農作物技術情報 第6号(平成24年8月30日発行)

ページ番号2001964  更新日 平成24年8月30日

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水稲

《生育状況》:刈り取り始めの目安となる日平均積算気温が950℃に達する日は、平年より2日程度早まると予想される。収穫時期は日没が早まるので、余裕ある作業計画で適期に収穫すること。

  • コンバインや乾燥調製施設の点検、整備を早めに行うこと。
  • 完全落水は出穂後30〜35日後とすること。(品質低下の防止)
  • 刈取り適期の判定は、穂の黄化籾率で80〜90%を目安に、適期に収穫すること。
  • 籾の乾燥は二段乾燥を心がけ、玄米水分15%以下に仕上げること。

畑作物

《大豆》:平年より遅めの開花。茎疫病の被害や高温・乾燥による生育抑制の見られるほ場があり、生育量は全般に平年並みから平年をやや下回っている。マメシンクイガの防除適期は8月下旬から9月上旬。薬剤が莢によく付くように散布すること。
《小麦》:播種適期を逃さない作業計画を。排水対策は必ず実施すること。播種は土壌条件が整ってから行い、出芽・初期生育を確保すること。

野菜

《生育状況》:施設果菜類、露地果菜類とも高温乾燥の影響等による草勢の低下や障害果の発生がみられる。露地葉菜類はねぎ、レタスで高温乾燥による生育停滞や品質低下がみられる。雨よけほうれんそうでも生育の停滞やしおれ、枯死がみられる。
《雨よけトマト、雨よけピーマン》:今後も気象経過に応じたハウスの適切な温湿度管理で草勢維持をはかるとともに、障害果の発生防止対策を行う。灰色かび病等の病害の予防やタバコガ類等の防除を徹底する。
《露地きゅうり》:古葉や病葉の摘葉、不良果の摘果等による草勢回復及び病害虫防除は、褐斑病、炭そ病、べと病の重点防除を行う。
《雨よけほうれんそう》:秋まき用品種への切替を適切に。気温が下がっても日中は換気をしてべと病を予防する。土壌病害が多発した圃場では作付終了後の土壌消毒も可能。
《キャベツ、レタス等》:適期収穫に努めるとともに、圃場排水の確認を行う。

花き

《りんどう》:高温、乾燥により草丈がやや短い傾向。うね間かん水を励行し、草丈の伸長を図るほか、開花遅延を防止する。ハダニ類、アザミウマ類、リンドウホソハマキなど害虫の防除を徹底する。
《小ぎく》:乾燥圃場では適宜かん水を。また、オオタバコガ、ハダニ類、アブラムシ類など害虫の防除を徹底する。収穫前に翌年用の母株を選抜すること。

果樹

《生育状況》:果実生育は平年並みまで回復、早生品種の果実品質は、硬度、でんぷん指数は高め、糖度は平年並みとなっている。
《りんご》:早生種の適期収穫とすぐりもぎの徹底を。中晩生種の見直し摘果を実施すること。
《ぶどう》:品種ごとの適期収穫を励行すること。

畜産

《牧草》:除染対策の草地更新について、播種適期を考慮し作業を進める。耕起・砕土作業を丁寧に行う。
《乳用牛》:暑熱の緩和対策を継続し、体力の回復を図る。
《飼料用トウモロコシ》:収穫時の基本技術(黄熟期収穫、原料の細切、十分な踏圧、早期密封)の励行。

次号は平成24年9月27日発行の予定です

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