農作物技術情報 号外 水稲高温対策(平成26年8月5日発行)
- 県内の水稲は、平年より4日早く出穂期(8月3日)を迎えています。
- 出穂・開花期は、受精に障害が出ないよう圃場内の湿度を保つことが大切です。
- また、8月上旬は年間で最も暑い時期のため、登熟期の高温が続くと玄米品質の低下が懸念されます。
- 以上から、出穂・開花期は田面が露出しないよう湛水管理(浅水でよい)、また、開花終了後は間断かんがい注とし、田面がぬれた状態を維持しましょう。
- 1か月予報(仙台管区気象台,7月31日発表)では、向こう1か月の平均気温は、高い確率が50%と予想されています。登熟を低下させないため、以下により適切な水管理を行ってください。
(1) 出穂開花期間中は湛水管理(浅水管理)、開花終了後は間断かんがい注とし、田面がぬれた状態を維持しましょう。
注:間断かんがいとは?→数日毎に入水と落水を繰り返し、次第に入水の期間を短くして田面が湿っている程度の水管理を行うこと。
(2) 穂揃後、登熟初期の気温が高い時(昼30℃以上、夜23℃以上)は水の入れ替えを積極的に行い地温の低下を図り、根の活力維持につとめましょう。
(3) 登熟歩合・品質低下防止のため、早期落水は避けましょう(完全落水は出穂後30〜35日後)。
- 斑点米カメムシ類の発生が多く、斑点米の多発が懸念されます(病害虫発生予察情報注意報第4号,7月31日岩手県病害虫防除所発行)。出穂時期が早まっていますので、水稲生育に合わせ、適期・地域一斉防除を行ってください。
(1) 転作牧草地やイネ科雑草地の隣接圃場及び斑点米の常発圃場では薬剤防除を徹底しましょう。
(2) 粉剤、乳剤による防除適期は穂揃い1週間後です。出穂の前進に合わせ防除時期に注意しましょう。
- いもち病(穂いもち)は、葉いもちの発生状況と気象経過に注意し、基本防除を徹底するとともに、必要に応じて追加防除を実施しましょう。
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