農作物技術情報 第7号(平成22年9月30日発行)
平成22年9月30日発行
岩手県、岩手県農作物気象災害防止対策本部
水稲
- 刈り遅れは品質低下の原因となるので、速やかに刈り取りを済ませる。
- 作業は計画的にすすめ、農作業安全に心掛ける。
- 水口や生育の遅れている部分は刈り分け、倒伏した圃場では慎重な収穫作業(適切な作業速度、刈り分けによる品質確保等)を行う。
畑作物
大豆:
平年より早く黄化・落葉が進み、収穫は早いところで10月上旬から。適期に収穫できるよう準備をすすめる。施設を利用して乾燥調製を行う場合は、あらかじめ連絡を取り合い、計画的に作業できるようにする。
小麦:
小麦の播種適期となっている。適期を逃さず確実に作業を行い、生育量の確保に努める。圃場条件が整わず適期を逃した圃場では、播種量を増やし、条件の良い時を待って播種する。
野菜
生育状況:
【露地きゅうり】収穫終盤を迎え、成り疲れや病害蔓延により出荷量は減少傾向。特に褐斑病の発生が多く、すでに枯れ上がった圃場も目立つ。
【雨よけトマト】気温低下とともに裂果の発生が増加し出荷量は減少傾向。
【ハウスピーマン】尻ぐされ果の発生が継続。
【露地ピーマン】草勢の低下や赤果の発生が目立つ。
【果菜類全般】タバコガ類による被害が多くみられる。
【雨よけほうれんそう】気温の低下に伴い生育は回復。全般にシロオビノメイガの被害が多く見られる。
【露地葉菜類】キャベツ・レタスの収穫は終盤、ねぎの収穫は継続中。作目により病害虫の発生は見られるが、概ね安定した生育。
果菜類:
収穫期は終盤に向かっている。適切な管理で収穫量を落とさないように心がける。収穫終了後の茎葉は圃場外に持ち出し処分し、病害虫の発生源を残さないこと。
葉茎菜類:
【雨よけほうれんそう】適切な温度管理と病害虫防除に努める。寒締めを含め、もう1作のは種を実施。
【露地葉菜類】適期作業に努め、作付け終了圃場の後片付けを適正に実施。
花き
りんどう:
翌年の病害虫発生を抑えるため、収穫後の病害虫防除と、残渣処理等収穫後の管理を徹底。
小ぎく:
来年の栽培に向け親株の伏せ込みを実施。品種構成を考慮し必要な親株を確保するとともに時期が遅れないようにする。
果樹
- 気温が高めに経過する場合は、過度の葉摘みはしない。
- ジョナゴールドなど中生品種の適期収穫とすぐりもぎを徹底。
- シナノゴールドは早取りを避け、食味を重視した収穫を心がける。
- 主幹の結束など、台風対策を万全に。
畜産
飼料作物:
トウモロコシの収穫適期が過ぎつつあり、収穫作業は速やかに進める。
牧草の刈り取り危険帯の時期に入る。来春の生育にそなえ、この時期は刈り取りや施肥を避ける。
ライ麦の播種適期となるので、適期に播種を行い、播種後の鎮圧を確実に実施。
乳用牛:
夏に受けた暑熱ストレスの影響が残っているので、継続して低下した体力の回復に努める。
- 農作業安全:9月15日から秋の農作業安全月間が始まっています。事故のないよう、農作業安全に十分留意してください。
- 農薬適正使用:使用前に必ずラベルを確認し、使用基準の厳守と飛散防止を心がけてください。
次号は平成22年10月28日発行の予定です
PDFファイルをご覧いただくには、「Adobe(R) Reader(R)」が必要です。お持ちでない方はアドビシステムズ社のサイト(新しいウィンドウ)からダウンロード(無料)してください。
このページに関するお問い合わせ
農林水産部 農業普及技術課 農業革新支援担当(農業研究センター駐在)
〒024-0003 北上市成田20-1
電話番号:0197-68-4435 ファクス番号:0197-71-1088
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。