農作物技術情報 第6号(平成29年8月31日発行)

ページ番号2001831  更新日 平成29年8月31日

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平成29年 8月31日発行
岩手県、岩手県農作物気象災害防止対策本部

水稲

水稲については登熟・稔実調査(8/31~9/1実施)の結果を加味した内容としますので、9月1日夕方に発行します。

畑作物

生育状況:大豆の生育は平年並~3日程度遅れている。子実肥大は緩慢である。
技術対策
大豆:県央・県南部のマメシンクイガの防除適期は9月第1半旬である。また、低温による紫斑病の発生が懸念される。紫斑病とマメシンクイガは同時防除も可能であるため、特に県北部等で降雨のため防除が出来なかった圃場は、出来るだけ早く、必ず防除を実施する。
小麦:排水対策を必ず実施し、播種適期を逃さないよう計画的な作業計画を立てる。播種は無理をせず、土壌条件が整ってから行い、越冬前に十分な生育量が確保できるよう努める。

野菜

生育状況:果菜類および雨よけほうれんそうの生育は日照不足等により草勢の低下や徒長が見られる。また、果菜類では障害果の発生や果形の乱れなど果実品質への影響が見られる。キャベツやレタスへの日照不足等の影響は少ないが、病害が増加している。ねぎは降雨により土寄せ等の管理作業が遅れる傾向にある。病害虫では全般的にべと病や灰色かび病、アブラムシ類、タバコガ類等の発生が見られる。
技術対策
施設果菜類:気象条件に応じたハウスの適切な温湿度管理で草勢維持をはかり、障害果の発生防止対策を行う。灰色かび病等の病害の予防やタバコガ類等の防除を徹底する。
露地きゅうり:摘葉と病害虫防除を徹底し、収穫量に応じた追肥を行い草勢維持に努める。病害虫防除は褐斑病、炭そ病、べと病を重点に行う。しおれが見られる場合は原因究明をしっかり行う。
雨よけほうれんそう:天候急変に対するハウス内の温度・湿度や圃場水分管理を適切に行う。べと病やコナダニ類、アブラムシ類等病害虫の防除対策を徹底する。
露地葉菜類:コナガ、ヨトウガ、アザミウマ類等害虫の適期防除を行う。排水対策を実施するとともに、腐敗性病害等の対策を徹底する。

花き

生育状況:りんどう、小ぎくともに生育は平年並に推移しているところが多い。病害虫の発生は全般的に少なめであるが、葉枯病やハダニ類、オオタバコガが確認されている。
技術対策
りんどう:葉枯病、リンドウホソハマキ、ハダニ類など病害虫の防除を適期に行う。また、圃場の適切な水分管理に努める。
小ぎく:白さび病、オオタバコガ、ハダニ類など病害虫防除の徹底を図る。事前に排水対策を講じ、湿害を回避するほか、圃場が乾燥する場合は早めに潅水する。

果樹

生育状況:りんごの果実肥大、熟度ともほぼ平年並だが、地域によるバラツキが大きい。ぶどうの熟期は平年よりやや早めだが、日照不足の影響で着色はやや遅れ気味。病害虫では、りんごの褐斑病の発生が目立ってきている。
技術対策
りんご:早生品種の収穫時期なので、硬度を重視した適期収穫に努める。褐斑病が、発生または発生が懸念される場合は、速やかに特別散布を実施すること。
ぶどう:食味を重視し、品種ごとの適期収穫を励行すること。

畜産

飼料用トウモロコシ:生育は概ね平年並。収穫時の基本技術(黄熟期収穫、原料の細切、十分な踏圧、早期密封)を励行する。
乳用牛・肉用牛:暑さの後遺症による繁殖成績の低下を緩和する。

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このページに関するお問い合わせ

農林水産部 農業普及技術課 農業革新支援担当(農業研究センター駐在)
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