品種である。 -
平成12・普及「良食味えだまめ品種『滝系C8(ちゃげ丸)』の長期継続出荷技術」 (PDF 22.7KB)
えだまめ品種「滝系C8(ちゃげ丸)」は、5月上旬から6月中旬まで、45日間程度の範囲で播種期を組み合わせることにより、収穫期を8月中旬から9月中旬までの35日間程度に拡大できる。 -
平成12・普及「ハウス栽培なばなのコナガ防除における性フェロモン剤の使用回数削減(追補)」 (PDF 33.7KB)
ハウス栽培なばな(早春どり)のコナガに対する性フェロモン剤の利用において、同剤の処理は、なばなの収穫終期から逆算しておよそ4か月前の1回で十分な抑制効果が得られる。 -
平成12・普及「ストロビルリン系殺菌剤耐性キュウリべと病菌の発生と対策」 (PDF 31.4KB)
ストロビルリン系殺菌剤に対して耐性のキュウリべと病菌が発生した。この耐性菌は他系統のべと病対象薬剤で防除できる。 -
平成12・普及「生物農薬『非病原性エルビニア・カロトボーラ』製剤の特性と使用上の留意点」 (PDF 43.5KB)
非病原性エルビニア・カロトボーラは生細菌を主成分とする生物農薬で、発病前~発生初期から本剤を散布することによって、はくさい、キャベツ、たまねぎ、だいこん、ばれいしょの軟腐病を化学合成農薬と同等に防除できる。 -
平成12・普及「キャベツ根こぶ病に対するおとり作物としてのエンバク(ヘイオーツ)の効果と利用法」 (PDF 421.2KB)
アブラナ科野菜の根こぶ病は、エンバクにも根毛感染することを検鏡により確認した。現地圃場でもエンバク施用区は試験開始以来根こぶ病の発病が抑制されている。加えてポット試験でもエンバクによる根こぶ病菌密度の低下が確認された。このことからエンバクは根こぶ病菌に対するおとり作物としての効果が期待できる。 -
平成12・普及「品種 だいこん 6月播種に適し高品質な『貴宮』」 (PDF 37.8KB)
「貴宮」は、現在春播きに使用されている「天宝」よりやや強い萎黄病抵抗性を持ち、6~7月播きの「宮小町」より高い晩抽性と同程度の品質を有することから、6月播種の作型に適する。 -
平成12・指導「TPI法によるトマト、ピーマン等の青枯病の診断」 (PDF 48.5KB)
トマト、ピーマン等に発生する萎ちょう性病害の診断において、TPI法(tissue printing immunoassay)は青枯病菌の簡易・迅速な検出法として利用できる。 -
平成12・指導「だいこん収穫機の作業特性及び導入基準」 (PDF 81.0KB)
自走式及びトラクタ装着式だいこん収穫機は、傾斜10度程度までは平地と同等の能率で作業可能で労働時間は慣行に比べ、自走式で3分の1、装着式で2分の1に省力化でき、作業負担も軽減される。また、本機の年間作業可能延べ面積は自走式25ヘクタール、装着式18ヘクタール、機械利用経費と標準的な作業請負料金との損益分岐点面積は自走式20ヘクタール、装着式9ヘクタールである。 -
平成12・指導「生食用中玉トマトの品種特性」 (PDF 27.8KB)
生食用中玉トマト5品種を比較した結果、食味、収量、房採り適応性等で品種特性の差異がみられたので分類した。 -
平成12・指導「プレハブ冷蔵庫利用による種用さといもの安定貯蔵技術」 (PDF 19.6KB)
プレハブ冷蔵庫を用いて種用さといもを貯蔵することにより温度管理が確実となるとともに、ピートモス主体の市販培養土を湿度調整材として使用することにより適湿を維持できる。これに適正な種子予措を組み合わせれば90%以上の健全貯蔵率が確保される。 -
平成12・指導「雨よけトマトの低段密植による不耕起連続栽培法」 (PDF 27.6KB)
