農作物技術情報 第2号(平成29年4月27日発行)

ページ番号2001822  更新日 平成29年4月28日

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平成29年 4月27日発行
岩手県、岩手県農作物気象災害防止対策本部

水稲

生育状況
播種作業は終盤を迎えている。苗の生育は平年並である。
技術対策
育苗管理:こまめな温度・水管理に努める。特に低温時の苗立枯れ、高温時の細菌病発生に注意。イネばか苗病が
発生した場合には、籾ごと苗を抜き取り、本田に持ち込まないように努める。
田植え:天候のよい日を選んで田植えを行う。活着促進のため、こまめな水管理に努める。
雑草防除:除草剤は雑草の種類や使用時期に応じて選択する。散布時期や方法を厳守する。
葉いもち予防:稲わら・籾がらは育苗施設付近に置かない。取置苗は土中埋没等で直ちに処分する。

畑作物

生育状況
越冬後の小麦の生育量はやや小さめであったが、現在の生育ステージは概ね平年並である。
技術対策
小麦:減数分裂期以降の追肥は、品種・用途、地力を考慮し、生育量に応じて行う。病害虫や雑草防除は生育ステージを確認し、時期を見極める。赤かび病の防除は、開花始期~盛期に必ず行う。
大豆:排水対策は圃場の乾いている時期に余裕を持って行う。播種作業は適期に、丁寧に行い、土壌処理剤を遅れずに散布する。

野菜

生育状況
強風による施設のフィルム破損が発生したが、被害のない施設野菜の生育は順調である。露地葉菜類は一部で降雨や強風の影響で圃場準備や定植作業が遅れている。
技術対策
施設果菜:天候に応じて朝晩は保温資材・補助暖房を活用して保温を行うほか、日中は高温になりすぎないよう換気に努める。潅水の必要がある場合、日中の温度が高いうちに行い適湿を保つ。
露地きゅうり:圃場の土壌pHを適正にするとともに、排水対策などの圃場準備を進める。
露地葉菜類:定植後はべたがけ資材で植え傷みや凍霜害を回避し、適切な時期に除去する。
雨よけほうれんそう:ホウレンソウケナガコナダニの防除対策を徹底する。

花き

生育状況
露地りんどうの生育は、現在のところ昨年度より遅めに推移している。
技術対策
りんどう:株仕立て、施肥等の作業が遅れないようにする。
小ぎく:育苗期間中の温度管理には十分注意する。定植後も状況に応じた温度管理、水管理に努める。

果樹

生育状況
りんごの生育は平年並~やや早めとなっている。現在の生育ステージは展葉期~花蕾着色期となっており、県南では蕾が着色した状態となっている。
凍霜害対策
りんご、おうとう、ぶどう等:気象情報に注意し、事前の対策を徹底する。
技術対策
りんご:小玉化及び隔年結果防止のため、早期適正着果に努める。
ぶどう:安定的な結実を図るため、芽かき作業等の管理に努める。

畜産

技術対策
牧草地:除草剤散布の場合、新播草地と維持草地の薬剤量の違いに注意し、適切に使用する。
飼料用トウモロコシ:適切な品種選定と施肥を行い、播種時の栽植本数を守り、雑草防除に努める。
乳用牛:暑熱対策を早めに実施し、暑熱ストレスの軽減をはかる。

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農林水産部 農業普及技術課 農業革新支援担当(農業研究センター駐在)
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