【人工授粉を徹底しましょう!】果樹類の凍霜害対策について(第3報、4/27)
4月25日の低温・降霜により、りんごで凍霜害が発生しています。
被害を受けていない健全な花には、人工授粉を積極的に行い、結実確保に努めてください。
1 生育概況
現在、りんごは開花始期から満開期となり、生育は平年より14日早まっています(表1)。
りんごの花器は、開花期に近づくにつれて低温耐性が下がります(図1)。
4月25日の低温・降霜により、りんごのおしべやめしべの萎縮や褐変、欠落等の凍霜害が確認されています(図2)。
収量の確保に向けて、被害を受けていない健全な花には、人工授粉を積極的に行い、確実に結実させることが重要です。
2 被害発生後の対策
(1)結実確保
被害を受けていない健全な花を確実に結実させるため、人工授粉を徹底します。
(2)摘花・摘果
摘花作業や摘果剤の散布は控え、被害様相が明らかになり結実を確認してから摘果を実施します。また、凍霜害の発生により、花器や幼果等で特徴的な変異がみられ(表2)、結実してもサビ果、変形・奇形果が出るので、予備摘果は多めに残し、仕上げ摘果で良い果形のものを残します。
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