農作物技術情報 第5号(平成28年7月28日発行)

ページ番号2001859  更新日 平成28年7月28日

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水稲

生育状況:県全体の幼穂形成期は平年よりやや遅く、出穂期は平年より3日遅い8月6日頃と見込まれる。
いもち病の発生は平年並、斑点米カメムシ類の発生は平年並であり、適期防除を心掛ける。
技術対策:出穂状況や気象変動に応じた栽培管理と病害虫の適期防除を心掛ける。
出穂後は、高温時でも良好な登熟が行われるよう、適切な水管理を行う。
斑点米カメムシ類の防除は、出穂時期に注意して適期(穂揃い7日後)に行う。
穂いもち防除は、葉いもち防除の徹底と出穂直前・穂揃期の茎葉散布が重要。

畑作物

生育状況:【大豆】播種遅れ・湿害・日照不足等により平年より生育は遅れている。
大豆:排水対策の確認、病害虫防除、雑草防除を適正に実施する。可能な圃場では中耕培土を実施する。
小麦:次年度の作付けに向け、早めの圃場準備を。土壌改良資材の投入や根張りの改善を心がける。

野菜

生育状況:果菜類の生育は日照不足の影響で昨年より遅れ気味で、果実の肥大や着色も遅れている。露地栽培のきゅうりは側枝の発生量が回復しつつある。雨よけほうれんそうや、露地葉菜類は概ね順調に生育している。また、病害は灰色かび病やべと病、害虫はアザミウマ類等が多く発生している。
全般:梅雨明け以降は急激な温度上昇が想定されることから、高温対策や潅水管理による草勢維持を図る。
技術対策
雨よけトマト、雨よけピーマン:こまめな追肥と潅水で草勢を維持する。高温対策としてハウスの換気効率を高めるとともに、通路への敷きワラや散水等を積極的に行う。障害果回避のため窒素過多とならないよう追肥の濃度に注意する。
露地きゅうり:摘葉と病害虫防除を徹底し、収穫量に応じた追肥を行い草勢維持に努める。病害虫防除は褐斑病、炭そ病、べと病を重点に行う。しおれが見られる場合は原因究明をしっかり行う。
雨よけほうれんそう:播種前の潅水はムラなく行い、圃場の乾燥状態に応じて涼しい時間帯に生育中潅水を行う。生育初期の高温障害回避のため、遮光資材を活用する。
キャベツ、レタス:腐敗性病害の発生に注意し、葉の裏や株元まで十分薬液が届くように防除する。適期収穫を行い、裂球や生理障害による収穫率低下を防ぐ。

花き

生育状況:りんどう、小ぎくともに概ね平年並から平年よりやや生育は進んでいる。
りんどう:ハダニ類、アザミウマ類、オオタバコガ、黒斑病などの病害虫の適期防除に努める。
小ぎく:白さび病、オオタバコガ、アザミウマ類など病害虫防除を徹底する。親株候補の選抜に向けて準備する。

果樹

生育状況:りんごの果実生育は平年よりやや大きめの果実肥大となっている。ぶどうは概ね平年並の結実であり、房、粒の大きさともに大きめとなっている。
りんご:サビ果、変形果がみえるため、見直し摘果を励行し、適正着果に努める。
ぶどう:品質向上のため、適切な着果管理を行う。収穫が例年より早まることが予想されるため、準備を行う。

畜産

牧草:除草剤の播種日同日処理の播種床形成の時期。耕起・砕土・整地は丁寧に行う。
飼料用トウモロコシ:クマ食害防止電気柵のポリワイヤーの緊張は専用緊張具を使用する。
電気柵のアースがきちんと効いているかを確認する。
暑熱対策(牛):暑熱ストレスによるアシドーシスを防止する。乾乳牛も暑熱ストレス対策を行う。

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