号外 降雹被害事後対策(平成22年7月9日発行)

ページ番号2002005  更新日 平成22年7月9日

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局地的な降雹や大雨による、農作物等への被害が発生しています。
農作物被害をできるだけ低減するよう、事後対策を適切に行いましょう。

水稲

幼穂形成期を迎えて水稲の生育管理に水が必要です。
土砂流入等で、湛水深の確保が困難な圃場は、畦畔板等で仮畦畔を設置して湛水できるようにします。

大豆

土砂が流入したほ場では、排水溝の点検・補修を行い、今後の降雨に備えます。
また、晴れ間を見計らって、開花期までに中耕培土を行い、生育の回復を図ります。

野菜

(1)降雹・突風・大雨の後は、茎葉の損傷、冠水や多湿等により、病害が発生しやすくなっていますので、傷んだ茎葉や果実は摘除し、茎葉に泥土が付着している場合は動力噴霧機により水をかけて洗い流すとともに、品目ごとの防除指針に従って殺菌剤を散布し、病害の発生・拡大を未然に防止します。
(2)圃場に滞水している場合は、速やかに排水してください。
排水後、圃場作業が可能になったら畦間の中耕を行って土壌中に空気を送り、根の活性化に努めます。
必要に応じて液肥を薄い倍率でかん注または葉面散布し、草勢回復を促します。

りんご

(1)仕上げ摘果前に被害を受けた場合は、丁寧に摘果を行い、できるだけ傷のない果実を残します。
また、表皮のみの損傷で判断が難しい場合は、くぼみ等が明らかになってから摘果を実施します。
(2)仕上げ摘果後の被害の場合は、被害の甚だしい果実を除き、残った果実の肥大、品質向上に努めます。
(3)損傷した葉、枝及び果実の傷口から各種病害が発生する恐れがあるので、必要に応じて有機殺菌剤を特別散布します。

花き

(1)泥の付着や茎葉の折損により、病害が発生しやすくなりますので、被害残渣を除去するとともに、防除指針に従って、速やかに殺菌剤を散布します。
(2)風雨により、傾いたり、倒れた場合には早急に起こし、曲がりを軽減します。
支柱を追加してネットの張りを修正しながら、茎が傾かないようにします。
(3)茎葉が痛んだことにより生育が衰えたときは、草勢を回復させるために液肥等を施用します。

飼料用とうもろこし

倒伏のみの被害の場合は、今後の回復が期待できます。
折損による生長点への被害が多い圃場については、すみやかに圃場を片付け、エン麦を播種し粗飼料を確保します。

注意!
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