農作物技術情報 第5号(平成24年7月26日発行)

ページ番号2001963  更新日 平成24年7月26日

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水稲

《生育状況》:県全体の幼穂形成期は平年より2〜3日程度遅れ、現在、減数分裂期を迎えている(盛期は7/29頃と予測)。出穂期は8/10頃と予測(平年より4日程度遅れる見込み)。病害虫の発生はほぼ平年並(いもち病、カスミカメムシ類)。
《技術対策》:生育状況や気象変動に応じた栽培管理と病害虫の適期防除を心掛ける。

  • 高温時でも良好な登熟が行われるよう適切な水管理を行うこと。
  • 斑点米カメムシ類の防除は、出穂時期に注意して適期に行うこと。
  • 穂いもち予防は、葉いもち防除の徹底と出穂直前・穂揃期の適期防除が大切である。

畑作物

《生育状況》
大豆:早いところでは開花が始まっている。
《技術対策》
大豆:雑草防除、病害虫防除を適正に実施すること。
小麦:次年度の作付けに向け、早めの圃場準備を。

野菜

《生育状況》:施設果菜類は気象変動の影響等による草勢の低下がみられるが、露地果菜類は降雨により、生育は回復傾向にある。
露地葉菜類は概ね順調に生育。雨よけほうれんそうは一部に高温や乾燥の影響が見られるが概ね順調に生育。
《技術対策》
雨よけトマト、雨よけピーマン:整枝、摘葉、誘引を遅れずに実施。高温対策として遮光資材の利用や換気、通路散水等を積極的に行う。収穫量、気象条件などを考慮して追肥を行い、草勢の維持、回復を図る。今後オオタバコガやタバコガの発生が増加することが予想されるので、防除を徹底する。
露地きゅうり:不良果を早めに摘果し着果負担を減らし、追肥とかん水によって草勢の維持を図る。病害虫防除は褐斑病、炭そ病、べと病を重点に行う。
雨よけほうれんそう:ハウスの温度、かん水の管理を適切に行い、高温、乾燥による生育の停滞を防ぐ。
キャベツ、レタス等:腐敗性病害やオオタバコガ、ヨウトウガの適期防除を行う。

花き

《生育状況》:りんどう、小ぎくとも平年並みの生育となっているが、降水量が少ないことから草丈不足の傾向。
《技術対策》
りんどう・小ぎく:かん水の励行により草丈を確保するとともに、今後も継続して病害虫防除を徹底する。特に、8月以降発生が増加するリンドウホソハマキやオオタバコガについては防除を徹底する。

果樹

《生育状況》:りんごの果実生育は、7月中旬まで降雨が少ない状態が続いたためやや小さい。ぶどうは開花期間中に気温が低く、結実が悪い傾向。
《技術対策》
りんご:着果量が多いので、見直し摘果を実施し、花芽の充実を図る。
ぶどう:品質向上のため、適切な着果管理を行う。

畜産

牧草:除草剤の播種日同日処理の播種床形成の時期。耕起・砕土・整地は丁寧に行う。二番草収穫後のスジキリヨトウの発生に注意する。
飼料用トウモロコシ:電気柵を適切に設置し、クマの食害を回避する。
暑熱対策(牛):牛舎環境の制御、嗜好性の良い粗飼料と夜間給与で暑熱対策を。

次号は平成24年8月30日発行の予定です

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農林水産部 農業普及技術課 農業革新支援担当(農業研究センター駐在)
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