低温対策 −農作物技術情報号外−(平成22年4月12日発行)

ページ番号2002000  更新日 平成22年4月12日

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  • 4月12日に盛岡地方気象台より、岩手県では14日頃から17日にかけて、かなり気温の低い状態が続く恐れがあるとして、「低温に関する岩手県気象情報 第1号」が発表されました。
  • 今後の気象状況に十分に留意して、農作物の管理作業を適切に行ってください。

水稲

ハウスの保温対策の徹底を!

夜間はハウス内の温度が5度以下にならないように管理してください。特に、最低気温が氷点下の予報が出された場合には、保温資材等で被覆するほか、場合によってはストーブ等を用いてハウス内の温度確保に努めましょう。

野菜

ハウスの保温対策と露地栽培でのべたがけ資材の活用を

1 露地栽培においては、天候の回復を待って、は種や定植の作業を行ってください。
やむを得ず作業を行う場合には、定植後に不織布やビニールで被覆し保温対策をしてください。

2 ハウス栽培では保温に努めてください。
ただし、日中は日射しがあると急速に高温となるので、こまめに換気するなど施設の温度管理に注意してください。
果菜類では夜間の保温が重要となりますので、内部カーテンやトンネルなどの多重被覆が効果的です。暖房機がある場合は活用します。

花き

トンネル被覆による保温対策を

小ぎく

1 晩霜対策や初期生育確保のためには、不織布や透明ポリフィルム等でトンネル被覆を行うことが効果的です。
2 圃場が乾いていると初期生育が遅れるので、適宜かん水を行ってください。

施設の温度管理

1 低温時は保温に努めてください。内部カーテンやトンネルなどの被覆により、保温に努め、暖房機がある場合には活用して下さい。
ただし、日射しがあると急速に高温となるので、施設の温度管理に注意してください。

果樹

事前管理の徹底と対策の準備を!!

りんご

1 生育概況

(1) 県内の定点観測結果によると、県中南部で発芽期をむかえています。
(2) 発芽は、3月下旬からの低温の影響で、平年並みから3日程度遅れています。
(3) メッシュ開花予測システムを利用した「ふじ」の開花始期予測(4月12日現在)では、県中南部で5月5〜10日(1〜4日の遅れ)、県北部では5月11〜17日(3〜7日の遅れ)となっています。

表1

2 対策

一般に、展葉期を過ぎて開花期に近づく程凍霜害の危険性が高くなりますので、気象情報に注意し、事前対策等管理の徹底が必要です。
具体的には、
(1) 霜溜まりを除去し、燃焼法で対応可能な園地では、燃料を十分準備します。
(2) 防霜ファンを設置している園地では、動作、始動温度(2℃)を確認しましょう。
(3) 畑地かんがい施設が整備され、スプリンクラーかん水による散水氷結法が可能な地域では、防霜ファン同様に始動温度の設定等を確認してください。

表2


注意!
この記事は発行年月日時点の内容のまま公開していますので、ご覧になった時点の法規制(農薬使用基準等)等に適合しなくなった内容を含む可能性がありますから、利用にあたってはご注意下さい。

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農林水産部 農業普及技術課 農業革新支援担当(農業研究センター駐在)
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