《果樹》りんごの草生栽培

ページ番号2001742  更新日 平成23年10月30日

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質問内容:

りんごの草生栽培には、どんな草が良いでしょうか?
また、その種はどこで販売していますか?よろしくお願いいたします。(栽培地は去年Y化に改植し、耕耘していますので、雑草は生えていません。)

回答:

草生栽培に利用される草種にはイネ科牧草とマメ科牧草があります。
その特徴は、イネ科牧草はマメ科牧草に比べ蒸散量が少ないため、りんご樹との水分の競合が少なくなります。
また、イネ科牧草は草量が多いため有機物の供給量も多くなりますが、一方で、りんご樹との窒素分競合も多くなります。マメ科牧草は草量は少ないものの、窒素分などの養分競合はほとんどありません。イネ科牧草の場合、一般的にケンタッキー・ブルーグラスが利用されています。マメ科牧草はクローバー類が一般的です。
牧草の種子は、各農協の資材販売の窓口で注文します。また、種苗会社に直接連絡をとって購入することもできます。
なお、播種は5月から9月に行いますが、雑草との競合を考慮して8月下旬頃が適期となります。
播種量は、全面草生の場合、ケンタッキー・ブルーグラスで1〜1.5kg/10a、クローバー類で1kg/10aです。りんごのわい化栽培では、樹冠下を列状に清耕して通路部は草生とする部分草生法が実施されていますので、播種量は通路部分の実面積で決めてください。
播種前後の作業として、耕起−土壌改良資材の施用−耕起−整地−播種−覆土−鎮圧の順に実施します。土壌改良資材について石灰資材、ようりんなどを使用しますが、施用量は土壌分析を実施して決定します。播種後はレーキ等でかきまわして覆土し、ローラーで鎮圧します(種苗会社から直接種子を購入する場合は、購入時に播種のポイントを聞いておくと良いかもしれません)。
発芽後1〜2ヶ月は生育が劣るので、雑草に負けてしまう可能性があります。雑草をこまめに刈り取り牧草を保護します。また、ギシギシやタンポポなどの宿根性雑草が残っていた場合は伸びないうちに抜き取ります。

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