緩効性肥料を使用することで、途中、追肥を行わずに長期間連続した栽培が可能である。この時、抑制作型において耕起せずに植穴に置床するだけでも十分な収量が見込まれる。また、わき芽を挿し芽苗として利用し低段密植栽培することも可能で、種子苗を用いた置床栽培と同程度の収量が得られる。 -
平成12・指導「チェーンポット苗移植栽培と非病原性フザリウム菌の組み合わせによるホウレンソウ萎凋病防除技術」 (PDF 100.2KB)
ほうれんそうのチェーンポット苗移植栽培は萎凋病の発病を軽減でき、夏季に安定した収量が得られる。非病原性フザリウム菌を接種することで発病抑制効果が更に向上する。この技術はホウレンソウ萎凋病等土壌病害による減収率25%位の圃場であれば、導入に伴う費用増をカバーできる。 -
平成12・指導「ピーマン黄化えそ病の発生特徴と伝染源」 (PDF 34.8KB)
ピーマン黄化えそ病は、本県の主要産地において突発的に発生している。しかし、同一地域で2年続けて発生する事例がほとんどみられず、また、作付前の周辺雑草から病原ウイルス(TSWV)が検出されないことから、主要な伝染源は保毒苗の持ち込みであると推定する。 -
平成12・指導「キャベツ及びスイートコーンにおける岩手町大規模養豚団地産発酵豚ぷんの利用法」 (PDF 195.9KB)
岩手町南山形産発酵豚ぷんは、緩効性肥料的性格を持っている。キャベツを発酵豚ぷんだけで栽培した場合、初期生育や収穫期に遅延がみられるが、速効性の高い化学肥料と組み合わせ施用することで慣行区に近い生育、収量が得られる。スイートコーンを地力の高いほ場で栽培した場合、化学肥料の全量を発酵豚ぷんに置き換えての栽培も可能である。 -
平成12・指導「ほうれんそう調製機の作業特性と省力効果」 (PDF 33.5KB)
ほうれんそう調製機は、根と下葉を機械的に除去することができる。根は、設定値に対して±2mmの範囲で概ね85%以上の精度が得られる。下葉等不要葉は80%程度除去可能である。作業能率は、3人作業で1.2~1.4倍と省力効果が高く、規模拡大を可能にする。 -
平成12・指導「だいこんのマルチ同時播種機の作業特性」 (PDF 24.4KB)
だいこんのマルチ張り作業と播種作業に同時作業機を用いることで慣行の約20%の時間で作業でき、作業姿勢負担が大幅に軽減される。また、横傾斜が5°程度の圃場では、特注マルチフィルムを用い、マルチ押さえ部が傾斜谷側に落ちないように固定することで安定したマルチ張り作業が可能である。 -
平成12・指導「支柱栽培による調理用トマトの作業軽労化技術」 (PDF 178.1KB)
調理用トマトの支柱栽培方法について検討した結果、慣行の地ばい栽培に比較して、収穫作業の軽労化が図られる。さらに、汚れ果や腐敗果実が減少し調整作業の効率が高まる。 -
平成11・普及「キャベツ栽培における乗用型野菜移植機の作業特性」 (PDF 36.8KB)
キャベツ栽培において乗用型野菜移植機を用いると、傾斜10度程度までは十分に作業可能で、10アール当たりの作業時間は51~64分と慣行の10分の1に省力化できる。また、本機の最大作業可能面積は21~33ヘクタールで、機械利用経費と標準的な作業請負料金との損益分岐点面積は8ヘクタールである。 -
平成11・普及「品種 えだまめ『滝系C8(ちゃげ丸)』」 (PDF 17.4KB)
えだまめ「滝系C8(ちゃげ丸)」は完全莢率が高く高収量で、食味が特に優れる中生品種である。 -
平成11・普及「品種 えだまめ『滝系C11(ぷっくらこ)』」 (PDF 16.5KB)
えだまめ「滝系C11(ぷっくらこ)」は大莢で莢色濃く、良食味の中生品種である。 -
