令和7年岩手県内の水稲の出穂状況（8月4日現在概況速報）

1　水稲の出穂状況（県内農業改良普及センターによる一斉調査）

(1) 県内の水稲の出穂始期（10％）は平年に比べ4日早い7月27日頃でした。
(2) 8月4日現在、県全体の出穂割合は82％（平年差＋18ポイント）となっており、平年よりも2日早い、8月1日頃に出穂盛期（50％）に達しました。

2　当面の技術対策

高温や少雨・渇水による登熟不良や品質低下を防ぐため、水管理や防除等を徹底します。

(1) 水管理

• 出穂期は、浅水管理とします。
• 登熟前半は高温が予想されるため、十分なかんがい水を確保できない場合は、少雨・渇水対策として土壌を湿潤状態に保つ管理を行うなど、地域のかんがい水の状況に応じた水管理を徹底します。

(2) 穂いもち防除

• いもち病（穂いもち）の発生量は「並」から「やや少」の見込みです₁₎。
• ほ場を観察し、上位葉に葉いもちの発生がみられる場合は、茎葉散布を実施します。

(3)　斑点米カメムシ防除

• 斑点米カメムシの発生量は「多」の見込みです_1),2)。
• 穂揃期の1週間後の薬剤防除を徹底します。なお、地域一斉に防除すると効果が高まります。

(4) 適期刈取りの準備

• 高温により刈取り時期が早まることが予想されますので、適期刈取りに向けた準備を進めます。

_{参考1）令和7年度農作物病害虫発生予察情報　発生予察　第5号（8月予報）（岩手県病害虫防除所2025.7.31）
　　2）令和7年度病害虫発生予察情報　注意報第7号（岩手県病害虫防除所2025.7.28）}