農作物技術情報 第6号(平成23年8月25日発行)

ページ番号2001990  更新日 平成23年8月25日

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岩手県、岩手県農作物気象災害防止対策本部

水稲

《生育状況》:出穂時期は平年並み、出穂後も好天で経過したことから登熟は概ね順調である。

  • コンバインや乾燥調製施設の点検、整備、清掃を早めに行う。
  • 完全落水は出穂後30〜35 日とする。早期落水は品質低下の原因となるのでしない。
  • 刈り取り適期の判定は黄化籾割合80〜90%を目安とする。
  • 仕上げ水分は15%以下、二段乾燥を心掛け、急激な乾燥は避ける。

畑作物

《大豆》:平年より早めの開花。乾燥による生育抑制や湿害の影響の見られるほ場もあるが、生育は概ね順調。マメシンクイガの防除適期は8 月下旬から9 月上旬。薬剤が莢によく付くように散布。
《小麦》::播種適期を逃さない作業計画を。排水対策は必ず実施。播種は土壌条件が整ってから行い、出芽・初期生育を確保。

野菜

《生育状況》
【トマト】雨よけ栽培は小玉傾向。着果数が減少している圃場もみられる。
【ピーマン】草勢が低下している圃場がみられる。タバコガの発生が目立つ。
【露地きゅうり】草勢が低下している圃場がみられる。褐斑病や炭そ病、べと病、うどんこ病の発生が広くみられる。
【雨よけほうれんそう】高温による生育停滞が一部にみられる。
【キャベツ、レタス】生育は概ね順調。腐敗性病害、オオタバコガ、アオムシが目立つ。
《果菜類》:【雨よけトマト・ハウスピーマン】今後も気象経過に応じた適切な温湿度管理で草勢維持を測るとともに障害果の発生防止対策を行う。灰色かび病やタバコガ類等の防除を徹底する。
【露地きゅうり】病葉や黄化葉の摘葉、不良果の摘果等による草勢維持及び褐斑病、炭そ病、べと病の重点防除を行う。
《葉茎菜類》:【雨よけほうれんそう】作型に応じ品種を切替え。換気や薬剤防除でべと病抑止。台風対策も万全に。
【露地葉菜類】排水対策、適切な防除、適期収穫により収穫率の向上を目指す。

花き

《生育状況》
【りんどう】盆需要期の出荷が県北部、山間地で遅れぎみ。晩生種は平年並みの生育。
【小ぎく】開花はじめが若干遅れたが概ね順調に開花。
《りんどう》::ハダニ類の被害が目立つ。オオタバコガ、リンドウホソハマキも含め害虫を中心に防除の徹底を図る。花腐菌核病の早い発生が予想されることから適期防除に努める。
《小ぎく》:特に目立った病害虫の発生はないが、これまでどおり病害虫防除の徹底を図る。昨年問題となったオオタバコガの防除を継続する。

果樹

《生育状況》
【りんご】果実生育は平年並みに回復(平年比96〜101%)。
【ぶどう】糖度は平年より高め、着色は平年並み。
《りんご》:早生種の収穫期は平年並の見込み、適期収穫に努める。
《ぶどう》:結実後の管理を徹底し、高品質果実生産を図る。

畜産

《生育状況》:【飼料用トウモロコシ】生育は平年並みであるが、今後暑い日が続くと黄熟期到達が早まる可能性があります。
《飼料用トウモロコシ》:刈り取り適期は黄熟期。サイロ密度を高めるために切断長を1cm 程度に調製し、十分な踏圧を行い速やかに密封すること。
《乳用牛》:残暑が続き、暑熱による影響が強く出てくるので、採食量の確保と環境温度の低下対策を実施し、暑熱ストレスの軽減に努める。

  • 農作業安全:事故のないよう、農作業安全に十分留意してください。
  • 農薬適正使用:使用前に必ずラベルを確認し、使用基準の厳守と飛散防止を心がけてください。

次号は平成23年9月29日発行の予定です

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農林水産部 農業普及技術課 農業革新支援担当(農業研究センター駐在)
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