農作物技術情報 第1号(平成23年3月23日発行)

ページ番号2001977  更新日 平成23年3月23日

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平成23年3月23日発行
岩手県、岩手県農作物気象災害防止対策本部

水稲

【震災対応】
農業用排水や圃場、農道、育苗施設等の点検と修繕を早めに行う。水田への通水可能時期については土地改良区等へ確認のうえ、田植えに向け作業をすすめる。
【定期情報】

  • 適期移植を目標とした播種計画。
  • 育苗期の適正な温度・水管理と病害防除の徹底。
  • 畦畔のかさ上げ・補修の実施。○農薬の適正・安全使用に心がける。

畑作物

【震災対応】
燃料不足等で麦踏み作業を遅らせる場合は茎立ち前までとし、茎立ち後は実施しないこと。
【定期情報】
《小麦》:ほ場の点検・補修を実施。麦踏み、融雪期追肥は茎立ち前までに!

野菜

【震災対応】
停電により温度確保が困難であった果菜類は、育苗中は適正な温度管理に努め、定植後は適切な着果管理等により草勢管理を徹底すること。
【定期情報】
《施設栽培》:育苗温度管理やずらしなどの作業を徹底し苗を徒長させない。育苗後半の低温による品質低下にも注意。
《施設・圃場準備》:ハウスビニルやマルチは早めに張り地温を高め活着を促す。露地では融雪、排水対策を講じ圃場水分が適湿になってからマルチを張る。
《キャベツ、レタス等》:べたがけ資材を活用し、定植後の低温、霜などによる傷みを回避。
《雨よけほうれんそう》:圃場の水分不足に注意。ホウレンソウケナガコナダニの防除対策を講じる。

花き

【震災対応】
燃油の確保が困難で加温できない場合でも、育苗管理はトンネル等を含めて3重被覆とし、最低限、凍結を回避するように努めること。
【定期情報】
《りんどう》:育苗は準備が整ってから6月末までに定植することを目標とし、4月上旬までに終える。枯れ茎等の残渣の片づけ、施肥等適期作業に努め、特にリンドウホソハマキの防除を徹底するため枯れ茎をきれいに処理する。
《小ぎく》:親株の温度管理に留意。夜間の保温を徹底し凍害を回避するとともに、日中のこまめな換気により軟弱に育たないよう挿し芽苗の健全育苗に心がける。

果樹

【震災対応】
SS等防除機具の燃料不足が懸念される。やむを得ず防除を省く場合は事後対策の徹底を。
【定期情報】
《りんご》

  • 花芽率は低め、結実確保と着果管理が重要。
  • 発芽は平年並みの予測、剪定を進め、防除の準備を。
  • 凍霜害対策の準備を。

畜産

【震災対応】
配合飼料の供給が不足。メリハリをつけた給与を。乳房炎の蔓延防止に努める。
【定期情報】
《飼料作物》:草地の追播の検討、施肥の準備を進める。

次号は平成23年4月28日発行の予定です

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このページに関するお問い合わせ

農林水産部 農業普及技術課 農業革新支援担当(農業研究センター駐在)
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