農作物技術情報 号外 大雨対策(事後対策)(平成30年5月21日発行)

ページ番号2001799  更新日 平成30年5月21日

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ヘッダ

5月18日~19日にかけて低気圧や前線に向かって、暖かく湿った空気が流れ込んだため、大気の状態が非常に不安定となり、県内各地で大雨となりました。
18~19日の降水量(合計)
盛岡:99.5mm 二戸:96.5mm 北上:90.5mm 一関:71.0mm

排水対策を徹底し、過湿による生育不良や病害の発生を防ぎましょう。

農作業安全

事後対策等は安全を確認してから!

(1)被害確認のための圃場見回りや事後対策を実施する際は、河川の増水中や圃場が冠水している時は危険なので近づかないよう注意します。また、土砂崩れなどの恐れがある場所へは安全が確保されるまでは立ち入らないようにしましょう。

(2)水が引けた後に圃場に入る際には、作業道等がぬかるみ、路肩が崩れやすくなっていることが考えられます。農業機械が横転する危険がありますので、作業時には十分に注意して下さい。

水稲

速やかな排水と冠水後の圃場管理を万全に!!

(1)現在、水稲は移植直後であることから浸水や冠水した圃場では、排水路のゴミを除去するなど速やかに排水するよう努めてください。また、圃場に流れ込んだゴミなどを片付けましょう。

(2)排水後は、水稲の生育状況をよく観察してください。また除草剤散布後の水田では、除草剤の効果が十分に発揮されず雑草発生が早まる可能性もありますので、雑草の発生状況に応じて薬剤散布を行いましょう。

(3)いもち病対策として箱施用剤を散布していない場合は、今後いもち病の発生が早まる可能性もありますので、いもち病の発生状況に応じて薬剤散布を行いましょう。

小麦

速やかな排水と冠水後の圃場管理を万全に!!

(1)排水溝(口)を点検・補修し、土壌表面水の速やかな排水に努めましょう。

(2)現在、出穂期を迎えており開花・受精している圃場が多くなっています。今後「赤かび病」等が多発する恐れがありますので、早急に薬剤防除を行いましょう。

薬剤防除の考え方

  • 適期防除が一番重要となります。品種に応じた適期散布を実施します。
  • 冠水圃場では、赤かび病以外の病害の発生も懸念されるため、下表を参考に広範囲の病害に効果のある薬剤を選択し、速やかに散布します。
  • 今後の天候、生育状況によって、追加防除が必要になることも考えられます。気象条件や小麦の生育状況を観察し、防除の実施を検討しましょう。

表

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このページに関するお問い合わせ

農林水産部 農業普及技術課 農業革新支援担当(農業研究センター駐在)
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