平成11・普及「品種 スイートコーン『味来390』」 (PDF 15.9KB)
スイートコーン黄色系品種「味来390」は、果実が小さく出芽率がやや劣るという特徴があるものの 「キャンベラ86」以上の甘み、果皮の軟らかさを持つ食味良好な品質を有している。 -
平成11・普及「キャベツの早春まき6月どり栽培技術」 (PDF 16.0KB)
県中南部の6月どりキャベツ栽培では、定植後の生育促進技術と作期の組み合わせにより6月上旬~下旬の連続収穫が可能となる。積雪地帯の場合、前年中にマルチまでの圃場準備をしておくことで定植作業を早めることが可能となる。 -
平成11・普及「天敵(オンシツツヤコバチ)を利用した施設トマトのオンシツコナジラミ防除」 (PDF 93.1KB)
施設トマトのオンシツコナジラミ防除において、オンシツツヤコバチ剤の導入開始時期は、1週間に黄色粘着版に捕獲された成虫数10頭程度を目安とする。また、天敵導入後コナジラミ捕獲数が500頭程度をこえる場合は薬剤防除に切り替える。 -
平成11・指導「キャベツ及びはくさい栽培におけるチェーンポット苗全自動移植機の作業特性」 (PDF 31.2KB)
キャベツ及びはくさいの露地栽培において、チェーンポット苗全自動移植機を用いると、10アール当りの作業時間は、キャベツ62分、はくさい44分と現行機種の約2分の1の時間で作業できる。また、本機の最大作業可能面積は、キャベツ19~30ヘクタール、はくさい18~30ヘクタールで、機械利用経費と標準的な作業請負料金との損益分岐点面積は2.2~2.3ヘクタールとなる。また、傾斜地においても株間の変動が少なく、傾斜11度前後まで作業が可能である。 -
平成11・指導「キャベツの5~6月どり越冬栽培技術」 (PDF 18.3KB)
県中南部の5~6月どりを目的とするキャベツの越冬栽培では、9月上中旬に播種し30日育苗で定植することにより、越冬前の生育量が確保され抽台が回避される。また、品種の選択・組み合わせにより収穫期の幅が拡大される。越冬株率向上のためには、越冬期間中べたがけ資材で被覆するか、または越冬前培土を実施する。 -
平成11・指導「雨よけトマトのセル苗直接定植における仕立法」 (PDF 13.9KB)
雨よけトマトのセル苗直接定植では、主枝2段摘心側枝1本仕立とすることにより草勢が安定し、初期収量が高く商品果収量も高い傾向である。仕立法は、主枝第2花房の着果を確認後、主枝を第3花房下で摘心し、主枝の第1花房下から発生した側枝を誘引していく。 -
平成11・指導「カラーピーマンの品種別特性」 (PDF 15.5KB)
供試したカラーピーマンは成熟果収穫品種と未熟果収穫品種に大別され、更に収穫時の果実色で7タイプ、果形によって7タイプに分類された。成熟果収穫品種の糖度は7~8度、未熟果収穫品種の糖度は3~4度であり、成熟果収穫品種は未熟果収穫品種に比較して収穫果数が少なく、平均果重が高い品種ほど収量が低い。 -
平成11・指導「野菜畑における地力維持のための大豆の緑肥利用」 (PDF 16.7KB)
大豆を緑肥として利用する場合の播種法は、動力散布機とロータリー耕を組み合わせた散播浅耕法の実用性が高い。播種適期は5月中旬~7月中旬と幅があり、生育期間も約65~75日間と短い。 -
平成11・指導「なばな『はるの輝』の簡易低温処理法」 (PDF 12.9KB)
は種1日後の催芽種子を、暗黒3℃で80日以上の低温処理をすることにより、慣行の処理法と同等の効果が得られ、しかも1回の処理量も大幅に増やすことが可能である。 -
平成11・指導「春まきダイコン品種の播種早限の推定」 (PDF 93.7KB)
