農作物技術情報 第5号(平成23年7月27日発行)

ページ番号2001988  更新日 平成23年7月27日

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岩手県、岩手県農作物気象災害防止対策本部

水稲

《生育状況》:出穂期は平年並みからやや早まる見込み。

  • 生育状況や気象変動に応じた管理、登熟を低下させないための水管理、早期落水は避ける。
  • 斑点米カメムシ防除は耕種的防除と薬剤防除を地域一斉で適期に行う。
  • 穂いもち防除は手遅れにならないように葉いもちの発生や出穂期の降雨等の状況に基づき、適期に行う。

畑作物

《生育状況》:【大豆】高温の影響で生育が促進。開花が始まっている。
《大豆》:圃場をよく観察し、開花期や病害虫の発生状況をチェックし、適正な病害虫、雑草防除を行うこと。

野菜

《生育状況》:【雨よけトマト】一部で高温の影響による落花が発生しているほか、全体的に灰色かび病の発生が見られる。
【ピーマン】生育は概ね順調。高温乾燥の影響による尻腐果の発生が見られ、施設栽培では収穫量の増加により、草勢の低下しているほ場も散見。
【露地きゅうり】生育は概ね順調で収穫量も増加。
【雨よけほうれんそう】葉先枯れ等の生理障害が見られるほか、気温の上昇に伴い萎ちょう病の発生が増加。
【キャベツ、レタス】高温乾燥の影響による生育停滞、活着不良、下葉枯れや腐敗性病害が散見。
《果菜類》:【雨よけトマト・ハウスピーマン】整枝、摘葉を遅れずに実施。高温対策として遮光資材の利用や換気、通路散水等を積極的に行う。収穫量、気象条件などを考慮した追肥方法を選択し草勢の維持、回復を図る。オオタバコガ、タバコガの防除を徹底する。
【露地きゅうり】不良果を早めに摘果し着果負担を減らし、かん水と追肥によって草勢の維持を図る。病害虫防除は褐斑病、炭そ病、べと病を重点に行う。
《葉茎菜類》:【雨よけほうれんそう】曇雨天後の好天による葉の萎れや高温による生育の停滞、土壌病害の発生に注意して遮光資材を有効に活用し、必要に応じて生育中のかん水を行う。
【露地葉菜類】腐敗性病害が多発する時期なので、排水対策、草勢回復に努め、定期的な防除を行う。収穫遅れによる品質低下を招かないように適期作業を心がける。

花き

《生育状況》:りんどう、小ぎくとも平年並みからやや早めの生育となっているが、降水量が少ないことから草丈不足の傾向。
《りんどう・小ぎく》:かん水の励行により草丈を確保するとともに、今後も継続して病害虫防除を徹底する。特に、昨年大発生したリンドウホソハマキやオオタバコガについては防除を徹底する。

果樹

《生育状況》:【りんご】4月の低温による生育の遅れは解消に向かっていたが、7月の高温ため果実生育は停滞気味。
《りんご》:見直し摘果を実施し、花芽の充実を図る。早生品種の着色管理は過度な葉摘みを行わない。
《ぶどう》:品質向上のため、適切な着果管理を行う。

畜産

《牧草》:2 番草刈り取りは10〜15cm 程度の高刈りとする。
草地更新の準備を。
スジキリヨトウによる食害の有無に注意。
《暑熱対策(牛)》:通気を良くして快適な環境を作り、暑熱による生産性の低下を防ぐこと。

  • 農作業安全:夏場等の暑熱環境下では、熱中症(熱射病・熱けいれん・熱まひ)を防ぐよう心がけましょう。事故のないよう、農作業安全に十分留意してください。
  • 農薬適正使用:使用前に必ずラベルを確認し、使用基準の厳守と飛散防止を心がけてください。

次号は平成23年8 月25日発行の予定です

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農林水産部 農業普及技術課 農業革新支援担当(農業研究センター駐在)
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