農作物技術情報 第2号(平成26年4月24日発行)

ページ番号2001905  更新日 平成26年4月24日

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平成26年 4月24日発行
岩手県、岩手県農作物気象災害防止対策本部

水稲

生育状況:播種作業は終盤を迎えている。苗の生育は平年並み。
技術対策

  • 育苗管理:こまめな温度・水管理に努める。特に低温時の苗立枯れ、高温時の細菌病発生に要注意。
  • 田植え:天候のよい日を選んで田植えを行う。活着促進のため、こまめな水管理に努める。
  • 雑草防除:除草剤は雑草の種類や使用時期に応じて選択。田面を露出させない水管理を行う。ノビエが多発した水田では、発生のばらつきや葉齢進展の早期化が予想される。圃場観察をしっかりと。
  • 葉いもち予防:取置苗は植え直し終了後、土中埋没等で直ちに処分する。

畑作物

生育状況:小麦の生育は4月中旬以降の乾燥・低温により停滞してたが、下旬から徐々に回復。
技術対策:小麦:

  • 圃場の排水口や明きょの点検補修を行う。
  • 減数分裂期以降の追肥は、品種、地力を考慮し、生育量に応じて行う。
  • 赤かび病の防除は、開花始期〜盛期に必ず行う。

大豆:圃場の選定を吟味する。

野菜

生育状況:施設果菜類、露地果菜苗ともに低温の影響により生育の遅れが見られている。露地葉菜類の生育は概ね順調だが、圃場の乾燥などにより生育が遅れている地域がある。雨よけほうれんそうは、地域により融雪遅れによる播種の遅れが見られる。また、播種が行われた圃場の生育は概ね順調だが、一部でホウレンソウケナガコナダニの発生が見られる。

全般:早めの融雪作業と圃場準備を進め、播種・定植が遅れないように努める。

施設果菜:生育停滞や低温障害を起こさないよう、必要に応じて保温資材・補助暖房を活用して保温に努める。潅水の必要がある場合、日中の温度が高いうちに行い適湿を保つ。

露地きゅうり:圃場の土壌pHを適正にするとともに、根がしっかり張ることの出来る圃場準備を進める。

露地葉菜類:育苗の温度管理などを徹底し、定植後はべたがけ資材で低温、降霜、強風の被害を防ぐ。

雨よけほうれんそう:準備ができた圃場から順次播種を行う。圃場の水分不足に注意。ホウレンソウケナガコナダニの防除対策を徹底する。

花き

生育状況:露地りんどうの生育は、融雪の遅い地域を除き、展葉期を過ぎ平年並み。

技術対策 りんどう:株仕立て、施肥等の作業が遅れないようにする。

小ぎく:さし芽苗の生育が遅れないように充分な保温に努める。定植は天候に注意しながら進める。

果樹

生育状況:りんごの発芽、展葉は平年並みから数日進んでいる。

凍霜害対策 りんご、おうとう、ぶどう等:気象情報に注意し、事前の対策を徹底する。

技術対策 りんご:小玉化及び隔年結果防止のため、早期適正着果に努める。

ぶどう:安定的な結実を図るため、芽かき作業等の管理に努める。

畜産

技術対策

牧草地:雑草防除に努めるが、除草剤散布の場合、新播草地と維持草地の薬剤量の違いに注意する。

飼料用トウモロコシ:適切な品種選定と施肥を行い、播種時の栽植本数を守り、雑草防除に努める。

  • 農薬適正使用:使用前に必ずラベルを確認し、使用基準の厳守と飛散防止を心がけてください。
  • 農作業安全:事故のないよう、農作業安全に十分留意してください。

次号は平成26年5月29日発行の予定です

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農林水産部 農業普及技術課 農業革新支援担当(農業研究センター駐在)
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