春播きに使用されるだいこん品種は常に抽苔の危険性が伴っている。抽苔回避のために、品種の抽苔特性にあった播種早限を推定した。 -
平成11・指導「キャベツの種子重量が生育に与える影響」 (PDF 25.6KB)
キャベツの種子重量は、ほぼ正規分布に近い分布を示しており、種子重量の違いにより定植苗の大きさが変わることが解った。軽い種子からは小さな苗が、重い種子からは大きな苗が生産される可能性が大きい。種子重量で3.0mg以下の種子を除去することにより生育の斉一化が図られると考えられる。 -
平成11・指導「夏穫りほうれんそうにおける萎ちょう症状の産地別発生要因」 (PDF 30.4KB)
夏穫りほうれんそうの生育中にみられる萎ちょう症状の発生原因として萎ちょう病、根腐病のほか、高温障害によるものがみられた。これらの発生様相は産地によって異なった。 -
平成10・普及「品種 キャベツ『夏さやか』」 (PDF 17.5KB)
本県のキャベツ品種の主流である「YR青春」及び「YR青春2号」は、8~9月どり作型では小玉の割合が多くなり、裂球しやすく栽培しにくい品種であった。「夏さやか」は8~9月どり作型で、小玉の発生が少なく裂球もしにくいことから収量が高くなり、品質も良好であった。 -
平成10・普及「品種 ダイコン『岩手YR春いちばん』」 (PDF 28.5KB)
従来早まきに使用されてきた「天宝」及び「いわて青首」は、ダイコン萎黄病に対し抵抗性が弱くダイコン萎黄病発生圃場では作付けできなかった。「岩手YR春いちばん」は、ダイコン萎黄病に対し「天宝」及び「いわて青首」以上の強い抵抗性を持ち、「いわて青首」に近い品質を有している。 -
平成10・普及「品種 ホウレンソウ『ミストラル』」 (PDF 11.1KB)
秋まきの剣葉系ホウレンソウ「ミストラル」は、株張りが良好で葉色も濃く、立性で品質的に優れていた。 -
平成10・普及「短日処理による促成いちごの前進作型(追補)-小型ポット利用による苗養成及び短日処理期間、定植時期-」 (PDF 16.9KB)
促成いちごの前進作型は、小型ポットで鉢受けを6月下旬までに実施し、15日以上の苗養成期間後、30日間以上の短日処理で花芽分化が促進でき、処理有効株率は100%に達する。短日処理による全期収量は暗黒低温処理と同等以上となり、8月上旬定植における年内収量は10アール当たり1,300~1,400kgとなる。 -
平成10・普及「性フェロモンを利用したハウス栽培なばなのコナガ防除」 (PDF 12.1KB)
ハウス栽培なばな(早春どり)におけるコナガ防除対策として、性フェロモン剤の利用と耕種的な防除を組合せることで、薬剤散布は不要である。 -
平成10・普及「県北地域におけるネギコガを主としたネギ害虫の防除法」 (PDF 78.0KB)
これまで、ネギコガは休眠性が無く北日本での加害生態については不明であった。そのため防除のポイントもわからず、現地では殺虫剤を殺菌剤に混用した多回剤散布が行われていた。しかし本種が北日本で越冬していることが明らかとなったため、既知の発育零点、有効積算温度による発生予察およびフェロモントラップによる誘引消長から適期防除が可能となり、年間3~4回の農薬散布で防除ができることが明らかとなった。また、県北地域ではネギアザミウマは本種との同時防除が可能であることも明らかとなった。 -
平成10・普及「MA包装段ボール箱によるブロッコリーの鮮度保持法」 (PDF 19.2KB)
秋どりブロッコリーでは、従来の発泡スチロール箱+砕氷封入にかえて、MA包装段ボール箱での出荷が可能である。出荷可能な時期は10月以降である。出荷に際しては、真空冷却予冷により品温を5℃まで低下させた後、出荷まで低温貯蔵庫で保管する。 -
