農作物技術情報 第6号(平成22年8月25日発行)

ページ番号2002010  更新日 平成22年8月25日

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平成22年8月25日発行
岩手県、岩手県農作物気象災害防止対策本部

水稲

生育状況
出穂は平年より3日前進。現在は登熟期。出穂期以降も高温で経過、今後も好天が予想され、刈り取り時期は平年に比べ大幅に早まる見込み。
コンバインや乾燥調製施設の点検、整備を早めに実施。
早期落水は品質低下の原因となるので避ける。
適期刈り取りに努め、特に刈り遅れに注意。
籾の乾燥では二段乾燥を心がけ、玄米水分を15%に仕上げる。

畑作物

大豆
平年より早めの開花。湿害の影響の見られるほ場もあるが、生育は概ね順調。マメシンクイガの防除適期は8月下旬から9月上旬。薬剤が莢によく付くように散布。
小麦
播種適期を逃さない作業計画を。排水対策は必ず実施。播種は土壌条件が整ってから行い、出芽・初期生育を確保。

野菜

生育状況
【露地きゅうり】草勢が低下している圃場がみられる。褐斑病や炭そ病、べと病、ホモプシス根腐病、ハダニ類の発生が広くみられ、枯れ上がりに繋がっている圃場も散見。
【トマト】雨よけ栽培は小玉傾向。着果数が減少している圃場もみられる。
【ピーマン】尻ぐされ果や日焼け果の発生、草勢が低下している圃場が目立つ。
【雨よけほうれんそう】生育遅延・停止や株の枯死等がみられ、収穫量の減少が続く。
【レタス・キャベツ】生育遅延や小玉傾向、腐敗性病害もみられる。
果菜類
【雨よけトマト・ハウスピーマン】今後も気象経過に応じた適切な温湿度管理で草勢維持や障害果の発生を防止。
【露地きゅうり】病葉や黄化葉の摘葉、不良果の摘果で草勢を維持。褐斑病、炭そ病、べと病を重点防除。
葉茎菜類
【雨よけほうれんそう】作型に応じ品種を切替え。換気や薬剤防除でべと病抑止。台風対策も万全に。
【露地葉菜類】排水対策、適切な防除、適期収穫により収穫率の向上を目指す。

花き

生育状況
りんどう、小ぎくともに1週間程度遅れた開花。病害虫の発生は例年並み〜やや少なめ。
りんどう
病害虫防除を継続。収穫後の株養成管理を徹底。
小ぎく
病害虫防除を継続。翌年用の母株選抜を収穫前に実施。
施設花き
換気や遮光資材の利用調整で、病害虫の抑制や生育の調整を。

果樹

生育状況
【りんご】果実生育は回復傾向(平年の97〜98%程度)。
【ぶどう】新梢伸長は平年並み、糖度は平年より高め。
りんご
中生、晩生品種の見直し摘果を励行する。高温が予想されるため、早生品種の適切な着色管理に努めるとともに、収穫間近なので、落果防止剤など農薬の安全使用基準(収穫前日数)を確認し、適期散布を行う。早生種の収穫期は平年並みからやや遅い見込み、適期収穫に努める。
ぶどう
結実後の管理を徹底し、高品質果実生産を図る。

畜産

生育状況
【飼料用トウモロコシ】生育はやや早く、黄熟期に達する時期は早まる可能性が高い。
飼料用トウモロコシ
刈り取り適期は黄熟期。サイロ密度を高めるために切断長を1cm程度に調製し、十分な踏圧を行い速やかに密封すること。
乳用牛
残暑が続き、暑熱による影響が強く出てくるので、採食量の確保と環境温度の低下対策を実施し、暑熱ストレスの軽減に努める。

  • 農作業安全:9月15日から秋の農作業安全月間が始まります。事故のないよう、農作業安全に十分留意してください。
  • 農薬適正使用:使用前に必ずラベルを確認し、使用基準の厳守と飛散防止を心がけてください。

次号は平成22年9月30日発行の予定です

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このページに関するお問い合わせ

農林水産部 農業普及技術課 農業革新支援担当(農業研究センター駐在)
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