農作物技術情報 第6号(平成25年8月29日発行)

ページ番号2001947  更新日 平成25年8月29日

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水稲

《生育状況》:刈り取り始めの目安となる日平均積算気温が950℃に達する日は、平年より2日程度早まると予想される。収穫時期は日没が早まるので、余裕ある作業計画で適期に収穫すること。

  • コンバインや乾燥調製施設の点検、整備を早めに行うこと。
  • 完全落水は出穂後30〜35日後とすること。(品質低下の防止)
  • 刈取り適期の判定は、穂の黄化籾率で80〜90%を目安に、適期に収穫すること。
  • 冠水や倒伏等により穂に泥が付着した場合、玄米を土で汚さないよう作業機をこまめに清掃すること。
  • 籾の乾燥は二段乾燥を心がけ、玄米水分15%以下に仕上げること。

畑作物

《大豆》:平年並〜やや早めの開花。7月の長雨による影響から湿害や茎疫病の被害が見られるほ場があり、生育量は全般に平年並みから平年をやや下回っている。マメシンクイガの防除適期は8月下旬から9月上旬。薬剤が莢によく付くように散布すること。
《小麦》:播種適期を逃さない作業計画を。排水対策は必ず実施すること。播種は土壌条件が整ってから行い、出芽・初期生育を確保すること。

野菜

《生育状況》:施設果菜類の生育は、全般に着果負担や日照不足の影響により草勢低下が見られている。露地果菜類は定植後の干ばつ、日照不足の影響、成り疲れにより、草勢が低下している圃場が見られる。雨よけほうれんそうの生育は概ね順調だが、高温による生育停滞やしおれ、枯死等が見られる。レタス・キャベツは病害の発生により出荷量が少ない傾向であり、ねぎは概ね順調な生育となっているが土寄せ作業が遅れている。
《果菜類》
【雨よけトマト】【雨よけピーマン】:今後も気象経過に応じたハウスの適切な温湿度管理で草勢維持をはかるとともに、障害果の発生防止対策を行う。灰色かび病等の病害の予防やタバコガ類等の防除を徹底する。
【露地きゅうり】:草勢維持を重点に、採光性を考慮した摘葉、不良果の早め摘果による着果負担の軽減、速効性の追肥や葉面散布を行う。病害虫防除は褐斑病、炭そ病、べと病を重点に行う。
【雨よけほうれんそう】:秋まき用品種への切替を適切に。気温が下がっても日中は換気をしてべと病を予防する。土壌病害が多発した圃場では作付終了後の土壌消毒も可能。コナダニ、シロオビノメイガ等害虫の防除対策を徹底する。
【キャベツ、レタス等】:適期収穫に努めるとともに、圃場排水の確認を行う。

花き

《りんどう》:圃場の過湿による病害が多くなっているので排水対策を再度確認する。ハダニ類、アザミウマ類など病害虫の防除を徹底し、良品出荷に努める。
《小ぎく》:白さび病、オオタバコガ、ハダニ類、アブラムシ類の発生が多くなっている。彼岸向けの収穫に向けて防除を徹底する。また収穫前に翌年用の母株を選抜すること。

果樹

《生育状況》:りんごの果実生育は平年並みまで回復、早生品種の果実品質は、硬度、でんぷん指数は平年並みから高め、糖度は平年並みとなっている。
《りんご》:早生種の適期収穫とすぐりもぎの徹底を。中晩生種の見直し摘果を実施すること。
《ぶどう》:品種ごとの適期収穫を励行すること。

畜産

《飼料用トウモロコシ》:生育は概ね平年並。収穫時の基本技術(黄熟期収穫、原料の細切、十分な踏圧、早期密封)を励行する。
《乳用牛・肉用牛》:暑熱の影響の緩和対策を継続し、体力の回復を図る。

次号は平成25年9月26日発行の予定です

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農林水産部 農業普及技術課 農業革新支援担当(農業研究センター駐在)
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