農作物技術情報 号外 高温対策(水稲)(平成27年8月3日発行)

ページ番号2001893  更新日 平成27年8月3日

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  • 県内の水稲は、出穂してきた圃場が多くみられており、間もなく出穂期を迎えると見込まれます。
  • 出穂・開花期は、受精に障害が出ないよう圃場内の湿度を保つことが大切です。
  • また、向こう1か月の平均気温は高いと予想されており、登熟期の高温が続くと玄米品質の低下(白未熟粒、胴割粒などの発生)が懸念されます。
  • 出穂・開花期は田面が露出しないよう湛水管理(浅水でよい)、また、開花終了後は間断潅がいとし、田面が濡れた状態を維持しましょう。
  • 病害虫防除対策(斑点米カメムシ類、穂いもち)もあわせて徹底しましょう。

1.水管理

東北地方の1か月予報(仙台管区気象台,7月30日発表)によると、向こう1か月の平均気温は、高い確率が60%と予想されています。高温登熟障害による玄米品質の低下を避けるため、以下により適切に水管理を行いましょう。
(1) 出穂開花期間中は湛水管理(浅水でよい)、開花終了後は間断潅がいとし、田面が濡れた状態を維持します。
(2) 穂揃後、登熟初期の気温が高い時(昼30℃以上、夜23℃以上)は、夜間潅がい等により水の入れ替えを積極的に行い地温の低下を図り、根の活力維持につとめましょう。
(3) 登熟歩合や品質の低下を防止するため、早期落水は避けます(完全落水の目安は出穂後30〜35日頃)。

2.病害虫防除対策(斑点米カメムシ類、穂いもち)

(1) 斑点米カメムシ類の発生が多く、斑点米の多発が懸念されます(病害虫発生予察情報注意報第3号,7月30日岩手県病害虫防除所発行)。
出穂期が早まっています。水稲の生育に合わせ、適期防除・地域一斉防除を行ってください。

  • 転作牧草地やイネ科雑草地の隣接圃場及び斑点米の常発圃場では薬剤防除を徹底しましょう。
  • 粉剤、乳剤による防除適期は穂揃い1週間後です。出穂の前進に合わせ防除時期に注意しましょう。

(2)北上、胆江、一関地域では、葉いもちの発生が多く、穂いもちが多発する恐れがあります(病害虫発生予察情報注意報第4号,7月30日岩手県病害虫防除所発行)。
葉いもちの発生が見られる場合は、茎葉散布を直ちに行いましょう。穂いもちは、葉いもち の発生状況に注意しながら、基本防除を徹底するとともに、必要に応じて追加防除を実施しましょう。

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農林水産部 農業普及技術課 農業革新支援担当(農業研究センター駐在)
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