農作物技術情報 第3号(平成26年5月29日発行)

ページ番号2001906  更新日 平成26年5月29日

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平成26年 5月29日発行
岩手県、岩手県農作物気象災害防止対策本部

水稲

生育状況:県全体の田植え盛期は平年並み。気温・日照時間とも概ね良好に経過したことから、全般には活着は概ね良好である。

低温対策:低温時は深水にして保温に努める。

技術対策

  • 天候に応じてこまめに水管理をおこない、分げつ発生を促進させる。
  • 目標茎数確保後は、すみやかに中干しを行う。
  • 除草剤は雑草の種類や発生時期に応じて適期に散布する。
  • 取置苗は土中に埋没させる等直ちに処分する。
  • 斑点米カメムシ類(アカスジカスミカメ)の孵化盛期に合わせ地域一斉に草刈りを行う。

畑作物

生育状況:小麦の生育はバラツキが大きいが、出穂は4月下旬から5月下旬にかけ気温が平年より高く推移したため平年並み〜やや早くなった。4月中旬〜5月中旬の少雨などで生育量は小さい。

技術対策

小麦:赤カビ防除は適期に確実に実施する。生育量が小さいため、今後成熟が早まる可能性がある。早めに収穫作業に備え、乾燥施設との連携や収穫機械の整備などを行い、万全の体制を整える。

大豆:排水対策・耕起・砕土などを丁寧に行う。放射性セシウム吸収のリスクを低減するため、カリ肥料の施用を行う。種子消毒・播種・除草剤の散布などは計画的に実施し、初期生育を確保する。

野菜

生育状況:施設果菜類は低温乾燥の影響が若干見られるものの、露地果菜の定植作業は概ね順調。雨よけほうれんそうは圃場の乾燥による生育のばらつき、ケナガコナダニの発生がみられる。露地葉菜類も、4月下旬以降の圃場の乾燥により、生育の遅れ等が見られる作型がある。

技術対策
全般:圃場の排水対策を徹底し、生育促進、施肥効率の改善等をはかるため、適時かん水を行う。

施設果菜:温湿度管理を徹底し、生育に応じた早めの作業で草勢維持に努め、病害虫の初期防除を徹底する。

露地果菜類:定植を適期に行い、活着促進と初期生育確保のため、土壌水分・地温確保と定植後の保温対策に努める。

雨よけほうれんそう:ハウスの温度・湿度管理や圃場水分、生育中かん水等を適切に行い、高温や過湿、圃場の乾燥等による病害虫の発生や生育不良を防ぐ。コナダニ類の防除対策を徹底する。

露地葉菜類:コナガ、ナモグリバエ等害虫の適期防除を行う。

花き

生育状況:りんどうは平年よりやや早い生育。小ぎくは定植後の乾燥で初期生育の遅れがみられる。

技術対策

りんどう:リンドウホソハマキ、ハダニ類など病害虫の防除を適期に行う。定植は天候をみながら計画的に進め、苗が老化しないうちに適期に行う。

小ぎく:初期生育を確保するため必要に応じてかん水する。定植、整枝作業を各品種の生育にあわせて順次進める。白さび病防除を徹底する。

果樹

生育状況:りんごの開花は平年より2日前後早い。ぶどうの発芽、展葉も平年より2日早く進んでいる。

技術対策

りんご:全般に開花数が多く小玉果が懸念されるため、早期摘果、早期適正着果に努める。

ぶどう:開花前後の管理を計画的に進める。

畜産

技術対策

牧草:一番草の収穫・調製のタイミングは、飼料の栄養成分、収量に大きく影響するので、適期収穫を行う。

飼料用トウモロコシ:収量確保・サイレージの品質向上のため、土壌処理、生育期処理を行う。

暑熱対策:本格的な暑さが来る前に十分な暑熱対策を準備する。

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農林水産部 農業普及技術課 農業革新支援担当(農業研究センター駐在)
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