平成10・指導「野菜栽培管理ビークルの作業特性(追補)-キャベツ現地実証における作業特性と収穫-」 (PDF 92.3KB)
キャベツ栽培において野菜栽培管理ビークルを用いると、中間管理作業から収穫作業までが1台の本機に作業機を付け替えて作業できる。中耕培土作業で10アール当たり42~63分、防除作業は1回防除10アール当たり13~15分で作業できる。収穫作業は人力作業と同等の作業時間であるが作業姿勢の改善による軽労化の効果が高い。また、2人組作業での機械作業の組み合わせで約3.7ヘクタールのキャベツ栽培が可能である。 -
平成10・指導「県中南部における6月どりキャベツの施肥法」 (PDF 8.0KB)
県中南部の6月どりキャベツ栽培では、マルチ栽培を前提にすると肥効調節型肥料入り配合肥料の全量基肥施用の効果が大きく、同作型の裸地栽培では慣行の普通化成肥料の使用が適する。 -
平成10・指導「輪作及び耐病性品種の利用によるダイコン萎黄病の発生軽減」 (PDF 38.4KB)
ダイコン萎黄病の多発圃場において、2カ年以上の輪作後の耐病性品種作付により、本病の発生が軽減される現地実証事例を得た。 -
平成10・指導「アスパラガス伏込み促成栽培の根株養成法」 (PDF 17.1KB)
アスパラガス伏込み栽培での根株養成は、品種に「ウェルカム」を用い、72セルトレイで育苗したものを、雨よけハウス内でうね幅100cm、株間30cmで栽培することが良い。なお、堆肥は完熟したものをアール当たり500~800kg施用し、黒マルチを用いる。 -
平成10・指導「県北地域におけるネギの8月出荷作型」 (PDF 60.7KB)
ネギの播種期を、2月下旬に設定することで8月中旬から出荷が可能となる。ただし県北地域では、圃場準備が降雪等の影響で定植時期が4月中旬にずれ込む可能性が高く、育苗期間がこれまで以上に日数を要するので従来のチェーンポット(CP-303)より1穴当たりの培土容量の大きいペーパーポット育苗で手植え作業が必要となる。 -
平成10・指導「ホウレンソウ萎ちょう病に対する品種耐病性簡易検定法」 (PDF 35.6KB)
催芽済みほうれんそう種子を128穴プラグトレイに播種し、子葉期に萎ちょう病菌を潅注接種することにより、耐病性を簡易に検定できる。 -
平成10・指導「粒剤のセルトレイ施用によるキャベツ害虫防除法」 (PDF 19.9KB)
キャベツのセル成形苗に対して、育苗期後半(定植直前)にセルトレイ上で土壌施用剤を処理する方法は、従来の植穴処理法と比較して株当たりの粒剤施用量が1グラム以下と少なくなるため残効期間がやや短いが、定植後2週間は茎葉散布が不要である。また、ベンフラカルブ粒剤の防除効果はコナガ、モンシロチョウおよびアブラムシ類に均等的に有効であるが、アセタミプリド粒剤の防除効果はアブラムシ類に対して優れるもののモンシロチョウにはやや劣る。 -
平成10・指導「岩手県におけるネギコガの発生生態」 (PDF 109.0KB)
これまでネギコガは休眠性を有さない昆虫であり、岩手県での越冬は不可能であると考えられていた。また、その加害生態も不明であり、防除のポイントもわからなかった。青森県で発生消長や防除試験は行われているものの対象作物がニンニクであることに加え、北日本における本種の生態についての調査、試験も行われていなかった。県北地域での発生消長調査を始めとする試験結果から本種は休眠性を有しており、北日本の露地でも成虫態で越冬しているものと考えられた。本種の加害が北日本に定着している個体群によるものとすれば、発生予察、発生消長に合わせたポイント防除が可能となり、大幅に農薬を削減できる。 -
