《果樹》山ぶどうの栽培方法について

ページ番号2000232  更新日 平成21年7月29日

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質問内容

《これは2000年7月の相談です》
今年度から山ぶどうを栽培に取り入れました。
10アールの畑に30本の苗木を植えましたが何本かが枯れました。
今年苗木を手に入れることがもし出来たら植えても良いでしょうか。
それとも来年の春まで待った方が良いでしょうか
又 山ぶどうについてはまったくの素人ですので今後注意する事がありましたらご指導願います。
 

回答

1 安代では山ぶどうを上手に栽培しておられる方がいらっしゃいますので、その方に将来の方向を相談されてはいかがでしょうか。また、山ぶどうは加工原料生産ですから、確実に販路を確保する必要がありますので、十分にご検討下さい。
2 苗の枯死した原因をはっきりさせて下さい。
今年は霜のほとんど無い年でしたが、もし霜が原因ならば、その圃場では栽培継続は難しいと思います。(例年はもっと厳しいのですから)
害虫や湿害など栽培面で改善できることならばそれぞれ対策はあります。
充実した苗木ではなく、生育不良になった場合も考えられますが、その場合は、大きい不織布ポットに肥えた土を用意し、2〜3年間条件の良い場所で育成してから本畑に定植されてはいかがでしょうか。その場合、定植時期は、雪解け後の3〜4月頃をおすすめします。

3 栽培管理
山でなっているのだから全く管理不要というのは嘘です。
良く肥えた土がすきで、日当たりも好みます。
コガネムシに葉を食べられないよう2〜3回は殺虫剤が必要ですし、開花前後の灰色かび病や葉が展開してからのべと病等の被害を防ぐため、殺菌剤での予防が必須です
一般のぶどうよりも垂れ下がる樹形で本来の房を生産しやすいのではないかと見えますので、将来の樹形は骨格枝を上に上げて、結果させる2〜3年枝を下に下げる大野方式(大野の下川原重雄さんのモデル樹形)が最も自然体であると思います。今後、針金を張って棚や垣根を用意しなければなりませんが、近隣の代表的な生産者を見て参考にして下さい。

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