平成22年度 一日子ども農業研究員「夏休み・蚕(カイコ)の飼育体験」を開催しました

ページ番号2006133  更新日 令和4年11月25日

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 平成22年8月3日、岩手県農業研究センター(本部・北上市)において、一日子ども農業研究員「夏休み・蚕の飼育体験」を開催しました。このテーマでの開催は本年で9回目(通算20回目)となりますが、今回も花巻・北上・宮古の県内各市から25名の小学生が参加してくれました。

 講師には、旧・岩手県蚕業試験場のOBを中心とした「繭(まゆ)と糸の会」の皆さんを迎え、まず「蚕の一生」や「オスとメスの見分け方」「蚕と人間との関わり」などを学習しました。その後、実際に蚕に触れながら観察、スケッチや体重測定を行いました。昼食を挟み、蚕を家で飼う際の餌になる桑の葉を農業ふれあい公園内の桑園で摘み取りました。そして、農業科学博物館を見学し、養蚕で使われた昔の様々な用具について説明を受けました。

 現在、養蚕農家は県内でも年々減っており、蚕を実際に目にする機会もめったに無いことから、参加した子供達のほとんどは「蚕を見るのも触るのも初めて」とのことでした。初めのうちは蚕に触るのもおっかなびっくりでしたがすぐに慣れ、研究が終わった後には「カイコが桑の葉しか食べないのが不思議」「まゆから糸を採って色々なものを作ってみたい」といった感想を聞くことができました。

 こども研究員の皆さんは、10頭前後の幼虫を家に持ち帰り、繭を作り成虫になるまでの間、飼育と観察を続けます。今回の体験が夏休みの楽しい思い出になり、また、農業に興味を持つきっかけになることを願っています。参加者の皆さん、そして開催にご協力くださった方々にはこの稿を借りてお礼を申し上げます。

  • 蚕を熱心に観察する子ども研究員の写真

    蚕を熱心に観察する子ども研究員の皆さん

  • 顕微鏡で生まれたての幼虫を観察中の写真

    顕微鏡で生まれたばかりの幼虫を観察

(企画管理部研究企画室 主任専門研究員 伊勢 智宏)

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