《水稲》プール育苗で根張りが悪くシート形成が不十分な場合の対応について

ページ番号2000250  更新日 平成21年7月29日

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質問内容

《これは2006年11月の相談です》
プール育苗を取り入れてから4年ほどになりますが、根張が悪いようになります。シート状に箱内に納まりません。
根が紙を突き破り下へのみ生育していき、苗を持ち上げるとバラケて行く状態です。
田植えの時には大半の根を切り落として植えています。稲の生長に害は無いのでしょうか?
生長に害は無くても、田植えの作業性は低下していますので、何か対策がありましたら教えてください。
ちなみに敷き紙を二重にしてみたりしてみましたが効果が無く、紙の二枚目が田植え機に詰まり欠株が出たりしました。
 

回答

苗には茎葉のほか、根にもエネルギー源となるでんぷんが蓄積しています。
根を切断した際のイネへの影響についてですが、すべての根を切断した苗を移植したとしても通常の気象条件では発根・活着はしますが、当然活着は遅れますしイネの生育にとっては決して良くはありません。
プール育苗では、新聞紙を使用した場合、敷紙を突き破って育苗箱の底穴から根が出て箱裏で絡み合うため、箱から苗を引きはがすのに苦労することがありますし、無理に引きはがすとマットが壊れることがあります。
ご使用になっている育苗箱が穴の数の多い中苗用でしょうか。もし、これを継続して使用されるのであれば、再利用可能な育苗箱用の下敷紙を使用することをおすすめします。ただし、再利用するため田植えの際に回収したり、洗ったりする手間はかかります。
もし、育苗箱用の下敷紙を使用されないのであれば、穴が小さく数も少ない稚苗用の育苗箱かダイヤカットの育苗箱を使用してみてはいかがでしょうか。ダイヤカットの育苗箱であれば、そのままプール育苗で使用することができます。

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