《水稲》土壌診断の実施時期について

ページ番号2000217  更新日 平成20年9月8日

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質問内容

《これは2008年9月の相談です》
水稲を作付けしていますが、10年、20年前に比べ収穫量が減少しており土壌診断を受けようかと思います。
診断を受けるのは秋の刈取直後と春の田起こし時期といつがいいのでしょうか。
それとも時期は特に関係ないのでしょうか。
秋に生わらをロータリーですき込んでいます。

回答

以前に比較して収量が落ちているということですね。
土壌だけが原因かどうかはわかりませんが、土壌分析をまず行ってみるのは良いことだと思います。
土壌に問題がなくとも、肥料を減らせるのかどうかなどが分かることがありますので、経費の削減にもつながります。
ただし、現在の土壌分析技術では、窒素以外の分析となります。
窒素肥料をどのぐらい施用したら良いかについては、実際の生育などを見ながら加減する必要があります。

まず、土壌を採取する時期ですが、秋でも、春でも構いません。
来年の肥培管理に間に合わせることを考えると、なるべく早く取って(田んぼに入れるのなら、今でも(9月上旬)構いません。
ただし、次の5つのことに注意してください。
1.ロータリー耕起した部分を採取する。表面だけとか、普段耕起しない深い部分まで取ると、データが安定しません。
2.田んぼの一カ所からだけでなく、数か所から取って混ぜる。あるいは、一枚の田んぼだけでなく、たんぼ毎に取る。
3.稲わら腐熟促進肥料とか、基肥とかを施用する前に採取する。
4.わらとか稲の根、株、たい肥、雑草等があまり入らないように注意する。
5.良く乾燥して砕き、石などが入らないように網などでふるってから持ち込む。
1.〜4.までは、データがあまりばらつかないために重要です。
5.については、分析機関において、分析を直ぐに始めるために重要です。
以上です。

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