農作物技術情報 第4号(平成22年6月29日発行)

ページ番号2002004  更新日 平成22年6月29日

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平成22年6月29日発行
岩手県、岩手県農作物気象災害防止対策本部

水稲

生育状況
水稲の生育は平年並み、茎数の増加は遅れ気味。
茎数が不足しているところでは、分げつを促す浅水管理を継続し、茎数を確保できたら速やかに中干しを実施して根の健全化をはかる。
幼穂形成期頃から徐々に深水管理を開始して冷害回避をはかる。
斑点米カメムシ類の増殖を防ぐため、畦畔や転作牧草等でイネ科植物が出穂しないよう管理を徹底する。

畑作物

生育状況
【小麦】成熟期はやや遅れたが刈取間近。【大豆】生育は順調。
小麦
子実水分を確認し、適期刈り取りに努める。
また、倒伏圃場や品質に問題があるものは刈り分けし、良質な小麦に混入しないよう注意。
大豆
中耕は初期除草剤(土壌処理剤)の効果がなくなり、雑草が発生し始めてから実施。
培土は倒伏防止や、根系への酸素供給などに効果がある。
培土の高さは収穫の邪魔にならないよう一定に。

野菜

生育状況
【早熟作型のきゅうり】天候不順により出荷量が少ない。
【雨よけトマト】収穫開始は例年より1週間程度遅れ。
【ピーマン】生育は概ね順調。
【露地きゅうり】【露地ピーマン】定植後の天候不順により活着が遅れたほ場が多くみられたが、現在は回復傾向。
【雨よけほうれんそう】乾燥による萎れなどが見られるが概ね良好。
【レタス】【キャベツ】定植後の乾燥による生育遅れも見られたが、現在は回復傾向。
果菜類
【雨よけトマト】【雨よけピーマン】生育のバランスを保つため適切なかん水、施肥に努める。灰色かび病の発生がみられるので、換気を心がける。
【露地きゅうり】整枝、摘葉により受光体勢を良好に保つ。斑点性病害を対象とした予防散布に努める。
葉茎菜類
【雨よけほうれんそう】生育中かん水も含めて高温対策を十分講じ、生育停滞を防ぐ。
【キャベツ】害虫の発生に注意が必要。【レタス】適期収穫により品質の低下を防ぐ。

花き

生育状況
【りんどう】生育量は回復傾向にあるが、花芽分化は平年より一週間程度遅れ。
【8月咲小ぎく】草丈等回復傾向にあるが圃場による生育差が見られる。
りんどう
天候に応じた排水対策、あるいは、畦間かん水等の圃場管理により生育の確保に努める。
病害虫防除は、葉枯病、褐斑病の予防散布、ハダニ類、アザミウマ類の適期防除を徹底。
小ぎく
白さび病、ハダニ等の病害虫防除を徹底。収穫前に次年度用の健全な母株を選抜する。

果樹

生育状況
【りんご】果実生育は回復傾向。【ぶどう】開花は概ね平年並み。
りんご
回復傾向ではあるが、生育の遅れから小玉果が懸念されるため、早めの摘果を。
ぶどう
結実後の管理を徹底し、高品質果実生産を図る。

畜産

生育状況
【オーチャードグラス】【飼料用トウモロコシ】生育は平年並。
牧草
2 番草は、1 番草収穫から40〜55 日を目安に早めに収穫。根の高温障害を防ぐため、刈取の高さは10〜15cm。時期を逃さずエゾノギシギシを防除。
飼料用トウモロコシ
クマの食害を防止するため、出穂前の7 月下旬〜8 月上旬前に電気牧柵を設置。下草の処理など漏電の防止。トリップ柵の設置は、より効果を高める。
口蹄疫
牛や豚などの偶蹄類の家畜を飼養されている農家では、衛生対策を継続して励行。

  • 農薬適正使用:使用前に必ずラベルを確認し、使用基準の厳守と飛散防止を心がけてください。
  • 農作業安全:事故のないよう、農作業安全に十分留意してください。

次号は平成22年6月29日発行の予定です

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このページに関するお問い合わせ

農林水産部 農業普及技術課 農業革新支援担当(農業研究センター駐在)
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