農作物技術情報 第4号 要約(令和3年6月24日発行)

ページ番号2003828  更新日 令和3年6月24日

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水稲

生育状況:6月15 日現在の生育(県平均)は、草丈31.7 センチメートル(平年+1.6cm)、茎数は304 本/平方メートル(平年比119%)、葉数は7.0 葉で平年より0.3 葉多い
低温対策:今後の予報に留意し、冷害危険期に深水管理等の対策を実施できるよう準備する。
技術対策
目標茎数(20~30 本/株程度)を確保した圃場では、ただちに中干しを行う。
圃場をよく観察し、葉いもち発生に注意する。発生を確認したら、ただちに茎葉散布を実施する。
斑点米カメムシの増殖源対策(畦畔草刈り、本田内雑草の防除等)を徹底する。

畑作物

生育状況:小麦の成熟期は平年並み。収穫作業は6月下旬から始まる見込み。大豆の播種作業は平年並となった。大豆の出芽、初期生育はともに良好である。
技術対策
小麦:子実水分をこまめに確認し、収穫が可能な場合は、速やかに刈取りを実施する。倒伏や赤かび病が発生している場合は、刈り分けにより品質を確保する。
大豆:圃場内に滞水しないよう、排水対策を確認する。中耕は土壌処理剤の効果がなくなり、雑草が発生し始めてから実施する。培土は、高さを揃えて株元まで土を寄せる。

野菜

生育状況:施設野菜は概ね良好な生育で、ピーマン等では尻腐果の発生が見られた。露地果菜類ではほぼ定植が終了し、概ね良好な生育。強風の影響で茎葉の折れ等が見られた。葉菜類は概ね良好な生育で、順次定植作業も進められている。雨よけほうれんそうも生育良好。一部地域で、露地のきゅうりやピーマン、キャベツ、たまねぎ等で降雹の被害あり。
技術対策
全般:圃場の排水対策を再確認するとともに、降雨後は殺菌剤の予防散布を行う。
施設果菜類:適切な潅水、追肥と着果調整により生育のバランスを保ち、こまめな換気によりハウス内の温度・湿度管理を適切に行う。灰色かび病やアザミウマ等の防除対策を徹底する。
露地果菜類:きゅうりは収穫量に応じた追肥により草勢を維持し、斑点性病害を主体とした予防対策を徹底する。ピーマンの整枝は主枝の誘引後、側枝をほぼ放任とし、灰色かび病の防除を徹底する。
雨よけほうれんそう:天候の急変に対応したハウス内の温湿度管理や圃場水分管理を適切に行う。べと病や白斑病、アブラムシ類等の病害虫防除対策を徹底する。
露地葉菜類:コナガ、ヨトウガ、アザミウマ類等害虫の適期防除を行うとともに、腐敗性病害等の対策を徹底する。ねぎでは生育に応じた追肥・土寄せを行い、べと病、ネギアザミウマの防除を徹底する。

花き

生育状況:りんどうの生育は平年並みからやや早く、小ぎくの生育は平年並みからやや遅れ。病害虫について、りんどうでは全域でリンドウホソハマキの食害がみられ、昨年より多い傾向。ハダニ類が増加。小ぎくでは一部地域でアブラムシ類、ハモグリバエ類、キクスイカミキリ等が散見される。
技術対策
りんどう:褐斑病、リンドウホソハマキ、ハダニ類等の病害虫防除を徹底する。適期に収穫する。
小ぎく:白さび病等の病害虫防除を徹底する。伏せ込み用親株の選抜は収穫前に行う。
共通:大雨に備え、排水対策を徹底する。

果樹

生育状況:りんごの結実は4 月の低温により、着果量が少ない園地もあり、サビ果や奇形果なども見られている。果実生育は平年比110%程度と順調であるが、側果が多いため今後の生育は確認する必要がある。
ぶどうの開花は平年より4日早まり、新梢生育も概ね順調。
技術対策
りんご:4月の低温によるサビ果や6月の降雹による傷果が見られるため、仕上げ摘果は慎重に果実を見定めて行うが、果実肥大の促進と隔年結果防止のため早期適正着果に努める。
ぶどう:結実を確認のうえ、状況に応じた適切な摘房、摘粒を進める。

畜産

生育状況:一番草の収量は平年並~やや良。
飼料作物: チモシー一番草刈取り後は確実に追肥を行う。二番草を適期に収穫する。飼料用とうもろこしの生育期処理除草剤を遅れずに散布する。飼料用とうもろこしではクマやイノシシの食害対策の準備を始める。
暑熱対策:環境面の対策とともに、新鮮な水と嗜好性の良い粗飼料の給与、ミネラル等の補給など、暑熱の影響緩和に努める。

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農林水産部 農業普及技術課 農業革新支援担当(農業研究センター駐在)
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