農作物技術情報 号外 高温対策(水稲)(平成28年8月3日発行)

ページ番号2001862  更新日 平成28年8月3日

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  • 「高温に関する岩手県気象情報第1号」(盛岡地方気象台,8月2日)が発表され、県内では4日から6日にかけて、最高気温が35度以上となる所があると予想されます。また、向こう1か月の平均気温は高いと予想されています。
  • 県内の水稲は、出穂してきた圃場が多くみられます。
  • 出穂・開花期は田面が露出しないよう湛水状態で管理し、開花終了後は間断潅がいにより田面が濡れた状態を維持しましょう。
  • 病害虫防除対策(特に、斑点米カメムシ類、穂いもち)も徹底しましょう。
  • 夏の農作業は熱中症を生じるおそれがあります。対策をしっかりとりましょう。

1.水管理

東北地方の1か月予報(仙台管区気象台,7月28日発表)によると、向こう1か月の平均気温は、高い確率が60%と予想されています。加えて、「北日本の高温に関する全般気象情報第1号」(気象庁予報部,8月2日)も発表されています。
高温による受精障害および登熟障害による玄米品質の低下を避けるため、以下により適切に水管理を行いましょう。
(1) 出穂開花期間中は受精障害が生じないよう、圃場内の湿度を保つことが大切です。不稔を避けるため、湛水状態で管理し、開花終了後は間断潅がいにより田面が濡れた状態を維持します。
(2) 穂揃後、登熟初期の気温が高い時(昼30℃以上、夜23℃以上)は、白未熟粒の発生防止のため、夜間の潅がい等により水の入れ替えを積極的に行い、地温の低下を図りましょう。
(3) 登熟後半の早期落水は避け、登熟歩合や品質の低下防止につとめましょう。完全落水の目安は、出穂後30〜35日頃です。

2.病害虫防除対策(特に、斑点米カメムシ類、穂いもち)

(1) 斑点米カメムシ類の発生は「やや多」の予報です。(病害虫発生予察情報第5号、7月27日岩手県病害虫防除所発行)

  • 水稲の生育に合わせ、適期防除・地域一斉防除を行ってください。
  • 転作牧草やイネ科雑草の隣接圃場及び斑点米の常発圃場では薬剤防除を徹底しましょう。
  • 穂揃1週間後の薬剤防除を徹底しましょう。

(2) 穂いもち病が「やや多」の予報です。基本防除を徹底するとともに、葉いもちの発生状況と気象経過に注意し、必要に応じて追加防除を実施しましょう。(病害虫発生予察情報第5号、7月27日岩手県病害虫防除所発行)

3.熱中症対策

  • 夏の農作業は熱中症を生じるおそれがあります。下記の情報を参考に対策をしっかりとりましょう。(平成28年農作物技術情報 第5号 熱中症対策、7月28日中央農業改良普及センター県域普及グループ発行)

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