《果樹》おうとうの生理落果対策について

ページ番号2001749  更新日 平成26年5月27日

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質問内容:

生理落果が多く、1本の木に数十個程度しか残りません。考えられる原因はなんでしょうか。

回答:

おうとうの生理落果の原因として、次の4点が考えられます。

1 受粉の相性

例えば、「佐藤錦」だと「ナポレオン」、「紅秀峰」といった品種との受粉は良好ですが、「南陽」などの品種との受粉はうまくいかないことが多いです。また、受粉に相性のいい品種が植栽されていても毛ばたき等を利用した授粉作業を行わないと結実が劣り、生理落果を引き起こすことがよくあります。

2 枝伸びの良し悪し

毎年、10 センチほどしか枝の伸びない状況になってくると、樹に力がないために結実するに至らず、生理落果することがあります。樹が弱まる原因としては、土壌の排水不良、根のねずみ等による食害、幹へのコスカシバなどの害虫の侵入などの要因が考えられます。

3 微量要素の欠乏

土壌中のホウ素が欠乏すると生理落果を引き起こすことがあります。堆厩肥を施用していると自然に土壌へ供給されますが、園地環境等により堆厩肥を施用できない場合は、ホウ素を含む「BMようりん」などの土壌改良資材の投入が必要になります。施用量の目安は50kg/10a となります。

4 凍霜害

樹の上部を中心に結実し、下部への結実が少ない状況になっている場合、凍霜害によるものであることが考えられます。園地の下方に障害物等がありますと冷気がたまりやすくなり、より被害を受けやすくなります。

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