農作物技術情報 第2号(平成22年4月21日発行)

ページ番号2002001  更新日 平成22年4月21日

印刷大きな文字で印刷

平成22年4月21日発行
岩手県、岩手県農作物気象災害防止対策本部

水稲

今後も低温の予想。特に今週末は極端な低温が予想され、育苗管理に注意を。
生育状況
播種作業は平年並みの進捗で終盤に。一部で苗立枯れの発生を確認。
低温対策
ハウス内の温度は5℃以上に。低温時には苗立枯れ発生と過灌水に注意。
その他
田植え:条件のよい日を選び、活着促進のため田植後の水管理に注意。
田植え適期の目安県南部:5月10〜20日、県中北部・沿岸部:5月15〜25日
雑草防除:除草剤効果発揮のため、適期・適量散布と田面を露出させない水管理を。
葉いもち予防:取置苗はいもち病の伝染源。植え直しが終了したら土中埋没等で処分を。

畑作物

生育状況
小麦の生育は抑制気味。生育ステージは平年並みからやや遅れ気味。
低温対策
生育が著しく遅れている場合、早めに追肥を行い、回復を促進。
その他

  • ほ場の排水口や明きょの点検補修を行い、スムーズに排水できるように。
  • 減数分裂期以降の追肥は、品種、地力を考慮し、生育量に応じた追肥を。
  • 赤かび病の防除は開花始期〜盛期に必ず実施。

野菜

生育状況
施設果菜類の加温作型では概ね順調。無加温作型はハウスピーマンなどで活着が遅れ。春レタス、雨よけほうれんそうの生育はやや遅れ。高冷地レタス、ねぎの圃場準備、定植は若干遅れ気味。
低温対策

  • 施設果菜類では、生育停滞や低温障害を起こさないよう保温を。
  • 明け方の冷え込みが予想されるときは夕方早めにハウスを閉め、必要に応じて補助暖房等を活用。
  • 潅水の必要がある場合、日中の温度が高い時間帯に行い、適湿を保つ。
  • 露地栽培のは種や定植は天候の回復を待って実施。定植後に不織布やビニールで被覆し保温対策を。

花き

生育状況
りんどうは平年並みからやや遅れ気味。小ぎくはさし芽苗の生育の遅れがみられ苗不足が懸念。
低温対策

  • 小ぎくの定植は晩霜対策・初期生育確保のためトンネル等被覆を。定植、摘心、整枝などを遅れずに。
  • 育苗やハウス管理品目は、トンネル被覆等により保温に努め、天候の変化に応じたこまめな管理を。

果樹

生育状況
発芽期はほぼ平年並みだが、展葉は6〜7日遅れ。開花も5〜7日ほど遅くなる可能性。
低温対策
開花期に近づくほど凍霜害の危険。事前対策の徹底を。例年被害を被る園地では特に注意を。
一般管理
結実確保のため人工授粉、訪花昆虫の準備を。摘花・摘果剤の利用で摘果作業の効率化を。

畜産

牧草
適正な春施肥を。
トウモロコシ
地域に合った品種の選定をもとに栽培計画を立案。

  • 農薬適正使用:使用前に必ずラベルを確認し、使用基準の厳守と飛散防止を心がけてください。
  • 農作業安全:事故のないよう、農作業安全に十分留意してください。

次号は平成22年5月27日発行の予定です

PDFファイルをご覧いただくには、「Adobe(R) Reader(R)」が必要です。お持ちでない方はアドビシステムズ社のサイト(新しいウィンドウ)からダウンロード(無料)してください。

このページに関するお問い合わせ

農林水産部 農業普及技術課 農業革新支援担当(農業研究センター駐在)
〒024-0003 北上市成田20-1
電話番号:0197-68-4435 ファクス番号:0197-71-1088
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。