《果樹》りんご苗定植時の根の処理について

ページ番号2000229  更新日 平成21年7月28日

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質問内容

《これは2007年12月の相談です》
数年前からわい化栽培をしておりますが、樹勢が強めで難儀しております。現在までは、処理などせず定植しておりましたが、そのことが強樹勢の原因ではと考えました。
つきましては、わい化台木が各種ありますが、定植時に根を縛るなどするのか教えて下さい。M.9、M.26、JM7についてお願いします。
 

回答

りんごのわい化栽培で、樹勢が強く困っているとのこと。苗木の定植時に根を縛るなどの処理をするかについての質問について回答します。
基本的に、苗木の根を縛るなどの処理はしません。
根を縛ってしまうと、最初は良くても、その後の生育に影響を及ぼす心配があります。
わい化栽培の場合、根量が少ないので、より影響が大きくなることが考えられます。
それから、わい性台木の種類で、樹体の大きさが異なります。
「ふじ」を穂品種とした場合を例にすると、以下のような傾向があります。
M.26≧JM7>JM1=M.9
また、JM7台木をお持ちであれば、JM7は若木時代は生育が旺盛ですが、結実が始まると落ち着いてくる傾向がありますので、今しばらく様子を見てください。
今後、苗木を購入される場合は、今お持ちの台木より樹体の小さくなる台木を導入すると良いと思います。
現在持っている樹勢の強い樹についてですが、M.9やM.26の場合、増殖方法の特性上わい性台木の下にマルバカイドウや実生の根が着いていることがあります。これが、樹勢の強くなる要因となったことがありました。可能であれば、根部を掘り起こしてマルバや実生を切り離すと改善される可能性があります。M系台木の苗木を購入した場合は、定植前にこの処理をします。苗木業者によって、販売時から切り離していることがあります。もしも、マルバや実生が着いているか分からない場合は、苗木を購入した業者に確認してください。
それが難しい場合は、結実量が増えるにつれ樹勢が落ち着いてきますから、枝の誘引や剪定量を減らすなどの管理を行い、できるだけ花芽の着生を促します。
その他、園地の条件や栽培条件によって対策が異なりますので、栽培している状況を見ないと判断しかねるのが正直なところです。その際は、お近くの普及センターに相談してください。よろしくお願いします。

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