農作物技術情報 第8号 稲わら・堆肥等の利用(平成23年10月28日発行)

ページ番号2001995  更新日 平成23年10月28日

印刷大きな文字で印刷

東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて、稲わらや堆肥等の利用について留意しなければいけない事項がありますので、秋作業に向けて確認の上作業を行ってください。
なお、検査中のものもありますので不明な点は関係機関(各振興局農政担当部、農業改良普及センター、県庁農業普及技術課)にお問い合わせください。

1 平成23年産稲から生じる稲わら及びもみがらの取扱いについて

(1)稲わらの取扱い

現在、県では稲わらについての放射性物質の検査を行っていますので、取扱いは、検査結果により判断します。
ほとんどの市町村で検査結果が出ており、利用が可能となっていますが、一部の市町村では検査中ですので検査結果が判明するまでの間、利用を控えてください。

表1-1

表1-2

(2)もみがらの利用について

もみがらは、玄米の放射性物質の濃度を3倍した値で、利用の可否を判断することとされています。
「県産米の放射性物質調査」において、玄米中の放射性セシウム濃度はすべて40 ベクレル/kg未満となっています。この結果を用いたもみがらの濃度は120 ベクレル/kg 未満となり、暫定許容値を下回り、利用が可能となっています。
ただし、もみがらくん炭については、取扱いが明らかになるまでの間利用できませんので、留意してください(取扱いは農林水産省より通知予定)。

表2

2 平成22年産以前の稲わらについて

(1)原発事故(3月11日)以降に収集した稲わら

原発事故以降に、収集した稲わら、野積みなど屋外に放置した稲わらは高濃度の放射性セシウムを含む可能性があることから、飼料及び敷料として利用しないでください。また、8,000 ベクレル/kg を超過する稲わらについては、処分方法が示されるまでの間、平成23 年産稲わらと区分して適切に保管してください。

(2)原発事故以前に収集した稲わら

外気と遮断された屋内で保管されたものは、これまで同様に利用が可能です。

3 堆肥の取扱いについて

県では、堆肥についても検査を進めています。現時点で、流通・利用の自粛を要請している地域はありませんが、原発事故後に収集した稲わらを給与した牛からの堆肥など一部流通・利用の自粛要請を継続していますので、表3を参考に利用してください。

  • 堆肥の放射性セシウム濃度の暫定許容値400ベクレル/kg(堆肥製品ベース)

表3

4 培土の取扱いについて

培土についても暫定許容値が設定されています。表4を参考にしてください。

  • 培土の放射性セシウムの暫定許容値:400ベクレル/kg(製品ベース)

表4

注意!
この記事は発行年月日時点の内容のまま公開していますので、ご覧になった時点の法規制(農薬使用基準等)等に適合しなくなった内容を含む可能性がありますから、利用にあたってはご注意下さい。

PDFファイルをご覧いただくには、「Adobe(R) Reader(R)」が必要です。お持ちでない方はアドビシステムズ社のサイト(新しいウィンドウ)からダウンロード(無料)してください。

このページに関するお問い合わせ

農林水産部 農業普及技術課 農業革新支援担当(農業研究センター駐在)
〒024-0003 北上市成田20-1
電話番号:0197-68-4435 ファクス番号:0197-71-1088
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。