農作物技術情報 第4号(平成24年6月28日発行)

ページ番号2001961  更新日 平成24年6月28日

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水稲

《生育状況》:水稲生育は平年より4日程度の遅れと見込まれ、茎数の増加もやや遅れている(特に沿岸部)。
《技術対策》:目標茎数に達していない圃場では浅水管理を続ける。既に目標茎数を確保した圃場ではすみやかに中干しを行う。幼穂形成期頃から徐々に深水管理を開始する。畦畔雑草や転作牧草などイネ科植物が出穂しないよう管理する。

畑作物

《生育状況》
小麦:成熟期は概ね平年並みで、刈取間近。大豆:生育は順調。
《技術対策》
小麦:子実水分を確認し、適期刈り取りに努める。また、倒伏圃場や品質に問題があるものは刈り分けし、良質な小麦に混入しないよう注意する。
大豆:中耕は初期除草剤(土壌処理剤)の効果がなくなり、雑草が発生し始めてから実施。培土は倒伏防止や、根系への酸素供給などに効果がある。培土の高さは収穫に支障を来さないよう一定に。

野菜

《生育状況》:施設果菜類は成り疲れや着果負担がみられるものの生育回復、露地果菜類はほぼ定植が終了。露地葉菜類はキャベツで収穫開始が5日程度遅れたが、他は概ね順調に生育。雨よけほうれんそうは一部に乾燥や低温の影響が見られるが概ね順調に生育。
《技術対策》
雨よけトマト・雨よけピーマン:生育のバランスを保つため適切なかん水、施肥に努める。灰色かび病等の発生がみられるので、換気を心がける。
露地きゅうり:生育に応じた整枝、摘葉と、斑点性病害を対象とした予防散布に努める。
雨よけほうれんそう:ハウスの温度、湿度管理を適切に行い、高温や過湿による病害発生や生育不良を防ぐ。コナダニ類の防除対策を徹底する。
キャベツ、レタス等:コナガ、ナモグリバエ等害虫の適期防除を行う。

花き

《生育状況》:りんどう、小ぎくともに平年並みの生育で、概ね順調。
《技術対策》
りんどう:褐斑病、リンドウホソハマキなど病害虫防除を継続して行う。定植圃場の管理も徹底する。
小ぎく:適期作業に努めるとともに、病害虫防除の徹底を図る。事前に排水対策を講じ、湿害を回避する。

果樹

《生育状況》:りんごの果実生育は概ね平年並みまで回復。ぶどうの新梢伸長も平年並み〜やや進んでいる。
《技術対策》
りんご:翌年の花芽形成を促すため、適期管理に努める。
ぶどう:結実を確認のうえ、適切な摘房、摘粒を実施する。

畜産

草地管理:二番草の刈り取りは、適期に、刈り取り高さが低くなりすぎないようにする。除草剤の播種日同日処理による草地更新の準備を始める。
暑熱対策:嗜好性の良い粗飼料、夜間の粗飼料給与など、暑熱の影響の緩和に努める。

次号は平成24年7月26日発行の予定です

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このページに関するお問い合わせ

農林水産部 農業普及技術課 農業革新支援担当(農業研究センター駐在)
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