令和5年岩手県内の水稲の出穂状況(8月3日現在速報)
1 水稲の出穂状況(県内農業改良普及センターによる一斉調査)
- 県内の水稲の出穂始期(10%)は平年に比べ3日早い7月29 日となりました。
- 8月3日現在、県全体の出穂割合は80%(平年差24 ポイント)となっており、平年よりも3日早く出穂盛期(50%)に達したとみられます。
2 当面の技術対策
- 水管理
出穂期は、浅水管理とします。
登熟期は、間断かんがい(数日間隔で湛水・落水を繰り返す)とし、夜間入水を基本とします。
なお、登熟前半に高温が続く場合は、根の活力維持のため、水の入替え頻度を多くします。 - 穂いもち防除
上位葉での葉いもちの発生(穂いもちの伝染源となる)が、県南部で平年よりも多く発生しています1)。
上位葉に葉いもちが見られる場合は、直ちに茎葉散布による防除を開始し、穂揃期1週間後まで7~10 日間隔で実施します。 - 斑点米カメムシ防除
本年の斑点米カメムシの発生量は「多」の見込みです2)。
薬剤防除の適期は、穂揃期の1週間後です。なお、地域一斉に防除すると効果が高まります。
参考1)令和5年度農作物病害虫防除速報No.9 水稲編-5(岩手県病害虫防除所2023.7.26)
2)令和5年度病害虫発生予察情報 注意報第6号(岩手県病害虫防除所2023.7.28)
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