平成9・普及「ハウスきゅうりの遅出し作型における不耕起栽培法」 (PDF 31.7KB)
ハウスきゅうりの早出し・遅出し連続栽培において、前作の早出し栽培が終了した後で、茎葉のみ片づけ、不耕起で遅出し栽培の苗を定植する省力化体系技術を確立した。不耕起栽培ではセル成型苗を早植え・直接定植することにより、慣行栽培を上回る収量を確保できる。 -
平成9・普及「ハウスピーマンの規模拡大に対応した半放任2本仕立法」 (PDF 48.3KB)
大規模栽培では雇用労力への依存度が高くなるので、熟練性を要する整枝作業を簡易化することは、作業効率の向上につながる。半放任型2本仕立法は整枝誘引作業が大幅に軽減されるので、大規模・省力栽培に適用できる。 -
平成9・普及「短日処理による促成いちごの前進作型」 (PDF 14.9KB)
促成いちごの前進作型は、ポットへの仮植を5月下旬または6月上旬までに実施し、約1ヶ月の育苗後、6月下旬または7月上旬より60日間の短日処理を実施することで花芽分化を促進することができる。短日処理有効株率は 100%に達し、本処理による全期収量は暗黒低温処理と同等以上となる。この技術はポット育苗を基本とする。 -
平成9・普及「品種 スイートコーン『キャンベラ90』」 (PDF 14.6KB)
スイートコーンの品種「キャンベラ90」は、甘みの強いモノカラー系の中生黄色品種である。 -
平成9・普及「品種 レタス『サマーランド』」 (PDF 16.9KB)
4月下旬から5月上旬に播種される「テキサスグリーン」は、高温年では結球葉中肋部の突出や変形球の発生など品質面で問題を抱えている。この時期「サマーランド」は結球葉中肋部の突出が少なく、玉揃いに優れている。 -
平成9・普及「MA包装段ボール箱によるさやえんどうの鮮度保持法」 (PDF 21.8KB)
さやえんどうの1kg詰め出荷箱を、従来のアルミ箔内張り段ボール箱や発泡スチロール箱から、ポリエチレンフィルム内張りのMA包装段ボール箱に代えることにより、流通中の萼片褪色や栄養成分損耗が効果的に抑制され、商品性が向上する。さらにこの出荷箱は、普通段ボール箱並みの保管・輸送性と消費地での廃棄物処理の容易性もあり、さやえんどうの出荷箱として適している。 -
平成9・指導「野菜栽培管理ビークルの作業特性」 (PDF 191.7KB)
「野菜栽培管理ビークル」は、防除機、中耕培土機、液肥追肥機を装着して作業が行え、平坦地及び傾斜地(傾斜度10度)におけるキャベツほ場での作業の実用性が認められた。また、防除機でオペレータへの被ばく防止用として新たに開発された「エアカーテン方式」散布では、人体への被ばく程度が人力散布のおよそ5分の2に抑えられた。特に胸部より上の頭部、襟もとでは顕著な被ばく防止効果が認められた。 -
平成9・指導「きゅうりの無農薬・無化学肥料栽培の収量性」 (PDF 203.2KB)
きゅうりの露地栽培における無農薬・無化学肥料栽培(有機農産物及び特別栽培農産物に係る表示ガイドラインを想定)での収量は慣行対比約60%、無化学肥料栽培では慣行対比82~94%であった。 -
平成9・指導「ほうれんそう土壌病害発生圃場におけるカニ殻発酵資材の使用方法と施用効果」 (PDF 29.5KB)
ほうれんそう土壌病害発生圃場において、土壌消毒後にカニ殻発酵資材を施用することによって、萎ちょう病および根腐病の発生が軽減される。翌年以降は本資材を夏取り作型の播種前に年1回施用することで同様の傾向がみられる。収量については、資材施用によって増加する傾向にある。
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