農作物技術情報 第7号(平成28年9月29日発行)

ページ番号2001869  更新日 平成28年9月29日

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水稲

刈り遅れは品質低下の原因となるので、早めに収穫作業を行う。
倒伏した圃場では、作業速度を遅くし、刈分けにより品質確保に努める。
日没が早まる時期なので、作業は計画的に進め、安全な農作業を心掛ける。
台風第10号による水田への土砂流入があった地域では、被害程度に見合った対策をとること。

畑作物

大豆:葉の黄化・落葉はやや遅め。適期に収穫できるよう、圃場乾燥の促進や雑草の抜き取りなどの準備をすすめること。収穫前に連作圃場等ではシストセンチュウの発生がないか確認を行う。
小麦:小麦の播種適期となっている。適期を逃さず確実に作業を行い、生育量の確保に努める。圃場条件が整わず適期を逃した圃場では、播種量を増やし、目標株立数を確保する。

野菜

【生育状況】:施設果菜類、露地果菜類ともに、度重なる台風と気温低下の影響により草勢が低下しており、障害果の発生が見られる。雨よけほうれんそう、ねぎは順調に生育している。キャベツ、レタスは降雨の影響で生育の遅れや葉色が淡い圃場が多い。各品目とも病害虫の発生が見られる。
【技術対策】
全般:排水対策や施設の保守点検など、台風対策を再度徹底する。
雨よけトマト・雨よけピーマン:今後も気象経過に応じたハウスの適切な温湿度管理で草勢維持に努めるとともに、障害果の発生防止対策を行う。灰色かび病等の病害の予防を徹底する。
露地きゅうり:病葉や古葉の摘葉程度を中心とした草勢維持のための管理とする。栽培終了後は次年度へ向けた準備として資材消毒などを行うほか、キュウリホモプシス根腐病の残さ診断を積極的に行う。
雨よけほうれんそう:年内収穫用にもう1作播種し、温度管理に加えべと病、アブラムシ類、ホウレンソウケナガコナダニ、シロオビノメイガ等の病害虫防除を徹底する。寒締め栽培では、品種の特性に合わせ適期に播種し、温度管理と病害虫防除を徹底する。
露地葉菜類:ねぎは計画的な土寄せと適期防除を行う。キャベツ、レタスは適期収穫に努め、使い終わったマルチや病害で収穫しなかった株は適切に処理する。促成アスパラガスは5℃以下の低温遭遇時間を参考にしながら適期に堀り上げを行う。

花き

りんどう:花腐菌核病の防除、選別を徹底し、良品出荷に努める。翌年の病害虫の伝染源を減らすため、残さ処理等の収穫後の管理を行う。
小ぎく:病害虫防除、選別を徹底し、良品出荷に努める。来年の栽培に向け品種構成を考慮し、親株等の伏せ込みを実施。伏せ込みには健全な親株等の使用を徹底する。

果樹

【生育状況】:りんごの果実生育は、概ね平年並。中生種の果実品質は、硬度、糖度、デンプン指数ともに平年並となっている。
りんご:台風対策を実施する。中生品種は着色が遅れ、果肉先行型となることが懸念されるため、適期収穫とすぐりもぎを徹底する。ふじは着色管理と併せて、つる割れ果の確認を行う。

畜産

牧草:維持草地では、刈取り危険帯の時期を避け、刈取りを行う。
電気牧柵:次年度設置作業の省力化を考えて撤収作業を行う。

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農林水産部 農業普及技術課 農業革新支援担当(農業研究センター駐在)
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