農作物技術情報 第7号(平成23年9月29日発行)

ページ番号2001994  更新日 平成23年9月29日

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岩手県、岩手県農作物気象災害防止対策本部

水稲

  • 刈り遅れは品質低下の原因となるので、速やかに刈り取りをすませる。
  • 冠水・倒伏した圃場では、収穫前の圃場準備(排水、流入ゴミの除去)、慎重な収穫作業(適切な作業速度、刈り分け)を行う。
  • 冠水や倒伏により泥が付着した籾は刈り分け、仕分け集荷する。

畑作物

《大豆》:平年より早く黄化・落葉が進み、収穫は早いところで10月上旬から。適期に収穫できるよう準備をすすめる。施設を利用して乾燥調製を行う場合は、あらかじめ連絡を取り合い、計画的に作業できるようにする。
《小麦》:小麦の播種適期となっている。適期を逃さず確実に作業を行い、生育量の確保に努める。圃場条件が整わず適期を逃した圃場では、播種量を増やし、目標株立数を確保する。

野菜

《生育状況》:台風の影響で草勢低下など全般に生育が抑制傾向。
【露地きゅうり】収穫終盤を迎え、成り疲れや病害蔓延により出荷量は減少傾向。特に褐斑病、炭そ病の発生が多
く、すでに枯れ上がった圃場も目立つ。
【雨よけトマト】気温低下とともに裂果の発生が増加し出荷量は減少傾向。
【ハウスピーマン】果実肥大が遅れている。
【露地ピーマン】草勢の低下や腐敗果、赤果の発生が目立つ。
【雨よけほうれんそう】概ね順調な生育。ホウレンソウケナガコナダニ、アブラムシ類、シロオビノメイガの発生が見られる。
【露地野菜類】キャベツ・レタスの収穫は終盤、生育はやや緩慢。ねぎの収穫は継続中、風雨の影響で収穫の遅れや倒伏が見られる。
《果菜類》:適切な温度管理や防除に努め収穫量を落とさないように心がける。収穫終了後の茎葉は圃場外に持ち出し処分し、病害虫の発生源を残さないこと。
《葉茎菜類》:【雨よけほうれんそう】適切な温度管理と病害虫防除に努める。寒締めを含め、もう1作のは種を実施。【露地葉菜類】適期作業に努め、作付け終了圃場の後片付けを適正に実施。

花き

《りんどう》:翌年の病害虫発生を抑えるため、収穫後の病害虫防除と、残渣処理等収穫後の管理を徹底。
《小ぎく》:来年の栽培に向け親株の伏せ込みを実施。品種構成を考慮し必要な親株を確保するとともに時期が遅れ
ないようにする。

果樹

《りんご》:ジョナゴールドは平年より果実品質が高く(硬度、糖度が高く)、熟度が遅れ気味(デンプン反応も高い)である。適期収穫、すぐりもぎを徹底する。

畜産

《トウモロコシ》:収穫適期に到達しつつある。収穫作業を速やかに進めること。
《牧草》:刈り取り危険帯の時期に突入。この時期は刈り取りや施肥を避け、来春の生育にそなえる。

  • 秋の農作業安全月間実施中(9 月15 日〜11 月15 日) 「農作業無事故でつなぐ明るい未来」

次号は平成23年10月27日発行の予定です

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このページに関するお問い合わせ

農林水産部 農業普及技術課 農業革新支援担当(農業研究センター駐在)
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