農作物技術情報 第3号(平成25年5月30日発行)

ページ番号2001934  更新日 平成25年5月30日

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水稲

《生育状況》:県全体の田植え盛期は平年より3日遅れ。5月上旬に移植した一部ほ場では低温により活着の遅れが見られたが、5月第4半旬以降、好天経過により全般に活着は良好である。
《低温対策》:低温時は深水にして保温に努める。
《技術対策》

  • 天候に応じてこまめに水管理をおこない、分げつ発生を促進させる。
  • 目標茎数確保後は、すみやかに中干しを行う。
  • 除草剤は雑草の種類や発生時期に応じて適期に散布する。
  • 取置苗は土中に埋没させる等直ちに処分する。
  • 斑点米カメムシ類(アカスジカスミカメ)の孵化盛期に合わせ地域一斉に草刈りを行う。

畑作物

《生育状況》:小麦の生育は全般的に平年よりも5日程度遅れている。県中南部では開花が始まっている。
《低温対策》:小麦赤かび病の防除適期は開花期だが、低温が続くと開花が遅れることが予想されるので防除適期を逃さないよう注意する。
《技術対策》
《小麦》:収穫作業に備え、乾燥施設との連携や収穫機械の整備などを行い、万全の体制を整える。
《大豆》:排水対策・耕起・砕土などを丁寧に行う。放射性セシウム吸収のリスクを低減するため、カリ肥料の施用やpHの矯正等の対策を実施する。種子消毒・播種・除草剤の散布などは計画的に実施し、初期生育を確保する。

野菜

《生育状況》:施設果菜類、露地果菜苗ともに低温の影響により生育はやや遅れ気味。雨よけほうれんそうの生育は概ね順調だが、レタス・キャベツは7〜10日間の生育遅れ、ねぎは回復傾向にある。
《技術対策》
《全般》:圃場の排水対策を徹底し、生育促進、施肥効率の改善等をはかるため、適時かん水を行う。
《施設果菜類》:温湿度管理を徹底し、生育に応じた早めの作業で草勢維持に努め、病害虫の初期防除を徹底する。
《露地果菜類》:定植を適期に行い、活着促進と初期生育確保のため、土壌水分・地温確保と定植後の保温対策に努める。
《雨よけほうれんそう》:ハウスの温度、湿度管理や圃場水分、生育中かん水を適切に行い、高温や過湿による病害発生や生育不良を防ぐ。コナダニ類の防除対策を徹底する。
《キャベツ、レタス等》:コナガ、ナモグリバエ等害虫の適期防除を行う。

花き

《生育状況》:りんどうは平年よりやや遅い生育。小ぎくは定植後の低温で初期生育の遅れがみられる。
《技術対策》
《りんどう》:リンドウホソハマキ、ハダニ類など病害虫の防除を適期に行う。定植は天候をみながら計画的に進め、苗が老化しないうちに適期に行う。
《小ぎく》:定植、整枝作業を各品種の生育にあわせて順次進める。白さび病防除を徹底する。

果樹

《生育状況》:りんごの開花は平年より7日前後の遅れ。ぶどうの発芽は8日遅くなった。
《技術対策》
《りんご》:小玉果が懸念されるため、早期摘果、早期適正着果に努める。
《ぶどう》:開花前後の管理を計画的に進める。

畜産

《技術対策》
《牧草》:一番草の収穫・調製のタイミングは、飼料の栄養成分、収量に大きく影響するので、適機収穫を行う。
《飼料用トウモロコシ》:収量確保・サイレージの品質向上のため、生育期処理を行う。
《暑熱対策》:電気料低減と換気効率向上のため、換気扇の清掃し、夏場に備える。

次号は平成25年6月27日発行の予定です

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