号外 水稲斑点米カメムシ対策(平成23年8月1日発行)

ページ番号2001989  更新日 平成23年8月1日

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斑点米カメムシ類多発で「警報」が発表されました。多発地では2回防除の徹底を!!

県内の水稲は間もなく出穂期を迎えます。高品質生産と産地の信頼確保のため、出穂後の管理を徹底してください。

1 生育状況

水稲の生育状況は、現在、減数分裂期から出穂始期を迎えており、出穂は平年並みからやや早まる見込みです(表1)。
地域によっては3日程度早まると予想されますので、出穂の時期には注意し、適期での管理に努めます。

表1

2 病害虫防除対策

カメムシ多発地域では薬剤2回防除の徹底を!

アカスジカスミカメの発生源における密度が、平年を大きく上回っています。
また昨年同様、高温で経過しているため、これからさらにアカスジカスミカメの発生量が多くなり、斑点米の多発が懸念されることから、県農林水産部では、病害虫発生予察情報「警報第1号」を発表しました(平成23年8月1日)。
県下全域でカメムシ類での斑点米の多発による米の品質低下が懸念されますので、以下により薬剤防除を徹底してください。

薬剤防除のポイント

カメムシ多発地域 → 穂揃1週間後と穂揃2週間後の2回防除

注 水稲の穂揃期(全茎数の80〜90%が出穂している状態)1週間後の防除に加え、次のいずれかに該当する場合は斑点米の発生が多くなるので、穂揃2週間後に2回目の防除を実施する。

  • 水田周辺に出穂開花中のイタリアンライグラス等イネ科牧草を含んだ牧草地や雑草の多発地があるところ。
  • 水田内にノビエ、イヌホタルイ、シズイなどが多発しているところ。
  • 例年、割れ籾の発生が多い圃場。
  • 薬剤防除を行う際は、畦畔も含めて薬剤を散布する。
  • カスミカメムシ類は、移動性が高いので地域一斉に防除すると効果が高い。
  • 留意事項
    • 特別栽培米や限定純情米等で2回防除の体系を予定していない地域では至急防除体系について再検討する。
    • 養蜂活動が行われている地域で殺虫剤を散布する場合は、養蜂家と協議の上、散布時期を事前に通知するなど、ミツバチの危害防止対策を徹底する。
    • 防除にあたっては農薬使用基準を遵守し、周辺への飛散防止に努める。

図1

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このページに関するお問い合わせ

農林水産部 農業普及技術課 農業革新支援担当(農業研究センター駐在)
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