農作物技術情報 第6号(平成21年8月27日発行)
岩手県、岩手県農作物気象災害防止対策本部
水稲
登熟を低下させないため水管理:
落水の目安:排水が悪く地下水位が高い水田(出穂後30〜35日)
排水の良い水田(出穂後35日〜40日)
適期刈り取りの励行:
刈取適期の判定は黄化籾率で80〜90%を目安。
籾水分(20〜25%)を確認し、晴れ間をぬってすみやかに収穫。
仕上げ水分は15%:
籾の乾燥では二段乾燥を心がけ、玄米水分を15%に仕上げる。
異品種混入防止:
収穫前にコンバインや乾燥・調製施設等の清掃・点検で、異品種混入防止。
畑作物
大豆:
開花、生育量ともほぼ平年並に進んでいます。
マメシンクイガの防除適期は8月下旬から9月上旬です。
薬剤が莢によく付くように散布しましょう。
小麦:
いよいよ22年産小麦栽培が始まります。
播種適期を逃さないよう作業計画を立て、排水対策を必ず実施しましょう。
播種は土壌条件が整ってから行い、出芽・初期生育を確保しましょう。
野菜
雨よけトマト・ハウスピーマン:
気温の低下に応じた適切な保温管理をしましょう。
露地きゅうり:
強い摘心は避け、病葉や黄化葉の摘葉、不良果の摘果により草勢を維持します。
病害虫防除は褐斑病、炭そ病、べと病を重点に行います。
雨よけほうれんそう:
気温の低下に応じて適切な品種の切り替えを行いましょう。
換気や薬剤防除によりべと病の発生を防ぎましょう。
露地葉菜類:
排水対策、適切な防除、適期収穫により収穫率の向上を目指しましょう。
施設全般
台風に備えて、ハウスビニールや支柱、排水路などの点検を行いましょう。
花き
りんどう
病害虫防除を徹底し、良品の出荷に努めましょう。
収穫後、翌年に向けた管理を徹底しましょう。
小ぎく
健全な親株を確保・養成しましょう。
施設花き
施設の風通しなどの環境管理に注意しましょう。
果樹
りんご:
りんごの肥大は順調。
早生種の収穫期は平年並みの見込みなので適期収穫を図りましょう。
ぶどう:
多くの品種で収穫期をむかえますが、それぞれの品種特性が発揮される適期収穫を図りましょう。
畜産
牧草・トウモロコシ:
- 生育ステージは平年並みですが、予想される収量は平年並み若しくはやや少なめです。収穫適期を見極め、速やかにサイレージ調製を行います。
- トウモロコシの刈り取り適期は黄熟期です。圃場・品種ごとに熟期を確認して作業を進めましょう。
- 品質良好なサイレージを調製するためには、良質な細断材料を十分に鎮圧し、なるべく早く密封して嫌気状態を保ち、乳酸発酵の条件を整えることが大切です。
次号は9月25日(金曜)発行の予定です。
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このページに関するお問い合わせ
農林水産部 農業普及技術課 農業革新支援担当(農業研究センター駐在)
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