号外 低温・多雨・寡照対策(平成21年7月27日発行)

ページ番号2002036  更新日 平成21年7月27日

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低温多雨寡照の予報 水稲は深水管理といもち防除を、畑は排水と病害対策の徹底を!

  • 異常天候早期警戒情報;7月29日頃からの7日間の平均気温がかなり低くなる確率が30%以上と予想されます(7月24日気象庁発表)。
  • 1か月予報;北日本は向こう1か月間の気温は低く、降水量は多め、日照時間は少なめと予想されます(7月24日気象庁発表)。
  • 県内の水稲は現在、低温に最も弱い減数分裂期を迎えており、いもち病の発生も見られます。障害不稔対策(7月22日号外参照)やいもち病防除(7月23日病害虫防除速報参照)を徹底してください。
  • 畑の排水性を高め、作物の草勢維持・病害防除に努めてください。ハウスでは換気に努めましょう。飼料作物は調製を手早く行う準備を行いましょう。

水稲

深水管理、いもち防除を徹底しましょう

水稲は現在、低温に弱い減数分裂期を迎えています。
低温が予想される場合は、10cm以上の水深を確保してください。
17℃以下の低温が予想される場合は、15cm以上の深水としてください。
水温の上昇を図るため、早朝に灌漑することとし、日中は止水としてください。
畦畔からの漏水がないよう、点検・補修してください。
深水管理には大量の用水を必要とします。
土地改良区等と連携の上、公平かつ有効な用水の配分が出来るよう、計画的に地域で取り組むようにしてください。
葉いもちの発生が確認され、今後穂いもちの発生につながる恐れがあります。
早期発見に努め防除対策を講じてください。

畑作物

排水対策を徹底しましょう

低温と寡照が続くと、降雨がそれほど多くなくてもほ場は湿った状態が継続し、湿害を被ります。
速やかに排水できるよう、今のうちに排水溝などを点検し、補修してください。
大豆は晴れ間を見計らって、開花期までに中耕培土を行いましょう。

野菜・花き

草勢維持管理・病害防除を徹底しましょう

  • 露地品目では長雨による過湿を防ぐため、ほ場の排水対策を徹底しましょう。
  • 病害の発生が懸念されるので、薬剤散布間隔をあけないように適期散布に努めましょう。
  • 施設品目では、整枝や遮光資材を外すなどして採光を図るとともに、くん煙剤等の利用など効率的な防除を行いましょう。病害発生時は、保温よりも換気を行ってハウス内の湿度を下げることを優先にしましょう。
  • きゅうりでは、低温時の草勢維持と病害の蔓延防止のために、摘葉を基本に整枝は控え目とし、曲がり果や尻太り果などを摘果しつつ、追肥を実施して草勢の維持・回復を図ります。
  •  レタスでは、多湿条件により腐敗性病害の発生が多くなりますので、天候に応じて薬剤散布を行いましょう。
  • ねぎでは、べと病が増加する恐れがあります。薬剤散布を行うとともに、無理な土寄せによる生育の停滞を招かないようにしましょう。
  • 雨よけほうれんそうはハウス内の通風を良くしてべと病の発生を防止するとともに、雨水の流入による生育不良を防ぐために、ハウス周辺の排水対策を再度確認しましょう。

飼料作物

調製を手早くしましょう

  • 牧草の収穫は、天候の回復を待ち収穫時期を遅らせると、牧草の倒伏や三番草の収量減などの悪影響も出ます。乾燥調製が難しい天候の時は、水分40〜70%で手早くできるロールベールラップサイレージで調製します。
  • 梅雨の末期には、大雨に見舞われる可能性があります。畜舎や圃場排水溝の点検を行い、流入水の防止や排水対策に万全を期してください。また、ふん尿の管理も徹底し、流出が無いようにしてください。

注意!
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